Wednesday, December 05, 2007

シカゴが寒いので

シカゴが寒いので、
旅行に来てみました。

ええと、

アラスカです。

もっと寒いやん!

でも、米国に住んでいる内に一度はオーロラを見てみたかったもので。と、現在フェアバンクスのロッジにてオーロラ観測2日目です。ダウンタウンから車で30分のロッジは携帯もつながらず、自分のパソコンも使えません。でも、それがいいのかも。

昨日は緑色の光りが一筋綺麗に空に伸びて、観測には一応”成功”でした。でも、できるならカーテンのようだと言われるあれが見てみたいものです。アラスカ大学フェアバンクス校が作っている「オーロラ予報」サイトによると、本日のオーロラはフェアバンクス上空にかかって比較的観測しやすいとのこと。でも、夜が更けるにつれて雲が広がってきたもので、せっかくのオーロラが見えません。現在午前2時15分。ガイドブックには夜中の2時から4時までが最も綺麗に見えると書いてあるので、あと2時間は粘ってみます。

・・・と、待ってる間にロッジのパソコンを駆使してブログの更新を試みました。日本語の文字が上手にアップされていると良いのですが。

Thursday, November 15, 2007

あけましておめでとうございます

鬼に笑われそうですが、
たっぷり来年の話をしてきました。

昨日は六本木でお正月特番の収録でした。
この準備のためしばし日本におります。

本当のお正月に近づくにつれて詳細などもお伝えできそうですが、

久々のラジオのお仕事。

それだけで「嬉しかった!」と言える1日でした。

ー近況もかねて一言でした

Monday, November 12, 2007

ピスタチオ・ジェラート

なんでもっと早く思いつかなかったんだろう・・・

今まで何度も地団駄を踏んできましたが、本日久々「キィィィー!」。ハンカチがあれば噛みたいぐらいです。んもうホント簡単な解決策だったのに、何度も考えるチャンスはあったのに。なーんーでぇえぇえぇぇ。不覚です。

何がって、テイクアウトです。

ええと、アイスクリーム、の。

毎度通う近所のイタリアン・ジェラート屋にどうしても好きなフレーバーがあるんです。それがピスタチオ。マンゴー、ベリー、コーヒー、ティラミス・・・と、色とりどりのバケツに目を奪われつつも「クゥー、やっぱコレを食べずにはおれん・・・」と、緑色のジェラートを指差してしまうのでした。欲張って大きめのカップに数種類入れてもらえば済む話ですが、アイスなんて一度にそんな沢山食べられるものでもないですしね。それに近所にあるだけに「次回は違うのをたーべよ」と気楽に考えていたのでした。

が、注文時。目の前の発泡スチロールの容器が目の前にあることに気付き、

あぁぁ・・・なんで今まで思いつかんかったんやろう・・・。

買い込みましたよ、自分の顔より一回り小さいぐらいの容器2つ。アイスに20ドル払う自分もどうかなと思いつつも、今日に限っては”絶対”の理由もありました。

このお店は毎年、10月末から2月末までクローズされるんです。昨年オフシーズン、うっかり11月2日に足を運び「3月1日までさようなら」と書かれた張り紙に地団駄を踏みましたが、冬は客足が遠のくとの理由も頷けます。そうかぁー、クローズ前に大量に買い込んでおけば、それなりに冬が越せるなぁーと、

・・・なんで去年も一昨年もその前も、思いつかなかったんだろう・・・

悔しさが増す理由がもう1つあります。

この冬で、米国を引き上げる事に決めました。現在は雑誌の合間にアパートの掃除と荷造りに追われています。引き上げまでこちらにいられればもう少し余裕がありますが、来月中旬に日本で仕事を頂いたので、完全帰国まで何度か日米を往復しないといけません。次回帰国が来月4日。今度シカゴに戻ったらこのお店は閉まっているし、今度このお店が開く時は私がシカゴにいません。

容器1つにはピスタチオ。もう1つはヘーゼルナッツ・チョコレートとマンゴーを二種類入れてもらいました。

この冬は、味わって食べないとです。

Friday, November 02, 2007

荷造りご無用

とは、誰も言ってくれません。

船便で送る荷物10箱に、連日パッキング中でした。しかし、本日正午には無事に業者に引き渡し完了。うちのアパートはホントは広かったのかぁーと、リビングでしみじみしてしまいました。

1人で荷造りするのは大変ですね。何がってて、ガムテープ貼り。半端に大きい箱なので、箱を抑えながらあっちからこっちまでテープを貼るのに、手が届きませんでした。箱の上に本を置いてみたり、あごやヒザで抑えてみたり、試行錯誤しているうちに筋肉痛になりました。あいたた。

米国は郵便局も宅急便も国際船便のサービスを廃止したそうで、米国→日本の引っ越しは以前より多少面倒になったようです。幸い米国ヤマト運輸が少ない荷物から船便サービスを行なっていたので、それを利用しました。税関を通る際に中身のリストが必要で、CDやDVD、書籍においてはタイトルや内容も書かないといけないんですね。思ったよりすることあるんだなー。6年前の渡米時はスーツケーす1個だったことを考えると、自分にも随分と沢山の事があったようです。

荷造りの途中で手を止めて思い出のアルバムなどを見直すのも定番です。パッキングに一番時間がかかったのは、大学院時代のファイルでした。授業別に資料、取材メモ/リスト、原稿などが、自分にしては几帳面にまとまっていました。この時代、よく生きていけたよなぁーなんて思わずファイルを見直してみたり。

当時取材を通じて仲よくさせて頂いたイリノイ最高裁判所のサンドラ・オタカ裁判官の資料も久々目にしました。取材アポを取った際には「オタカ」が「大高」だとは気付かずでしたが、日系3世で親戚は愛媛に住んでいるとのこと。シカゴ1年目の思わぬ偶然からの縁には助けられました。クリスマスカードを送る前に、引っ越し報告をしなければ。

本当に引き上げるのかぁー。

がらんとしたアパートを見て、やっと実感が沸いてきました。

Monday, October 29, 2007

It's a Pumpkin Day!

「ドント・ウォーリー・アバウト・パンプキン。ジャスト・カム・ヒアー」

という携帯メールが入っており、ワインとチップス&サルサを持ってうちから10分のジェシカの家へゴー。今日は友達とハロウィンの定番、「ジャック・オー・ランタン」を作る事になっていました。人数分のカボチャは揃っているので、わざわざ持ってこなくて大丈夫だよ、それより、早く来なさいというお達しでした。

2、3人で作るんだろう、とタカをくくっていたら、あらまぁ。総勢20人程が入れ替わり立ち替わり、飲んで踊って、カボチャを削っていました。


カボチャと言っても食べる部分のあんまりない、オレンジのパンプキン。中が空洞なのでロウソクを入れて灯をともすのにちょうどいいんです。人生2度目のパンプキン・カービングに悪戦苦闘してきました。





最初にてっぺんを削って種を奇麗に取り出します。その後表面に下書きして、小さいナイフで削りますが、

たぁーのしぃーーー!!!

取り出したカボチャの種はスパイスとオリーブオイルをかけてオーブンで焼けばおつまみに。




しかし、慣れてる人は違います。私は精一杯頭をひねって「ウインクペコちゃん」でしたが、さすが子供の頃から削り慣れてるだけあって、芸がこまかい。トーテムポールみたいなのもあるし、ひげを生やしているものもあります。私のランタンは写真下の右側。なんだか子供だましで終ってしまい、やや悔いの残るカボチャになりました(苦笑)。



気に入ったのはこれ↓。タイトルは「天を仰ぐパンプキン」だそうで、さっきまで酔いどれていた友人がものの3分で削り上げたもの。




1人ずつ自分のパンプキンと一緒に記念撮影もしたりして、楽しいハロウィンになりました。

Sunday, October 28, 2007

煮出しミルクティー、チャイ

インターン時代の記者さん達とお茶。

アメリカ人ミックとインド人ルパのカップルは、2人とも普段から表現が独特です。どうしても忘れられないのは、ミックが新人インターンさんに私を紹介した時。奥のキュービクルで締め切りに泣いていた最中に「Hey guys, this Japanese girl is now having the third life. (ヘイみんな、彼女は3度生き直した日本人だ)」。日本でラジオDJをしてシカゴで大学院を終え、今目の下にクマを作っているという状況の私を指差して、更に言いました。「3度目の人生はどうも選択ミスがあったようだけど」

ルパも「あの紹介は笑えたわ」とからかっていましたが、彼女も現在”第2の”と呼べるキャリアを進んでいます。ペンからテレビへ移行し、先日始めてカメラマンと一緒に取材に行った彼女は「ノートより重かった」と笑っていました。

そんなルパから昔、チャイの簡単なレシピを教わっていました。

(レシピ)
サイズ中の鍋に水を入れ、ショウガ(ひとかけをつぶします)、クローブ(ひとつまみ)、シナモン(1本)、黒砂糖(お好みで)とティーバッグ1つを入れて煮込み、お茶が濃く出たらミルクで割る。以上。

この時のポイントは「安い紅茶を使う事」。最初ルパから聞いた時は気に留めませんでしたが、後にチャイが「良いお茶をイギリスに輸出してしまうインドで、安いお茶を少しでも美味しく飲むために作られた」と聞き、複雑な気持ちになりました。ルパはこちらで生まれ育ったのではなく、インドから渡って来た人です。そんな彼女に「インドのチャイが好きなんだー。レシピを教えてー!」と気軽に聞いてしまったことも、以来ひっかかっていました。

「んまぁ、美味しいものは美味しいから」とケロッと流してくれました。日本でもクローブとシナモンは手に入りますし、今後もどこにいてもチャイを飲むとルパを思い出す事になりそうです。

Thursday, October 04, 2007

コンブチャジャナイジャン

タイトルは早口言葉、3回繰り返せますか・・・

・・・というのは冗談。

ちょっと前の話ですがアリゾナにて。「昆布茶じゃないじゃん!」と思わず突っ込みたくなる”コンブチャ”を見つけました。以下写真です。瓶が暗くてラベルが見えにくくてスミマセン。アリゾナの山をバックに1枚。



KOMBUCHA

って、書いてあるー。

書いてあるー。

書いてあるー。

スーパーで目にして思わず買いました。私が購入したものは「KOMBUCHAストレート」。しかし同じ棚には「シトラス」「レモン」「ジンジャー」などのフレーバーも並んでいました(スーパーでも写真撮れば良かったな・・・)。もうそれだけで、

昆布茶じゃないじゃん!

開けました。「プシュ!シュワッ!」軽く泡が立ちました。

昆布茶じゃないじゃん!

飲みました。・・・すっぱ!ええと味は、・・・リンゴ酢みたい。

昆布茶じゃないじゃん!

なのに堂々とKOMBUCHAと。そして「ガンなどの予防に効果あり」とも記されていました。昆布茶にガン予防の効果ってあったのかな・・・。その前にこの味・・・昆布はどこにいる?まじまじと瓶を見つめ、まじまじとKOMBUCHAの文字を読み、美味しくないのが分かっているのに、恐る恐る口にしては「・・・すっぱ!」の繰り返し。なんなんだー。

こ、こりゃぁ、いくらアメリカだからって、程がある。

と検索してみました(ヒマでスミマセン)。すると、KOMBUCHAは昆布茶とは別だという事実を発見。その昔日本で流行ったという「紅茶キノコ」がどういう経緯か米国に渡り、それを最初に販売した人がどういう訳か「昆布茶」と勘違い。恐らく発売してしまってから「昆布茶じゃないじゃん!」と誰かに言われたのでしょう。商標登録しKOMBUCHAの右上にはコピーライツを意味する「丸C」も加えられています。私が購入したKOMBUCHAのサイトは以下の通り。

http://gtskombucha.com/

「ハイ私達はジャパンの昆布茶を知っています。でも、この飲み物はKOMBUCHAっていう別の飲み物なんです」と言っているということは、なんだろう、例えて言えば、フルーツパンチ味(仮)の炭酸飲料を「コーラ!」と銘打って販売しているようなものでしょうか(例えがちょっと微妙)。でも、

昆布茶じゃないじゃん!

