Tuesday, August 27, 2013

Multi-culture

大阪に引っ越して3年。

気付けば本当に日本人じゃない友達ばかりになりました。先日も、友人の誕