なんだかなー。紅茶キノコなら、なんで「ティー・マッシュルーム」とかにしないんだー。どこをどうやって間違えば昆布茶なんだー。

でも、「がん予防」の売りにつられて、

飲みきっちゃいました。

Wednesday, October 03, 2007

バジル・ペースト

10月になりました。

シカゴのルームメートから「いつ戻ってくんの?」とメールが来ました。9月中旬に家を出たっきり音沙汰がなければ、他人からも心配されます。「家賃(の小切手)は冷蔵庫に貼ってあるよー」と念を押すべく電話をすると、彼女の用件はちと違っていました。

「バジルがシーズン終るんだけど」

夏にファーマーズ・マーケットで買ったバジルを水栽培して鉢植えで増やしていたのでした。1年草ですから、一旦寒くなると成長が止まります。そろそろ水をやっても葉っぱが増えることもなくなった、どうするべきだ?との連絡。水栽培で根っこを伸ばしたバジルを鉢に移す際に「夏が終わったらこれで一緒にペストー(英語は「ペストー」と発音)作ろうねー」と言っていたなぁ、と、私の帰りを律儀に待っているルーミーに感謝しつつ、「帰れなくてごめん。気にせずペストーを作ってね」と伝えると、

「帰れないのは知ってる。ただ、作り方が分からない」

ちぇ。なんだい。

前置きが長くなりましたが、それで電話で伝えた一文コメントが、バジル・ペーストのレシピです。

「パイン・シードとガーリックとオリーブオイルと塩こしょうとバジルを全部、フードプロセッサーでガーってすればいいよ」。

詳細は以下の通りです。

バジル・ペースト
材料:
バジル(葉っぱのみ)ボウル(中)にふわっと1杯
ニンニク1かけ
松の実1/2カップ
オリーブオイル2/3カップ(松の実より若干少なめ)
塩コショウぱらり

作り方:
全てをフードプロセッサーに入れてスイッチオン。

パルメザン・チーズを一緒に入れるのもありですが、チーズを入れると冷凍保存ができません。また、バジルの変わりにオリーブ(黒オリーブがおすすめ:イタリア人家族証言より)でペーストを作ってもおいしいです。

植木鉢の葉っぱが成長する姿を見るのがたまに帰る自宅での楽しみでしたが、今年は夏の間も、ほとんどバジルの生長が見られなかったなぁ。てか、全然食べれなかったなぁ・・・

”律儀な”ルーミーは、少しは冷凍保存してくれるかなぁ・・・

Thursday, September 06, 2007

ゴンゾーの誕生日、その2:不惑

9月3日に40歳の誕生日を迎えたドジャースの”ゴンゾー”ことルイス・ゴンザレス外野手は、月刊「スラッガー」誌の「MLBトークショー」の今月号を飾って下さいました。ハッピー・ビレイテッド・バースデーと雑誌をプレゼント。

「40という響きがオッサンだ」というので「そんなことないです」とフォロー、じゃなくて”返事”をしてつい、余計な事を言っちゃいました。「日本語には40歳を表すいい言葉があります。フワクです。孔子が言いました」。

そりゃぁもう、興味を持たれてしまいますよねぇ。「へぇ、フワークゥ。どういう意味?」

あぁゴメンナサイ。私が悪かったです。

「惑う」って英語でなんて言うんでしょうねぇ・・・

*ちなみに、
孔子はコンフューシャス、
論語はコンフューションで、
おなじみの「師、曰く・・・」は「Confucius says...」です。
米国で論語はわりかし人気です。

うぅ・・・。

咄嗟に出たのはこうでした:

「うーんとえーと、コンフューシャス・セッズ、・・・あのーそのー・・・ユー・アー・ノー・ロンガー・コンフューズド・アット・ザ・エイジ・オブ・フォーティー・・・かな、メイビー・・・(Confucius says you are no longer confused at the age of 40.=40歳になったらあなたはもう混乱しません)」

雰囲気は伝わったようですが、言ってる自分が今ひとつピンと来ない。ムキー!と悔しくなり「で、出直してきまっス!」と敬礼。翌日に持ち越したのですが。

けーっこう、考えました。

惑う、かぁーーーー。

confuseは「当惑する、混乱する」という意味ですから「困った場面に出くわしてアタフタする」っぽいです。でも、孔子のいう「惑わず」は多分、悟りが開けたというか、いつナンドキもデーンと構えて物怖じしないという意味・・・のような気がする・・・。

うむぅ。

探し当てた単語はperplex。硬い単語で、自分ではそんなに使いません。でも定義には次のように出ています。

1. to cause to be puzzled or bewildered over what is not understood or certain; confuse mentally.
2. to make complicated or confused, as a matter or question.
3. to hamper with complications, confusion, or uncertainty.
(dictionary.comより)

・・・これかぁ?「メンタル的に混乱する」というのが、どうもそれっぽいかなーと、自分の中で採用。

するってーと「不惑」はun-perplexed...?でも、これだと「ただ惑わない」って感じで、なんちゅーか、こうー、悟りが開けた感が出ません。むむぅ。

考えた末、パープレックスを名詞にしちゃって「free from perplexity」でどうよ?と勝手に落ちつきました。なんとか「惑いから解けた」というニュアンスが出るんじゃないかと、これにて宿題は終了。本当の翻訳はどうなのか探していませんが、いちおう:

Confucius says, I was free from perplexity at the age of 40.

という言葉をゴンゾーに提出する予定です。
(孔子は自分について話しているようなので、主語は「I」で)。

ついでなので、全文はどうかなーと:

Confucius says
I pursued knowledge at the age of 15
Became independent at the age of 30
Was free from perplexity at the age of 40
Learned my fate at the age of 50
Accepted other words at the age of 60
Behaved as I liked, yet I was no longer immoral at the age of 70.

どなたかよりよい訳を思いついたら教えてください。

Wednesday, September 05, 2007

ニックネームあれこれ。

シカゴにいます。

ドジャースの斎藤隆投手がカブス戦に来ており、昨日からの4連戦を取材しています。昨日はチームメートである通称"ゴンゾー"ことルイス・ゴンザレス外野手の40歳の誕生日。選手一同でシュラスコ料理を食べに出掛けたそうです。

「ゴンザレス」という名字の方は大抵「ゴンゾー」というニックネームがつきますねー。日本でも同じ名字の人は同じように呼ばれますからそれに似てます。この他バーンズさんがバーンジー、ホインズさんがホインジーになって語尾が伸びたり、サリバンさんはサリーと呼ばれたりします。

でも、頭文字を使うのは日本語では稀かもです。ドジャースのフアン・ピエール(Juan Pierre)はJP、カブスのジャック・ジョーンズはJJ。元西武のダレン・ジャクソンはDJです。響きがカッチョよく、自分もJとかTとかKとかPとか、そんな音で始まる名前だったらよかったのにと思います。またインド系やオランダ系の名前はものすっごく長く、例えばインドから来たウトパリニ・シュプランカーという知人はいつも「リリーでいいわよ」と自己紹介しています。「は?という顔をされるのがイヤなの」だそうで。気持ち分かります。

日本語の名前も案外すんなり通らないんです。ABEという名字は100パーセントの確立で「エイブ」呼ばわりだし。Abraham (アブラハム)という名前がAbe (エイブ)と略されるので自然と言えば自然ですけど、空港でのキャンセル待ち中などは、呼ばれている名前が自分だと気付かないので困ります。この他4文字で同じような音が並ぶと言いにくそうで、元マリナーズの長谷川滋利さんの名前は数年前、「名前に面白い響きを持つ有名人」というサイトに元国連事務総長、ブートロス・ブートロス・ガリ氏の名前と並んで紹介されたことがありました。私のかつてのルーミーが一時期、長谷川氏の名前を唱える事にハマってしまい、「シゲトシュ・ハシェガワ、シュゲトシュ・ハシャギャワ、ウシュシュシュ、・・・ウシャシャシャ」としらふの時ですら名前を唱えては笑っており、そのたび心の中で「長谷川さん、ごめんなさい」と謝ってた・・・というのは言い過ぎで、スミマセン、私も一緒に笑ってました。今こそ長谷川さん、あの時はすみませんでした。

脱線が過ぎましたが、ウトパリニさんのように、名前の呼び方をリリー「でいいよ」と言いたい場合は「I go by ...」というフレーズを使います。

同じジョセフさんでも、ジョセフのままの人とジョーの人。それぞれに意志あって選んでいるらしく、「アイ・ゴー・バイ・ジョー」と言ってくれます。日本人でもマコトさんがマックさんになったり、タダシさんがタッドさんになったり、サトミさんがトミーさんになったり、発音の説明に手間取らない工夫がみられます。

それに、ドジャースの斎藤選手も「He goes by サミー」ですよね。ゴンゾーはシュラスコ料理パーティの感想を聞くと即答で「サミーはよく食ってた」と感心していました。(ご本人は「自分で『ストップ』を指示する方法を知らなかった」とおっしゃっていましたが)。今日の試合前には敵地ながらダグアウトのゴンゾーに、ファンから「ハッピー・ビレイテッド・バースデー!」と声が飛び、40歳のゴンゾーが顔をくしゃくしゃにして喜んでました。

「ちょっと遅れたけど」というニュアンス、「ハッピー・”belated”・バースデー」も、便利でーす。

Friday, August 31, 2007

タパスの定番/トルティーヤ・デ・パタタ&プルポ・ガエージャ

小さいお皿で沢山のメニューをつまみにサングリアで乾杯。それがスペインの居酒屋、タパスのイメージです。

トルティーヤ・デ・パタタの「パタタ」はスペイン語でポテトの事。写真では少し分かりにくいですが、ジャガイモが入った厚焼きのオムレツ、それがトルティーヤ・デ・パタタです。紹介するのは生粋のマドリッド人、ヘマちゃんのママから教わったミニレシピです。



(パタタ)材料:
卵:3つ(フライパン小)
ジャガイモ:1個半/角切り
*ヘマちゃんのママはオリーブオイルで揚げますが、私は茹でて下ごしらえします。揚げた方が形がくずれないかも。
タマネギ:半個
*みじん切りして炒めておきます。
オリーブオイル:適量
塩こしょう
フライパンより大きなお皿

作り方:
1)溶き卵に下ごしらえ済みのタマネギとジャガイモを混ぜて塩こしょうで味付けします。
2)多めにオリーブオイルを敷き、卵を一気に流し入れます。フライパンヒタヒタ程度になる量がちょうどいい。
3)底がある程度焼けたらフライパンにお皿をかぶせてひっくり返し、中身を一旦お皿へ移します。
4)お皿からフライパンへ、今度は焼けてない方が下になるようにスライドしながら戻します。
5)3、4を数度繰り返して中まで火を通します。

主役のはずのパタタが結構くせ者です。ゴロゴロとしているので、ひっくり返す際に邪魔と言えばじゃま。でも、5)の目的は厚焼き卵のように層を作るためではなく、中まで火を通すため。だから、最初から奇麗にひっくり返す必要もないし、フライパンにくっついて「ぐしゃぁ」と炒り卵になりかけても、卵が柔らかいうちは充分挽回が効きます。

卵を数回に分け入れるのもありですが、私は卵3個分を一度に流します。底が焼けて行く際に「フライパンを揺すりながら(byヘマちゃんのママ)」フォークでグシャグシャとかき混ぜています。応用は、中身の具。ほうれん草やベーコンを入れても美味しいです。ただ、具が沢山入れば入るほど、ひっくり返すのが難しくなるので要注意。

そしてプルポ・ガエージャ。「プルポ」とはスペイン語でタコのこと。ガルシア風タコという意味の料理で、写真がないのですが、レシピは一言で済む程簡単です。

プルポ:
「ゆでたジャガイモスライスの上にゆでたタコのスライスを並べ、パプリカとオリーブオイルをたらして出来上がり」

スーパーのお刺身パックを買ってタコが余るとよく作ります。

マドリッド、マラガ、スペイン領ジブラルタル・・・どのタパスでも飲み物はサングリア、必ず頼むのは、パタタ、フルポの他にハモン・セラーノ(生ハム)とクロケット(クリームコロッケ)でした。マドリッドのタパスではヘマ(スペイン人)とヘマちゃんの現旦那様(フランス人)から「サッカーはどっちの国のファンだ?」と真剣に詰め寄られたし、ジブラルタルのタパスでは簡単な釣り糸にチーズを刺して釣りをした話で盛り上がりました。マラガではその翌日から始まるはずの大学院生活に思いを馳せていました。いずれもシカゴに来る前のこと。そう考えると、随分と時間が過ぎちゃいました。

どこにいても、この料理を作ればその頃の思い出が蘇ります。

Friday, August 10, 2007

タクシー

3日に1度は飛行機に乗る生活をおくって3年。最近頻繁に聞かれる機長のアナウンスがあります。

「我々は現在タクシーイングをしております・・・」

このアナウンスは大抵、離陸が遅れる時/着陸してからゲートまで辿り着けない時に聞かれ「・・・ですから@@分待ち時間が発生します」と続くので、私にとっては「=機内でうんざりしろ」の号令です。悪天候や諸々の諸事情のため飛行機が滑走路で離陸の順番待ちをしていて飛べないという状況が多発。先日は「我々の飛行機の前に100機が順番待ちをしています。暫くタクシーイングです」というアナウンスを聞き、気が遠くなったこともありました。仕方がないので機内カタログをめくっては「・・・このお相撲さんの置物、誰が買うんだろう・・・。いつまで販売するんだろう・・・」と、どうでもいい事を考えています。アナウンスを聞くたびにせっかく「タクシー」という単語に「ーing」が付くんだなぁ、面白いなぁと思っているのに、到着した時には疲れきってそんな事はすっかり忘れる始末。

本日やっと辞書をひく気になれました。

イヤイヤひいてよかった。

驚きました。

*「もう既に知ってるよん」という方、ごめんなさい。私は知りませんでした:

「タクシー」には「飛行機が地上走行する」という意味があるんですね!!!

てーーーっきり、「タクシー乗り場に数台のタクシーが待ち合わせているように飛行機が順番に並んでいる」から「タクシー」を使っているのかと思いきや。そうですか、航空用語として(そうなのか?)きちんとした意味が存在していたのですね。あちゃぁ。知らなかった。簡単な単語になればなるほど、自分で勝手に想像して辞書をひかなくなるのは悪いクセです。感覚で理解しちゃダメだなぁーと反省しました。

自分にとっては「stuff」という単語もそうでした。元々の意味自体が「=もの、こと」で、とても曖昧です。だからstuff like thatと言うと「=なんかそんなもん」。コレはコレで正解だし自分でもたまに使います。でも4年前、野球の会見で「He has a good stuff」という表現を何度か耳にし、調べるとstuffに「球種」という意味がある事を知りました。「=アイツはいいもの持ってる」じゃぁ、なかったんですね。あちゃぁ。

何でも大雑把に捉えず、なにげに聞き流さず、放ったらかしにせず、いないといけませんね。

Tuesday, August 07, 2007

フロリダ・キーウエスト発/キーライム・パイ



フロリダ州の名産、キーライムを使ったパイです(そのままですが・・・)。キーライムは普通のライムより小さめですが、香りが凝縮しているのだとか。食感はクリーミーですが味はさわやか。一度食べるとクセになりそうな味です。

ミニレシピが驚くほど簡単です。材料は実はコレだけ↓



材料:
キーライム:8つを絞りました。
コンデンスミルク380g(米国用小=日本の大かな・・・):1缶
卵黄4つ分
パイ皿(市販のものを使いました)
ホイップクリーム(飾り用)お好みで。

作り方:
1)コンデンスミルクとキーライムを絞ったジュースをかき混ぜます。
2)1)に卵黄を加えて混ぜます。
3)パイ皿に流してオーブンで焼きます。弱火で15分ほど。
*焼くのは焦げ目をつけるためではなく中身を固めるため。ゆるゆる感が取れていればオッケイです。

ねー、簡単です。応用は、恐らく違う柑橘類でも可だろうなーという所です。

今年はメジャーのキャンプ以来フロリダ州に滞在する機会が多く、あちこちで食べました。ホームメード風のものは柔らかく、レストランのものは高さがありやや固めでした。フロリダに本拠地をおくMLBタンパベイ・デビルレイズの記者食堂にもありました。一番美味しかったキーライムパイは、実はフーターズのものだったかも。

昨年11月に越して来たルーミーのアマンダはフロリダのオーランド出身ですが、さすがご当地デザートの知識が豊富です。聞くと、かつてキー半島エリアは暑すぎて乳製品を保存できず、缶のコンデンスミルクが主流だったとか。ミルクとライムの酸が反応して調理されるので、本来はオーブンで焼く必要はなかったらしいです。ただ、米国では生卵を食べる習慣がなく賞味期限が驚くほど長いので、衛生上火を通した方が安全だと言われています。

ってことは、日本の卵だったら焼く必要はないかもしれません。そして、酸とミルクの反応が必要なだけなら、その他の柑橘類でもいけるということですよねー。だから、応用としてはレモンやグレープフルーツでもできるかなーというところです。

キーライムを見て思い出したのが、かぼす。もしかして、かぼすやゆずだとやや和風なパイが作れるのでしょうか。ゆずだと甘すぎるかなー。妥当なのはレモンだと思いますが。今度は日本で試してみたいところです。

Tuesday, July 24, 2007

Catch22

この前「ピッチ」を書いている時に、あ、キャッチもあるなぁと思い出しました。

でもキャッチ22。

野球用語とはなーんも関係なく、イデオムとして「ジレンマ」を表したいときに使う便利な言葉です。「イッツ・キャッチ・トエニートゥー!」と言えば通じるなんて非常に楽です。

60年代の小説のタイトルでその後映画化されました。だからご存知の方の方は多いかなぁー、ここで紹介する必要もないかもしれないなぁ・・・と思っていたのですが、随分前に自分で買った本「100 words makes you sound smart (=頭よく聞こえる100単語)」にも出ていたので、「そうかー、頭よく聞こえるらしい」と紹介する気になりました(笑)。

コメディ風の戦争映画「キャッチ22」は徴兵召集されないために自分が精神的に問題ありだというフリをしたいが、自分で「僕ちょっとヘんなんです!」と言えるのは「まともな人だけ」と、証明できない。イライラするー!いうジレンマが描かれていた・・・と思います(随分前に見たので内容はハッキリ覚えていませんが)。最近私がよく耳にするのは監督会見などで、「中継ぎを補強したいのだけど、野手を放出するとやはり戦力ダウンに繋がるし・・・キャッチ22なのだ」という感じで聞かれます。

今月末はメジャーリーグのトレードデッドライン。
あちこちの球団が「キャッチ22」を解決するときです。

Monday, July 23, 2007

フランスの夏料理/ラタトゥーユ(Ratatouille)

夏野菜のトマト煮込みです。暖かいうちに食べてもおいしいし、冷やしてもグーです。完成形はこれ。



ではミニレシピ。
材料:
(メイン)タマネギ/ズッキーニorキュウリ/なす/トマト
(お好みで)パプリカ/かぼちゃ/スクワッシュ/ニンジン
トマトピューレ&白ワインを混ぜたもの:野菜がひたひたに隠れる程度
ローリエ:1〜2枚
ニンニク:1かけ
オリーブオイル
塩こしょう

作り方:
1)タマネギはくし形、その他の野菜は厚めの輪切りか銀杏切り(=もぐもぐ食べやすい大きさ)にします。
2)鍋に「炒めるよりは多め」にオリーブオイルを入れ、温度の低いうちにつぶしたニンニクを入れて香りをうつします。
3)タマネギが透明になった頃から硬い野菜順に炒めます。ニンジン/カボチャはレンジで下ごしらえすれば時間短縮。
4)全てに火が通ったら、トマトピューレと白ワインを混ぜたもの(配合:基本半々)を「ひたひた程度に」注ぎます。
5)湯気が出たら弱火でトマトソースが絡まるまで煮込みます。
6)塩こしょうで味を整えてできあがり。

応用:
パセリのみじん切りを散らしたり、熱いうちにチーズを加えたり、パスタと絡めたり・・・など。

シカゴでは夏の間ダウンタウン各地で「ファーマーズ・マーケット」と呼ばれる青空市場が出回ります。郊外の農家の方々が取れ立ての夏野菜を持って来てくれますが、見た目もカラフルで楽しく買いすぎるのが常。で、作る時間が限られていると大量に作り置きするのが、このラタトゥーユです。

最近同じ名前の映画が公開されたと聞きました。ディズニー&ピクサーの共同製作「ラタトゥーユ(「ラタトゥー”イ”」かも)」。邦題は「レミーのおいしいレストラン」だそうです。見に行きたいなぁ、とスケジュールをチェックすると日本では7月28日から公開だとか。日本語の公式サイトを見つけたので、リンクを勝手にコピペしました。

http://www.disney.co.jp/movies/remy/


もし私が7月28日までに映画を見られれば感想もご報告できるのですが、恐らく不可能。映画をご覧になった方の感想を楽しみに待っています。

Sunday, July 22, 2007

Loitering

先日ピッツバーグ・パイレーツのクラブハウス前でジム・トレーシー監督の試合前会見が始まるのを待っていたときのこと。隣にいた記者の方がその場にいたみんなにむかって、つぶやきました。

「プロフェッショナル・ロイラリ…」

・・・聞き取れんかった。

でも、みんなが笑っていた。どうも「面白いことだった」とだけが分かり、ついて行けなかったことが残念だったけど・・・ええい、思い切るぞ!

ーすみません。今なんて言ったんですか?

「プロフェッショナル・ロイラリ・・・」

・・・まだ分からん。

側にいた記者の方々もおもしろがっています。「その言葉は覚えていた方がいいわよ」「アメリカ人でも使わないかもしれない」。監督室前での待ち時間、相手の方もヒマだろうしとメモ帳に綴ってもらう事にしました。それが、これです。

Professional loitering.

でも、

・・・読んでも分からんかった・・・。

ーすみません、どんな意味ですか?

「今のオレたちの状況」。

ロイタリング。私は初めて聞いた単語でしたが、「うろうろする/たむろする」という意味があり、デパートやお店の入り口前などにはよく「No loitering」と書かれた看板があるのだとか。「ここでたむろするな」というお願いらしいです。この記者の方は、我々がここでうろうろしているのは「仕事の一環」と強調したかったようです。だから、プロフェッショナル・ロイタリング。ふぅーん。

しかしこれが、

プロフェッショラル・ロリラリルン・・・

プロフェッショナル・ロイラリン・・・

聞いて読んでも分からなかった単語がせっかく分かったのに、

今度は言えない・・・

Saturday, July 21, 2007

ピッチ

野球でマウンドからボールを投げる人は、

ピッチャー。

ピッチする人だからピッチャーですよね。

・・・

なめとんのかい!

と言われそうな出だしですが、まぁまぁまぁ。だって、英語で「投げる」って言おうとする時「ピッチ」って使わなくないですか?「ボールを投げる」って言いたい時、概ね「スロー」を使いませんか。throw a ball。

じゃぁ、

ピッチてなんじゃ。なんで投手はピッチャーなんじゃ。スローとピッチは何が違うんじゃ。

が、本日のご紹介。

ピッチで投げるとき、そこには的があります。
スローには、投げ「入れる」という意味が含まれています。

なので、私が自分で解釈しているその差は(もの凄く大雑把な説明ですが):ピッチは「バシッ」と投げてて、スローは「ポイッ」って投げてる・・・です。これって伝わるのかなぁ。。。

で、本日のメインはその「ピッチ」、別の使い方。

ボール以外に何をバシッと投げるかというと「アイデア」なんです。出版関係の仕事ではよく「ピッチ・ア・ストーリー」という表現が使われます。要するに「企画を提案する」という意味で、I wanna pitch a story to that publisher (=あの出版社に企画を提案したい/持ち込みたいんだよね)と言います。 もちろん原稿だけではなく、新製品のアイデアを提案するときにも「ピッチ」が使われますから、新しい商品を次々に生み出す人の事を「ピッチマン」と言ったりするんです。「あたれ!」と願いを込めて、的にバシッと行く。そういう感覚では、「スロー」じゃなくて「ピッチ」の方がしっくりくる気がしますね。

*ちなみにそうやって「ピッチ」したアイデアが受け入れられる場合「accept(アクセプト)」、却下される場合は「reject(リジェクト)」が使われます。

「英会話一言メモ」というブログにしよう!との提案が出て、「普段使えるかな」「案外知らないな」という単語を更新ケセラセラでアップしておりますが、先日新たなアイデアをピッチしてみました。

あのー・・・お料理一口メモとかも・・・挟んだりしたらどうでしょう・・・?

ACCEPTED!

やったー!やったー!

そこで、シカゴでマスターしたお料理のミニレシピなども、今後どんどんご紹介していきますねー!!!

Monday, June 25, 2007

渡米1年目の思い出。

02年1月にシカゴに来ました。

その頃に

辞書に出てる意味と違うんじゃない?

って思った単語/フレーズ3連発!

その1:awesome
個人的に「ひどい、めちゃくちゃだ」というマイナスの意味で覚えていました。渡米当初、大学院のクラスメートが何かにつけて「オーサム!」って相づちを打つので「・・・それってリアクション的に違うんじゃぁ・・・」って思っていましたが、「すげぇ!」的な意味で頻繁に使われています。今では自分でも頻繁に使う単語になっております。

その2:hang/ hang out
ハンガーと同じ「つるす」だから、ハング・アウトは「外に吊るす」「干す」だろう、と信じて疑わなかったのですが(これはこれで意味として間違いじゃないんだけど)、「ぶらぶらする/遊ぶ」という意味で使われる事が多い。「レッツ・ハング・アウト!」は、洗濯物を干す時ではなく「あそびいこー!」と誘うときに使います。

その3:get out/ get out of here
このフレーズは飲み込むのに時間がかかりました。直訳は「ここから出てけ」です。この意味でも普通に使われます。でも!驚いたときに「うそでしょー」とか「まじー?」的な意味としても、使われるんです!

会話例)−授業前の教室にて
Aさん:ね、スシって作れる?
Bさん:うーん、そだねー、ロールとかならうちでも作れるよ。
Aさん:ゲッタアーゥ(Get out)!
Bさん:??(と、とりあえず笑っとけ)、オーィヤ(Oh yeah)?ハハ・・・
Aさん:じゃぁテンプラは?
Bさん:材料が揃えばだいじょぶだよー。
Aさん:ゲッターウトブヒーャ(Get out of here)!
Bさん:??(出てけって言われてるのかな・・・)
Aさん:でも、サケ(=日本酒)はシカゴじゃ買えないよねー
Bさん:んなことないよ。コンビニじゃないだろうけどね、大きいリカーストアには売ってるよ。
Aさん:ゲッターウ!ユー、ゲッターウトブヒーァ。じゃぁ今度ジャパニーズフードパーティとかしようよー。サケ買って行くからさぁ・・・
Bさん:?!?!?!(もはや相手の言葉が耳に入らず)ハ、ハハハ・・・

*Bさんは危うく授業前に教室から退室しようとしたぐらいです。

辞書の意味とは「ぜんっぜんちがうじゃん」みたいな言葉。私はこの3つがそうだったんですが、人によってはまだ他にも驚いた言葉があるかもしれません。言葉って生きてますねー。

Saturday, June 23, 2007

プライド・パレード

シカゴでは今週末、ベルモントと呼ばれるボーイズタウンでお祭りが行われます。同性愛者の人たちが自己の存在を主張するためのプライド・パレードです。

「ボーイズタウン」とはその名の通り「男の子の街」であって、転じて「ゲイ街」を指します。シカゴで言うとダウンタウン北部がそう。目印は虹色の旗。同性愛者の象徴カラーです。目抜き通りであるホルステッド・ストリートは今週末、車をブロックして大勢の人でごった返すんだろうな。久々見に行きたいなぁーと、フロリダから想いを馳せています。

全米的なパレードとしては、アイルランド系移民が練り歩くセント・パトリック・デイやプエルトリコ人のお祭りであるプエルトリカン・パレードなども有名です。でもっ!プライド・パレードは勢いが違う。まず虹色というカラーも可愛いですし、カート上のパフォーマンスが派手!例えば筋肉ムキムキのお兄さん達がポールに絡み付きながらクルクル回ってたり、フランス王朝並みのドレスを着たドラッグ・クイーンが扇をフサフサさせてたり。シカゴはサンフランシスコと並んでゲイ・コミュニティが大きいですからね、パレードの規模も大きいと思います。

さてこの「ゲイ」という単語。かつては「ハッピー」と同じ意味で使われていました。随分前になりますけどね、古典文学などには「明るい」とか「はじけてる」的な意味で登場しています。ハッピーはハッピーでも「幸せ」という意味とも違うので、時代を経てどうやって今の意味に限定されてきたのか、割と想像しやすい気がします。

厳密に言えば男性のみですが、レズビアンという言葉の代わりに使う女性もいます。なお、日本で頻繁に使われる「ホモ」はホモセクシュアルの略なだけで、通じません。それに否定的な意味合いが強いので、日本で耳にするたびに「頑張れニッポン!我々は文化的にも先進国のはずだぁ!」と思ってしまいます。特に日本人男性に多い反応が「彼らと一緒にいてオレは安全なのだろうか」という心配。良く耳にしますが、第三者的立場から勝手に意見が言えるのなら:

・・・いやぁ、誰にだって好みってモンが・・・

が、頑張ろう!ニッポン(笑)

冗談はさておき、日本ではまだまだタブーなトピックだと思っていたので、レズビアンをカミングアウトし、自身の結婚式を公開した尾辻元大阪府議員のニュースをネットで読み、驚きました。勇気ある行動だったのでは。風当たりは強くないのでしょうか。

アメリカではゲイ・イシュー(同性愛者に関する問題)は随分現実的です。法的に結婚の届け出ができないと、配偶者としての保険、年金諸々の手当が認められない。国レベルで浸透するには時間がかかりそうですが、州レベルでは受け入れ窓口が広がってきたかなという気がします。

何十年か先には「はじけてる」だけでなく「幸せ」な意味もついてくる単語に生まれ変わるといいですね。写真はもう何年も前、プライド・パレードを取材した際に撮った写真です。写真の質そのものはおいといて、主張バリバリな感じが、個人的には気に入っています。

Sunday, June 10, 2007

gratitude

毎月、月末から翌月頭にかけて「月目標」を決めています。

前の月の反省から翌月の目標を決めますが、6月は「Keep my life」にしてました。

「ライフ」とカタカナで言ってしまうと「=生活」で終わっちゃいがちですが、「LIFE」となると=「生活」を始め「人生」「命」「元気」「生活源(=収入とか)」と、意味が広がりますよね。「プライベートを充実させる」という意味よりも、もう少し「生活や人生みたいな基本の暮らしをキープする」という意味を込めての月目標のつもりです。忙しくなると細かいところに気が回らず、心身共に不健康になりがちですしね。

・・・と思っていたのですが、今日になってもう1つ加えた方が良さそうな言葉を思いつきました。それが、今日のタイトル「グラチチュード」です。

日本語では「感謝」です。

I thank you
I appreciate

が一般的で、グラチチュードはなかなか使う機会がありません。意味的にも上記の2つよりも少し感謝の度合いが強いような気がします。辞書を引いてみると「報恩の念」という言葉も出てきました。そんな日本語・・・つかったことないや。

(なお、こういう「難しい単語」の事を英語では「ビッグ・ワード」と言います)。

日々「うわああああああ!」と過ぎてしまうと、疲れるだけでなく、自分の時間がとれないし、やらなきゃいけない雑用すら溜まってきます。それでも毎日テトリスみたいに上からブロックが降ってきて、それを処理するので精一杯。そして疲れて雑用が溜まっての繰り返し・・・。そんな状態が何日も続くと「ムキー!」と眉間にシワがよってばかりです。

だめだ、だめだ。

目の前の「うわあああ!」からでも学ぶ事があり、それで生きてます。

感謝しないとなぁ。サンキューやアプリシエイトじゃ足りません。

アドレス帳に早速もう1単語、書き加えました。

Friday, May 25, 2007

おひさしぶりです。

たった2つしかないブログ趣旨さえ、全う出来ておりませんでした。

安否報告。

ええと、

げんきです、ハイ。

フロリダにおります。岩村選手に加え、桑田・井川両投手の様子も交互に覘いています。車で片道30から45分の道のりを日々、スポーツラジオを相手にドライビング。窓から見えるビーチではカイトボードをしている人たちが気持ち良さそうに海の上をスイーと滑っています。いいなぁ。横目に眺めては、フロリダ気分をお裾分けしてもらってます。

あんまり時間が空いたので本日は安否報告のみで。

近々、ひとこと英会話も復活致しますので、「更新:ケセラセラ」でお待ちくださいまし。

Saturday, April 21, 2007

サミー・ソーサが住んでるとこ??

フロリダは車移動。キャンプ中から地元のカーラジオを聞き流していたのですが、あれこれ聞き比べた結果、ラテン系チャンネルの92.5FMが気に入り、この2か月ドライブ中は1人ノリノリです。せっかく1月にプエルトリコで覚えたスペイン語もキープしなければいけませんしね。

その中でパワープレイらしき1曲がどーうしても耳に残り、曲名が知りたくて知りたくて仕方がありませんでした。本日発見!いえーい、いえーい。すっきりしましたー。

マンボテンポのダンスナンバーで、スペイン語と英語のチャンポンな歌詞が歌われています。だから、所々歌えるのに所々が歌えず、という、もっとも欲求不満がたまるパターンで。だからこそ「も、もう1回聞かせてぇぇ!」と思ってきたのですけどね。更に、唯一歌詞が分かる部分というのが、何故か「Where Sammy Sosa lives(=サミー・ソーサが住んでるとこ)」。なんでソーサなんだろう・・・この曲はソーサについて歌っているんだろうか・・・と、ますます気になってました。サミー・ソーサは先日取材をさせて頂いたばかり。よほど「ダンスソングで住所が歌われてるんですか?」と聞きたかったのですが、気を悪くしてはいけないと控えました。

本日の試合帰りにラジオからその曲が流れたので、曲名の一片でも耳に残れば・・・と、かなりリスニングに集中したんです。が、キャッチできたのは「コラソン(=心)」と「ルイス」のみ(泣)。それでも、「Where Sammy Sosa lives」という言葉とともに、キーワードをグーグルに放り込んでみました。

あったぁーーー!!!

タイトルがLa llave de mi corazón(ラ・リャーベ・デ・ミ・コラソン)
アーティスト名がJuan Luis Guerra(フアン・ルイス・ゲーラ)

どこかの球場でも打撃練習中にグラウンドで流れていて、CDほしい・・・と思っていたぐらい気に入ってしまいました。これで曲名が分かり正しい買い物ができます。ついでにユーチューブでタイトル検索すると、なんともシブいミュージックビデオもあるではないですか!ドミニカの産んだ名アーティスト、フアン・ルイス・ゲーラ。サルサ、メレンゲなどのラテンダンスの中にバチャタという種類もあるんですけど、この彼がバチャタを世に広めた第一人者のようです。(でも個人的にはサルサの方が好きだなぁ・・・)。


英語でのタイトルは「Medicine for my soul 」で、「僕の心に処方せんを下さい」という感じ。歌詞を読んでみたのですが、ルイジアナ出身の男性が一目惚れしたドミニカ人の女の子についてラジオ番組のカウンセラーに恋愛相談を受けているかわいいお話でした。ソーサの下りは「彼女は〜出身、ホラ、野球選手が多いまち。サミー・ソーサが住んでるとこ」と続いていました。

なら、歌われたソーサもきっと気を悪くしないでしょう。レンジャーズの試合はまだ見る機会があると思うので、そのときにでも「フアン・ルイス・ゲーラとはお友達なんですか?」と聞いてみる事にします。

検索中に完全英語版の歌詞を見つけてしまいました。車内1人カラオケが度を越えないように気をつけないといけません。

Monday, April 16, 2007

Observe

先日スポーツナビに岩村選手に関するコラムを書かせて頂きました。

その際に確認したい事があり、デビルレイズの広報の方に質問をしたんです。

「あのー、みんなのベンチ裏に置いてある、ゲータレードのマークが入った、あれ、ほれその、ビニールテープで”キックミー”とか書いてあるヤツ、なんですけどー。あれって、クーラーですよねぇ??」

広報の方:「・・・(きょとん)?」

「えーっと、ホラあの、まるっこくて、ゴツいプラスチックみたいな、もともとはきっとゲータレード飲料が入ってたと思われる、容器、あるじゃないですか、ベンチ裏。”ヒットミー”とか書いてある、ほらその、あれですってば、あれ」

広報の方は知らなかったようです。地元記者の方々に援軍を頼んだところ、口を揃えて「あぁ、あれはクーラーだ」「間違いない」「あれをきっと試合中に叩いたり蹴ったりしているんだな」と全会一致。その後クラブハウス管理係の方に確認し「クーラーです」と教えてもらいました。よかったぁー。広報の方は「へぇ、そんなのあったんだー知らなかった」と言った上で、こういいました。

Very observing!


あ!それ、いっただきぃ!今日のブログに決定です。

「オブザーブ」って使える単語なんですね。「観察する」とか「見学する」、「監視する」という意味がありますが、この場合はきっと転じて:「よく見てるねぇー」という感じで言いたかったのだと思います。理科の授業でも受けない限り観察することなんて滅多にないかと思われますが、そうかぁ、「よくみてる」って、この単語でいいんだぁーとメモメモ。勉強になりました。

更に言えば、オブザーブの変形「オブザーバトリー(observatory)」は展望台のこと。確かにシカゴで2番目に高いビル、ハンコック・タワーには最上階に「オブザーバトリー・バー」という愛称の「シグニチャー・ラウンジ」というバーがあって、夜景が最高に奇麗なんです。そうかー、おんなじオブザーブなんだなぁー、たしかに「よく見える」もんなぁー、と納得です。

ただ、よく見てるてて、その辺に転がってたんですもん・・・

黒いビニールテープで「KICK ME」、「HIT ME」とか、貼ってあるんです。一瞬見たときは私も蹴っていいのかなー、・・・なんてことは思いませんでしたが(笑)、あぁ、こういうのが試合中の選手をクールダウンさせるんだなーって印象に残りました。瞬間、瞬間が真剣勝負ですものね。自分に腹が立っても、こういうところで気持ちを鎮めないといけないんですよね。今更的感想ですが、打席に立つ前後にこういうシーンもあるんだなって、私には、なんとういうか、心にひびいたのでした。

しかし、中身だけでなく容器まで選手に貢献するなんて、ゲータレード、おぬしも活躍されますのう・・・


**

そんなコラムを読んで感想を沢山頂きました。ありがとうございました。まだまだ未熟な記者ですが、せめて感じる心だけは日々研ぎすませておかなくてはと、思っております、ハイ。

Monday, April 09, 2007

"as far as" vs. "as long as"

コメント欄に質問を頂きました。

「as far as」と「as long as」の使い分けについてです。hero爺さま、ありがとうございます。コメント欄にお返事しようと思いましたが、これはこっちに書くべきかな、と、ご紹介させて頂きました。

どちらも「〜の限り」って感じで使いますよね。自分がどう使い分けているのか、考えてみました。私がこの2つを使ってよく言うものがあるとすれば次の2つではないでしょうか。

As far as I know ....
私が知っている限りでは・・・

As long as you get a sense of ...
あなたが・・・感覚を掴んでくれるのなら


敢えて解説を入れるとすれば、前者は自分が既に持っているものに関しての限度/程度を表していて、後者は未来を含めた今後の可能性に対しての程度を表しているかな、と言えそうです。

なので、「私が知っている(ここまでの知識を駆使して言える)限り」ではこんな説明ですが、これを読んで下さった「あなたが(今後多少は)参考にして下されば」、幸いです。

さて、この「 」はそれぞれ、どっちがどっちになるでしょうか(笑)??





追伸:
せ、説明になってる、でしょうか(やや不安)・・・

Thursday, April 05, 2007

Another Rainy Day in New York City

デビルレイズのopening day(開幕戦)は敵地で対ヤンキース。ということで、こちら時間の2日からニューヨークに来ています。来たはいいのですが。

3日がno game(おやすみ)、そして本日の試合がrained out(雨天中止)。いいんだか悪いんだか、連休になってしまいました。今がお休みなのは体力を温存できて嬉しいけれど、make up game(振替試合)が必ず行われるので、どこかでしわ寄せが来るんです。それを考えると、「ちょっとぐらいdelay(遅れ)になってもいいので、やってくれてもいいんだけどなぁー」と思わなくも、ない。

更に中止になったのは雨が降ったからであって、それはつまり、外出に向いていないからであって、それはつまり、球場から早く帰れたとしても自分自身も外出する気分になれないということであって・・・Oh, bummer(ちぇ)。

雨はかなりひどく、カサを準備していない身には辛い帰り道となりました。どしゃ降りずぶ濡れですし。体が冷えました。

さて、

1)どしゃぶり
2)ずぶ濡れ
3)冷える

ですが、

「レイン」「ウエット」「コールド」じゃぁ、ちと物足りん時、どうしましょう。

「どしゃぶり」は「ヘビーレイン」でも充分伝わりますが、グラスなどに水を「注ぐ」時に使う単語「pour」で表します。そして「ずぶ濡れ」は、・・・うーん、「ベリー・ウエット」?いや、ちゃんと違う言葉があるんです。「浸す」などと同単語「soaked」を使います。なので、It was pouring outside, and I was soaked. なんてどうでしょう。

そして冬の凍える寒さではないけど「冷える」なぁーという場合、「chill」という単語が便利です。冷蔵庫の「”チルド”ルーム」と同じ言葉。体が冷えたのならchilled, 冷え込む天気ならchillyですね。

私は途中でカサを購入しましたが、時既に遅し。Oh, bummer.

ところで、今日のタイトルですが、確かこんな曲名の歌、あったんじゃないかなぁーと思って書いてみました。ただ誰が歌ってるのか思い出せず、気になり検索したところ、

このサイトには、ちょっとベタなんですけど

シカゴ

でした。

お後がよろしいようで。

Saturday, March 31, 2007

きちんと

デビルレイズのキャンプは明日で打ち上げ。長かったのか短かったのか。選手はこの期間に開幕までの調整を図りますが、私は果たしてどれだけ調整できたのかなぁ・・・。メジャー取材4年目。左右・前後を確認する余裕もなく、まだまだ直進しかできません。

さて、ここ最近「これ英語でなんていうのかなぁー」と考えてた単語があります。

「きちんとする」なんですけど。

あれこれ考えていて、適切かと思われるものは次の2つ、なんですけど。

do right
do properly

最初のは「正しくやる」次のは「適切に行う」みたいな感じの意味なので、まぁ「きちんとする」に匹敵すると思うんですけどね、もっと日本風に「けじめをつける」だとか「筋を通す」だとか「こういうのは”ちゃんとした"場所で・・・」とか言う場合に、上の2つで足りるのかなぁーと。フロリダでのキャンプ取材は車移動が多いのですが、運転しながらこんな事を考えていました。

もっともっと考え始めると、結局どんなときに「きちんとする」のかなぁ、とか「けじめをつける」のかなぁという部分にまで思いを馳せる事になり、ぼーんやりと意味は分かるものの、ハッキリと単語が出てこず、日本語のボキャ不足を思い知らされます。

自分の中ではこれに割と近いカテゴリーの単語として「義理/人情」、「恩返し」なども、英語ではどういうんだろ、とたまに考えます。見つかったらまた報告します。

Monday, March 12, 2007

何でも揚げる。

前回の更新日があーーーんなに遠い昔に・・・

すみません。

うわああああああ!
うわああああああ!
うわああああああ!

と言っている間に3月半ばまでワープした感じです。

あんまりにテンパっているときに英語で「Fried up」と言いますが、仕事帰りの車中それを思い出しました。日本語では脳が「沸く」って、いいませんか?正直、この漢字なのか、これが万国共通なのか、自信ないのですが、もしこれであってたらフライじゃなくてボイルってことで、

こんなとこでも日本人の方がヘルシーなんだなぁ・・・

なんて考えながら、

・・・だめだぁ、疲れてるなぁ・・・

Saturday, February 24, 2007

Sick of watching?

やれ洗濯やらゴミ捨てやら皿洗いやら。BGMとしてMSNBCテレビをつけっぱなしにしていたら、やってるやってる、「アナ・ニコール・スミス」。テレビの中は大騒ぎでした。ニュースキャスターの出だしなんてすごいです:「もしあなたがこのニュースをもう見飽きたというのでしたら、ごめんなさい、非常に稀なアメリカ人でしょう」。

ふぅーん。

まぁ私は日本人ですから、そのコメントは当てはまらないっしー、と処理。しかし聞き流していると、普段使わないけどそういや使える単語が結構出て来て、「英語キャッチ」としては非常にためになりました。いくつかご紹介。

裁判用語は日本語では割と難しい気がしますが、英語では案外日本人の我々にも馴染みある、簡単な単語を使います。

1)訴訟=lawsuit「を起こす」場合は:ファイル。File a lawsuit.
2)裁判官が「判決を下した」:ルール。The Judge ruled on Anna Nicole Smith case.
*ちなみに有利な判決の時は Rule "for"...不利な際はRule "against"...

他にも公聴会は「ヒアリング」、控訴、上告する時はいずれも「アピール」。日本語とは違う使い方にはなりますが、単語としては結構なじみあります、よね。

なお、判決の際の裁判官コメントにもメモしたい言い方が。「クリスタル・クリア」。物事を「クリアにする」のは日本語でもそのまま。それが「んもうすっごいクリア」というときに「クリスタル(ぐらい透明に)クリア」と言い、強調します。お年を召した方がよく言っておられます。

裁判用語とは別に私が楽しんだ単語はお金にまつわるもの。スタバでおなじみスター・「バックス」は「ドル」の別の言い方ですが、今回のニュースでは「フューチャー・ビッグ・バック」という言葉を使ってました。この訴訟に勝てば「今後大金」が転がり込む訳で、いい言い方だなぁとメモメモ。

そして「サード・パーティ・ベネフィット」。サード・パーティは第三者。ベネフィットは利益ですから、そのまま「第三者の利益」。
*ちなみに「パーティ」は宴という意味の他に「グループ、組」のような人の集団を指す時にも使われます(例:レストラン予約などで「あべパーティ(=あべ御一行さま)との言い方をします)。

個人的に今後使いたい単語としてはnitty-gritty, equitableの2つをメモ。ニッティー・グリッティーは「核心」で、「ニッティー・グリッティー・ディテール」で「核心の詳細」。エクイタブルは「公正な」。「公平」を意味する「フェア」と使い分けたいな、と思います。

なお、タイトルは「見飽きた」という意味です。退屈で「飽きる」場合はboredですが、嫌気がさすぐらい沢山見て飽きる時は文字通り「病気」でオッケー。

大半のアメリカ人も見飽きてると思うんだけどなぁ・・・

Friday, February 16, 2007

Happy Valentine's Day

1日遅れですが、14日はアメリカでもバレンタインデーでした。

が、こちらは「女性が男性へチョコレートを贈る」という感じの決まりはなく、どちらかというと日本のクリスマスイブのイメージように「ボーイフレンド、ガールフレンドと共に素敵な時間を過ごす」というノリの日だと思います。そして日本のバレンタインデーのようにドキドキしながら告白のタイミングを待つ(もしくは待たれる)人の為だけに用意された日、というよりは、その日会った人誰にでも「ハッピー・バレンタインズ・デイ!」と挨拶をするような感じの、お祭り的なノリもあります。

とは言っても、基本的に好きな人に伝えたい言葉であるのは同じ。昨日は携帯やメールで「Happy Valentine's Day」の文字を沢山やり取りしました。私の周りではどちらかというと男友達/女友達関係なく「だいじだな」と思う人にメッセージを送っているという雰囲気があります。シカゴの友達を始め、自分が送ろうと思っていた人たちから先にメールが届いていると嬉しいですし、思いがけない相手からメッセージが入っていたりすると「ぅわぉ!」とニヤリとして、楽しかったです。

風来坊な生活をおくっていることもあり、大事な友達とはいつも距離が離れています。マメに連絡を取り合うのは結構大事ですから、例え一言だけの決まり文句でも、こういうのは嬉しい。携帯が音を立てるたびに小さいニコニコが舞い込んでくるようで、文字通りハッピーな1日でした。

Wednesday, February 14, 2007

応用編:口癖コレクション

前回(2月4日)「相づちパターンを増やして喋った気になる」という内容を書きました。その際、応用編を紹介すると書いたので今日はそのお約束を果たそうかなと。今回は「他人の口癖を集める」ってことで、これまた会話の合間にバリエーションが出ると思います。

口癖、日本語でもホント人によって様々です。

会議中に「イヤ逆に・・・」を繰り返す人とか、二言目に必ず「なるほどねー」が入る人とか、話し始めに「私の知ってる限りでは・・・」と前置きをする人とか。

まだまだ。

どんな会話も「よくあるよね」と締めたり、どんな内容も「てゆっかー」とすり替えたり、どんな事実も「ありえない」と非現実化したり、とか。

自分の口癖は気付かなくても他人のは結構耳につく。ならば頂いてしまえ、ということで例に挙げた口癖を私なりに英語に直してみます。他にも違う言い方は沢山あると思いますが、「あぁ、よく誰かが言ってるな」と思われるものを並べてみます。

逆に:As oppose to.../ Vise versa
なるほど:I see/ Understandable/ I gotcha
私の知っている限りでは:As far as I know..../ From what I've seen...
(↑の変化球型として、最後に「間違ってるかもしれないけど=I may be wrong」と言い添えてヘッジかける人も私の周りには結構多い)

よくあるよね: It happens/ One of those days
てゆーか:You know what?/ Guess what?
ありえない:No way/ Unrealistic

テレビでも見つかります。ドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」のストーリーの最後は必ずといっていいほど主人公のキャリーが「I realized...(って気がついた)」と締めくくってましたし、NBCからCBSへ移籍した売れっ子アンカーウーマンのケイティ・コーリックはニュースの話題を変える際、9割の確立で「Meanwhile...(一方)」と話し始めます。今日名刺を交換した方は一日中「Good deal (=「いいね!」ぐらいの意味だと思われます)」を繰り返してました。

映画やドラマで自分に近いキャラ(ストリート系/インテリ系/コンサバ系など)の口癖を見つけるのも、より自分らしい英語が話せるようになって便利かもしれません。

Tuesday, February 13, 2007

寒いだけじゃないんだけど・・・。

フロリダでCNNを見ていても「シカゴはブリザード」というニュースが頻繁に入り、我が家は大丈夫なのか気になります。ルーミーから連絡がないので、大丈夫なんだと気楽に構えていますが、Blizzard=猛吹雪です。水道管が凍ったり、学校が休講になったり、「更にストームが来る」と新聞に出ていたり(どないやねん)・・・。心を痛め、素直に心配しているのですが、自分がフロリダにいるだけにお見舞いメールが出しにくい。「っち、てめーはいいよな」といわれるのがオチなので、とりあえず祈るのみにとどめています。

そしてフロリダの周囲では「シカゴは寒いだけで何の取りえもない街」という誤報も流れ始め、シカゴ大好きな私としては、ダブルで心苦しい。過去のタンパ行きで2度のシカゴ経由が2度とも、寒さでトラブル続きというデビルレイズ岩村選手に関してもそうです。「シカゴ、寒いじゃん」。

そーなんですけどねー、もーっといいとこもあるんですよーーー。

別に観光大使でもなんでもありませんが、誤解しないでもらいたいなぁ・・・と、密かに願う次第です。日本ではアメリカ=ロス&ニューヨークって感じですけど、シカゴなんてさっぱり馴染みないですけど、冬は確かに寒いかもしれないですけど、いいとこなんですってば。

・・・と熱く書いていたら思い出しました:私、シカゴの紹介雑誌作ったばっかじゃん・・・

コンバースのショップに置いてあるフリー雑誌「WHERE!」。最新号はシカゴ特集です。昨年末、シカゴを東奔西走して取材しました。あれを見れば多少はシカゴの渋さも伝わるかもです。スニーカーを買う用事があったら店内のどこかに置いてあるはずのその雑誌も探してみて下さい。

お知らせになっちゃったですけど、ボトムライン(=肝心な事)は「シカゴは寒いだけじゃないんですよ」ってことで。

Sunday, February 11, 2007

Guilty pleasure

ギルティー=罪悪感
プレジャー=快感

相反する2単語のコンビネーションは「分かっちゃいるけどやめられないもの」を差します。ついつい夜中にポテトチップ食べながら古い映画を見てしまうだとか、欲しいものもないのにフラフラーっと洋服を試着してしまうだとか、洗濯や掃除をした方がいい日曜の午前中に特に意味のないテレビ番組に見入ってしまうだとか・・・

オフ中の私は「フードネットワーク」がそれでした。

米料理専門ケーブル局Food Networkのことで、日本でもおなじみESPN(米スポーツ専門局)がスポーツばかり放送するように、フードネットワークはありとあらゆる料理番組を次から次へと放送してくれる夢のようなチャンネルなのです。料理の作り方にとどまらないところが、更にニクい。食べ物の裏話や観光地の美味しいレストラン紹介、アメリカ版「料理の鉄人=アイロン・シェフ」もこのチャンネルで放送されます。興味のある方は、以下がサイトアドレスです。

http://www.foodnetwork.com/

プエルトリコのホームステイ先にケーブルがあり、ホストマザーのカルメンもこのチャンネルのファンでした。夜中についつい2人で見入ってしまい、ソファから離れられなくなっては「・・・また見ても見なくてもいい番組に時間を費やしてしまった」と睡眠時間をつぶしていました。

そして、現在。イン・フロリダ。

何気なくキッチンの引き出しをあけると、300チャンネル以上を越えるケーブルテレビのチャンネル表が入っているではないですか。

・・・あった・・・

・・・フードネットワーク・・・

・・・にやり・・・

だだだだだだ、だめだぁ!

チャンネル番号を覚えてしまってはいけない。さすがに300チャンネルを探してまでTVの前に座る気はないので、「絶対あけないだろう」棚の奥の奥のほーうに閉まっておきました。

ギルティ・プレジャー

恐るべしです。

Saturday, February 10, 2007

いい表現はっけーん

きんちょうしてきたーーー

と言う英語は

I'm getting nervous.

今日岩村選手が入団会見で言ってました。カンペを読む前にそんな一言が出るなんて、やるなガンちゃん。「そういや、使える言葉だよな」とメモメモ。ご紹介してみました。

てことは、

「緊張しないで」と友達を励ます時には、「リラーックス」もいいですけど、

Don't be nervous

が使えます。他にも

Calm down,
Chill out,
Take it easy
Slow down

などもよく使います。

これらの表現を使う時のポイントは「自分が緊張しない」じゃないでしょうか。

カカカ、カームダーウン

なんて言うと、「ユー、カームダウン」と逆に励まされそうです。

ついでに、「自分を緊張させる=テンションを上げる」という意味で野球選手がよく使うフレーズがあります。

pump up

文字通り訳せば「空気パンパンにする」という意味ですが、ペナントレース争い中、メジャーデビュー戦などなど、「テンションあがってます!」を「エキサイティング」じゃぁ言い表せない時によく選手が口にしてます。使う時は「I'm pumped up」。

シーズンが始まると、岩村選手がこれをいう機会も増えるのかもしれません。

Thursday, February 08, 2007

オフ終了。

「今年も始まるなぁー」という緊張感と「当分ルーミーや友達と離ればなれかぁー」という寂しさの割合が、うーん、6:4。いや、4:6。日々シーソー状態でその数が右に左に行ったり来たりしていました。

が、もうそんなことは言っていられません。フロリダに来ました。デビルレイズの岩村明憲内野手の取材です。

極寒のシカゴからフロリダに逃げて、ルームメートからは再びブーイングです。そりゃそうですよね。空港へ向かう際、地下鉄の駅までのわずか3ブロックでまつげが凍りましたから。ただ、じゃぁフロリダにいる人誰もが太陽を満喫しているかというと、

そうでもないんですよ、奥さん。

空港に降り立って夕方とっぷり日が暮れるまで建物から出ない人だっているんですよ。例えば私(苦笑)。

ここに約2か月滞在します。デビルレイズのキャンプ地はセント・ピーターズバーグといって私の滞在先からは車で30分以内。自宅を離れてやや不便ですが、せめてもの生活クオリティ向上のために、今日はスーパーでローズマリーの小さな鉢を購入しました。

さーて、がんばるぞぉーと。

Monday, February 05, 2007

相づちがカギです。

外国語マスターに向けて手っ取り早く楽しい上達法があります。
(なんて、断言していいのか分かんないけど、まぁ一応)。

相づちパターンを増やす事です。

相づちのいいところは
1)いつでも会話にジャンプイン可能
2)それ以上話し続ける必要がない
3)外国語を話している気分になれる
かな、と。

例えば「ほんと?」という一言だって、英語にも沢山言い方があります。
Really?
Is that right?
Is that so?
Is that true?
Are you sure?
Positive?

「ほんとだね」と同意するときだって。
It's true.
I think so, too.
I agree.
You are right.
Definitely.
I vote for that, too.

*異論を唱えるパターンも沢山ありますが、その後理由を問われる可能性が大です。

「すごーい」も。
Awesome!
Cool!
Amazing!
Sweet!
Marvelous!
Super!

毎回「リアリー?」ばかり発するのではなく、たまには気分を変えて「イズ・ザット・ライト?」とか言ってみると「お、今自分が英語喋ってる気がする」と思えて楽しいです。

実はこのチップ(=「アドバイス」とか「ヒント」という意味)はラジオ時代に教わったもの。音だけメディアのラジオで相づちが「はい、はい、はい」だけでは非常に耳障りです。それに「なるほど」「そうだったのですね」「知りませんでした」「それは面白い」など、と相づちのバラエティを増やすだけでも「喋ってるように聞こえる」と教わりました。

ただ頷いてるだけなのに喋ってるみたいだなんて、おいしいじゃないですか。外国語にも充分当てはまると思います。こんど時間があったら(日程ケセラセラ)、この応用編もご紹介しますね。

Sunday, February 04, 2007

寒さを示す単語は?

今年は例年になく寒波です。
現在深夜12時を少し過ぎたところで、外の気温は−5°F。

摂氏で言うと、マイナス20℃です。

ええと、バナナで釘が打てるのは何度からでしたっけ?
そろそろ実験してもいいんじゃないかと思います。

さっきまでうちでビーズのブレスレットを編んでくれていた友達はタクシーで帰宅。正しい選択です。2人で”おばあちゃん”になって編み物とビーズをしながら先日の天気予報で「暴力的な寒さ」と表現された事について話しました。「『ブルータル(=暴力的)』より寒くなったらどう表現するのだろう」という疑問で彼女が真っ先に思いついたのが次の2つ。

humiliatingly cold
unaccepatbly cold


「ヒューミリエイティング」は「屈辱的」、「アンアクセプタブル」は「受け入れられない」という意味。つまりどちらも「理解できない寒さ」ということになります。ごもっとも。

私は「ブルータル」という単語を聞いて以来、ボクシング用語とかプロレス用語を使えば寒さの度合いが分かりやすいんじゃないかと考えていました。それを伝えると、彼女が「じゃぁ、『トータリー・ノック・アウト(=完全KO負け)』で『TKO』はどうだ」と提案。

それなら、coldのスペルも変えちゃって「TKOld」にしよう、という結論に落ち着きました。

「完全KO負け」な寒さ。

イヤほんと、その通りです。

近々バナナ買って試してみたいぐらいです。

Saturday, February 03, 2007

華氏1ケタ

さっむいです。

摂氏/華氏のもっとも分かりやすい数字比較は次の部分が適当かと。0℃=32°F。つまりアメリカで見る天気予報で、数字が32以下は全て氷点下。そしてそれが一ケタとなると・・・んもう頭で換算できません。

新聞やテレビの天気予報で見るシカゴの気温は最高気温が一ケタの時もあります。本日は幸い(苦笑)最高気温は15°F=約−9.4℃。しかし午後5時半現在の気温は、8°F=約−13℃です。

昨晩のテレビの天気予報では、シカゴ上空の天気図が2つにエリア分けされ、片方に「bitterly cold」もう片方に「brutally cold」との文字が出ていました。ルーミーとテレビを見ていて「・・・これはどっちの方がより寒いのだろう・・・」と頭を抱え、「いずれにせよ『非常に寒い』ことは間違いないらしい」との結論に落ち着きました。

「苦い」を意味する「ビター」を気温に使う際は「厳しい」となります。そして「暴力的な」という意味を持つ「ブルータル」。これが気温に使われるとなると余程なのだと思います。なので、程度としてはbitter<brutalかな、と。

「暴力的な寒さ」。

さむっ。

なお、正しいお出かけの恰好はこうです(笑)。

Friday, February 02, 2007

決戦間近

土曜日に”勝負”することになりました。

題して:

「ビーズvs毛糸」

ええと、

・・・よわーい勝負です。

ビーズアクセサリーが得意な友達に「何か作ってあげるから携帯ホルダー編んで」と言われたのが始まり。「んじゃぁ、ビーズアクセサリーより可愛いヤツ作るよ」と答えたら「わ、私のビーズの方が可愛いわよっ!」

・・・と、いう感じの、ええと、他愛無いもんです。結局:
「じゃぁ土曜に一緒に作ろうねー(ハート)」
「ねー(ハート)」
という感じのゆるーいノリで予定を立てた、と思っていたたのですが、本日メール着信。

「I've got such CUTE beads, yo. This SHOULD be prettier than your holder. Definitely ;).」

あんまり可愛い文章だったのでそのまま抜粋、日本語に直してみました(そういえば最近すっかりスペイン語ばかりで英語に触れていませんでしたしね)。ところどころ大文字にしているのは強調したいから。彼女の性格などを知った上で、ノリ的にはこんな感じでしょうか。かなりな意訳ですが。

「ちょー可愛いビーズ入手。携帯ケースには負ける気がしねぇ、キラリーン!」

* ねんのために、「 ;) 」の記号は、ウインクしている顔文字です。首を左に傾げて見ると、そんな風にみえなくもないです。

お、ホントに”勝負”なのか。

「Okay then (=ならば)」と私も、自宅向かいの行きつけ毛糸ショップ「ニナ(ninachicago.com)」に出向きました。彼女からの指定色は「パパイヤ、マンゴー、or アボカド」だった(私から彼女への指定色は「ミステリアス・ブルー」です・笑)ので、手頃な色を見繕って購入。毛糸屋さんのニナに「こんな沢山買って、何作るの?」と聞かれ「ええと、『クラフト・バトル』なんです」と素直に答えたら笑われました。

そして、私もよせば良いのに”試作”作り。いやもう、単に好きなんです。

土曜まで本人には見せませんが、私も、「きらりーん;)」だ。

Monday, January 29, 2007

冬のプロジェクト

この時期恒例、冬のプロジェクト遂行中。





一緒に盛り上がってくれる人が少なく寂しいですけどね。
「毛糸をいくら買えば気が済むのだ」と、もう1人の自分は怒りますけどね。
でも、好きなので仕方ありません。
それが趣味ってモノです。
おばあちゃんみたいですが、いいんです。
こうなったらロッキンチェアーにだって座ります。

今年はカギ編みに挑戦しています。
針2本の編み物よりも細かい模様がつくれて楽しいです。

早速小さいバッグと帽子を作ってみました。

Saturday, January 27, 2007

太陽、のち雪

前日はモフォンゴの後、ここ数日行動を共にしている同じクラスメートの日本人の方とサルサバーへ出掛けました。プエルトリコのリッツ・カールトンホテル側の「Shots」というバーです。学校の先生曰く「少々の腕前で出かけると自信を失うハメになるダンスホール」。私のサルサは前後に足を動かせるという程度ものなので「少々の腕前以下」に値します。相手の方が指導熱に燃えていないとお相手できないので、もともと踊る気はなく、ライブ音楽目当てで出掛けました。

しかしお仕事を2週間休んで東京から来たというクラスメートの腕はプロ並み。腕組みしてどの人が上手かを見極めたのち、1曲終わると相手を申し込みます。そしてあっという間にショッツのホール真ん中でクルクルと優雅にセクシーに踊り、周囲のプエルトリケーニョをざわつかせました。すごいぞ、もえちゃん。

いつものヒメネス記者が別れを告げに駆けつけて下さり、我々は美しい彼女を鑑賞しつつ野球の話で盛り上がりました。「オラ、アベ!」「ケパソ、ヒメネス!」とすっかり名字呼び捨ての仲です(いいのか?)。球場では会った事がない選手に私を紹介して下さったり、アレシーボの”オッサン”がうっとうしすぎる時には仲介に入って下さったり(苦笑)、この方にはホントお世話になりました。この恩返しは必ずや致しますです。

そんなヒメネス記者からニックネームを頂きました。

アムレト。

「名前が分からない選手達が君をそう呼んでいた。会う機会があったらアムレトによろしくと言われていた」とのこと。そうですか。アマレットみたいですが、意味はなんですか?やはり酒か何かなので?

馬蹄。

*ええと、せんえつながら説明をすると馬蹄には「幸運のお守り」という意味があります。

自分がそうだとは思えませんが、選手=勝負師の方々にそう呼んで頂けて嬉しい限りです。今後「プエルトリコ」という単語から私がいちばんに思いつく言葉は「ありがとうございます」以外にないんじゃないかと思われます。

・・・と、そんな昨晩の思い出を胸に、今朝は寝不足のままカルメンに別れを告げ、機内爆睡。雪のシカゴへはあっという間でした。目の前は数時間前まで太陽さんさんのプエルトリコにいたのが信じられない冬景色。しかし久々の我が家は思った以上に奇麗に片付いており、健康な植物たちに迎えてもらいました。新しいルーミーの2人がマメで奇麗好きな証拠です。ありがたい。カルメンが恋しくなったのか、自宅にホッとしたのか、重いスーツケースを置いた途端、勝手に泣いてました。

が、そんな余韻に浸る間もなく、荷物を置いて即ダウンタウンへゴー!です。

ホワイトソックスのファン感謝祭があり、取材のために戻ってきたのでした。顔を洗い、服を着替え、極寒のダウンタウンへ。懐かしい顔を見にいってきまーす。

Friday, January 26, 2007

ファイナル・ファイナル

昨日からの停電が修復せず、課外授業が続きました。今日は午前中からオールド・サンファン。スクエアで新しいクラスメートの方と先生と3人で広場のベンチに腰を下ろし、これまで習った部分の最終的なおさらいをしました。今週の先生はクラス数拡大に伴い新しく入った方。教えるのが嬉しそうです。「君たち、オールド・サンファンには来た事あるかな?」

いや、明け方までこの辺のバーでサルサ踊ってたんスよねぇ・・・

なんて言うと夢を壊しそうなので、日本人得意の「えへへ!」で、笑ってごまかしました。

さて今日は学校後、寄り道せず帰宅するとカルメンに約束していました。郷土料理の代表作、モフォンゴを食べる為です。

モフォンゴとは、揚げたプランテーンをニンニクと一緒につぶした、マッシュ・ポテトならぬマッシュ・プランテーン。作り置きができないため、私が台所にいる時に作らねばならぬ、ということで、お手伝いを約束していました。

「プランテーンで作るのが主流。でも私はギネオを使う方が好きなのよね。プランテーンより柔らかいのよ」と裏庭へ。ギネオとはバナナのことですが、まだ緑色のままのバナナを“刈り取り”、調理に使いました。





裏庭でバナナ切って、台所のフライパンに放り込むなんて・・・気候が年中かわらないのでバナナが採れ放題です。”花”というか、こんな状態↑のバナナ、初めて見ました。

いいなぁ、そんなフードライフ。さすがにバナナとまでは言いませんが、自宅台所裏にガーデンでもあったらいいだろうなぁー、いいなぁー、いいなぁー。

・・・いいなぁー・・・

(しつこいですね、すみません)。

緑色のバナナは皮を剥くのも大変です。店頭に並ぶバナナほど熟していないので皮がセロリ並に硬く、ナイフを使いました。バナナ自体も輪切りにするとサクサク音がします。驚きました。この段階では生で食べられず、油で揚げる以外にゆでたりして使うそうです。

周囲が揚がったら一度つぶして再び油の中へ。モフォンゴ専用の鉢で、ニンニクと一緒につぶし、塩で味付けして出来上がりです。知らずに食べたらバナナだとは分かりません。








サクサク&ホクホクのできたてモフォンゴ。カルメンどうもありがとうございました。チキンやハンバーガーなど、何かの付け合わせとして出てくるのですが、存在はメイン並み。お店だと「モフォンゴと一緒に何を注文しますか?」という聞き方をされます。今晩はあっさりしたシーフード・リゾットと一緒に頂きました。もしかして私が毎晩食後ひたすら公園にジョギングに出掛けていたのを気にしたのかなぁ・・・。はい、ジムが見つからなかったので走りましたよ、近所の公園。無駄なあがきだとは分かっているんですけどね。

明日早朝には常夏のプエルトリコを発ち、正午には真冬のシカゴに降ります。別れは辛いですが、そろそろアパートが恋しくなりました。後ろ髪を引かれつつ、諸々の達成感も覚え、スッキリした気分です。

Thursday, January 25, 2007

ラルガ・ノーチェ

メルカドとは市場のことです。学校から車で5分の場所に市場があったなんて。ケガの功名とはまさにこのこと。

昼の休憩を挟んで学校に戻ってくると、建物が停電してました。教室が暗すぎるので急遽メルカドまで“課外授業”へ。学校から車で5分の場所にそんな楽しい場所があったなんて。帰る前にのぞけてよかったです。



地図の位置関係などを習っていた事もあり、「肉屋はコンビニの隣にあります」だとか「駐車場は市場の前にあります」などと言いながらメルカド内を散策しました。



しかし、見た事ない野菜や果物が多い。暇そう・・・いえ“親切そう”なお店の人に、知らない野菜を指差し「私はスペイン語を習っています。これはなんですか?」と名前を教えてもらいました。そしたら「食べてみてごらん」と買いもしない我々のために果物を沢山切ってくれました(涙)。「暇そう」だなんて思ってごめんなさい。



アボガドやマンゴーが大きいのにビックリです。





サトウキビやプランテーン、ココナツ、アロエ・・・



メルカド隅っこにあったジュース屋で先生はココナツジュースを注文、私ともう一人のクラスメートは2人でパパイヤ&ピニャ(パイナップル)シェークをシェア。シナモンが入った大人の味でした。

先生が一言。「あぁ、その飲み物は夜注文するとラムが入ってるんだよ」

ますます大人の味で、よさそうなことで。

ところで今日は盛りだくさんのスケジュールでした。

学校の後野球。その後、新しいクラスメートの方と夜のオールド・サンファンを散策しました。やっと気の合うクラスメートが現れてくれました。時間的に厳しいですが、もう明後日には去ってしまうのですから無理もします。

試合を見ながら、そういや、と「スペイン語で言ってみたい言葉があるので教えてほしい」と記者の人に質問しました。笑いながら教えてもらったのは:

バ・ア・セール・ウナ・ラルガ・ノーチェ
=今日は長い夜になりそうだ。

ホントその通りでした。

Wednesday, January 24, 2007

スモ・デ・ナランハ、その2

ジュースを意味する「スモ」という単語を使う場合は絞り立て100パーセントの場合のみだとか。

さて今日の試合前、カロリーナのリベラ監督がリンゴのような果物を食べてました。が、よく見るとリンゴのように皮を剥かれたオレンジ。

・ ・・な、なに食べてんですか?

「これがおいしいんだよ」。

皮が厚いオレンジだからできる技。黄色い皮をクルクルとナイフでむき、上部を切って“飲み口”を作ります。丸いコップのようになったオレンジを揉んで揉んで、飲む。みかん王国で育ったはずの私も「ザ・スモ・デ・ナランハ」は見た事ありませんでした。

「心配しないでも、君にもあげよう」。

いや、ええと、それは恐縮です。

「もう皮を剥いちゃったんだ。ほれ」。

ダグアウトの上には袋一杯のオレンジを持ったオジサンが座っており、皮を剥いていました。目の前で打撃練習が行われているというのにダグアウトでオレンジを絞る自分。こここ、この瞬間、だけは、自分が記者とは思えない、思ってはならない・・・

親切にして頂いて、本当にありがとうございます。

Tuesday, January 23, 2007

ファイナルウイーク

プエルトリコ最終週です。金曜のクラスは出席できずシカゴに帰るので、実質あと4日。はやーい。

今日は野球がない。よーしっ!

と車を走らせたのは実はデニーズでした(苦笑)。観光や買い物なんかよりも、目の前のスペイン語をどうにかマスターしたかったので。カルメン宅から車で1分。ネットもオッケイの24時間営業。プエルトリコはシカゴよりもワイヤレス環境が整っている気がしてとても助かりました。

今日から急にクラスメートが増えました。日本人の方もいらっしゃって、少し心強いです。ただ授業後、先生に呼び止められました。「あなたの方がレベルが上のようだから、クラスを2つに分けようと思う」。

ぇえ?少しは上達したのかなぁ。

そうだ、今日はそんな昼間の勉強の友を紹介しようと思っていたのでした。プエルトリコにはかわったチップスが沢山あります。ユッカチップスとキャッサバチップス。味はジャガイモに近いのですが、食感がよりドライだったりやや繊維が多かったりして楽しんでいます。






ますますやる気。

こんなにノートにいっぱい何かを書くのはシカゴの学生時代以来です。

Monday, January 22, 2007

オッサン。

この人には面と向かって「オッサン」と呼んで良いんじゃないだろうか。そしてこの人の言葉を日本語に直す場合、大阪弁に変換する必要があるんじゃないだろうか。

という“オッサン”がいます。こう勝手にネーミングさせて頂いた人はホワイトソックス、オジー・ギーエン監督に次いで2人目です。

アレシーボ・ウルブズのデータ係。いつも球場にいるので馴染みになり、冗談を言い合う仲にまで発展しました。

やれ相手チームと話していると「うちのチームを取材せんかい」、
やれ勧められたコーヒーを断ると「礼儀をしらんやっちゃ」、
やれ週末には帰ると言うと「カリビアン・シリーズを見ずに帰れると思うなよ」。

・・・うーるーさーいっちゅーねん。

英語を話していても、怒られます。時間があれば球場でもスペイン語を練習したいのはやまやまです。が、さすがに余裕がない仕事中に、しどろもどろ文章を組み立ててられんっちゅねん。なのに「スペイン語を話さんかい」といちいち邪魔しに来ます。いまは勘弁して下さい、と、言うのですが、

「ノー。エスパニヨール!」

・・・うっとうしいなぁ、もう。

しかし何故か憎めない。球場でこの人を確認すると心の中で「あ、おっさんだ」と思ってしまいます。この人が日本語を話せなくて良かったです。

今日は他の選手を待っている最中にかなり遠くから手招きされました。「っち、今度はなんやねん」とグラウンドの反対側まで歩いたら、ボールをくれました。



プエルトリコの友より。
がんばれ

おっさん、いいひとやねぇ。

Sunday, January 21, 2007

マール・カリベ

カリブ海を「マール・カリベ」と言います。

本日はウインター・リーグ、ファイナル初戦の日ですが、

ごめんなさい。観光します。

と、午前8時半に車を発進。サンファンはプエルトリコの北側にある街で、見える海は大西洋です。カリブ海に面しているのは島の南側なので、ポンセという街まで足を運びました。ホワイトソックスのハビエル・バスケス投手がここの出身です。FMをサルサ局に合わせ、ハイウェイ52を南へ一直線。いえーい、いえーい。カリブ海は絶対見に行きたかったんだよなー。カーナビによると目的地まで66マイル。私の運転のキャパ内でよかったです。

目的地は3つ。
1)カスティーヨ・セリャージェス
2)コーヒー工場、アシエンダ・ブエナ・ビスタ
3)カリブ海

制覇しました!!!!

ドン・クというブランドのラムがありますが、創業者Serrillasファミリーが住んでいたのがこの家。ポンセを一望できる丘の上に建っているいるため、地元ではカスティーヨ=お城と呼ばれてきたそうです。建物内の写真撮影は禁止。家の真ん中に噴水があり、キッチン、書斎、ダイニング・ルームまで「一度は住んでみたい」と思わせる魅力に溢れていました。いいなぁー。いいなぁー。なお、ポンセに住む人はここで結婚式を挙げるのがステータスだそうで、この日も結婚式の準備が行われていました。











そして、厳選されたアラビカ・コーヒーのみを栽培するアシエンダ・ブエナ・ビスタ。街の北西部にある山の中にあり、入り口を見つけるのに苦労し、予約していたツアーに5分遅刻。最初の博物館は逃しましたが、奇麗な森の小道を散策しながら歴史を語ってもらい充分楽しめました。コーヒーの木は直射日光に当てるよりやや陰に植えた方がいいそうで、背の高い木が茂る森の裾にコーヒーの木を沢山みました。収穫祭は2月頃だそうで、赤い実がついたら此の小道はますます奇麗なんだろうなぁ、とやや残念でしたが大満足。












食事休憩とダウンタウン散策を挟み最終目的地、ラ・グアンチャまで。カリブ海に面するエリアにボードウォークや小さい食堂が並んでいます。個人所有のボートデッキにもなっているようで、沢山の小型ボートもありました。水が澄んでます。








ビーチ砂浜に腰掛けるのにちょうどいい木が沢山植えられていて、そこに座ってしばしカリブ海を堪能。夕焼けを見ても良かったのですが、日が暮れる前に帰路につく方が無難だろうと、午後5時前にサンファンへ向かって車を走らせました。

ドンクも買えたし、欲しかったコーヒー・ミルも買えたし、気がついたら写真を100枚位以上撮っていたし。大満足でした。

Saturday, January 20, 2007

ビエホ・サンファン

実は昨日はケーキを2つ作りました。1つは学校へ。アドミニのお姉さんが「ホームメイド」はスペイン語で「エチョ・エン・カサ」だと教えてくれました。

昨日の試合でアレシーボ・ウルブズがカグアス・クリオロスを2−1で下し、ファイナルの2チームがウルブズとジャイアンツに決定しました。今日はオフ。そして私は、観光その2です。

サン・セバスチャン・フェスティバルが開催中とあり、オールド・サンファンまで再び足を運びました。ちなみに、スペイン語でオールド・サンファンは「ビエホ・サンファン」。渋滞するというので車を学校に残し、ラグワグワで約15分。最近の多量摂取カロリーを消費すべく(苦笑)散歩に励みました。





全部がカラフルで、見ているだけで楽しいです。タバコ専門店の前を通った時は、葉巻のいいにおいも。





自宅(推測)の屋根でパレードを待ってるお姉さんは、写真を撮る合図をするときちんとこちらを見てくれました。

帰り際、通りのジュエリーショップにもついでに寄り道。目立つ場所にブルーの宝石がフィーチャーされており「それはラリマー。ドミニカでしか採れないの」とお店のおばさまが教えてくれました。へぇ。値段も手頃だったので、せっかくだしと購入。カルメンに見せると「これはラリマーでもいい石」と褒めてくれました。思いがけない場所でカリブ海土産が手に入り、ちょっと嬉しいです。



あとは本物のカリブ海を見に行くのみだな。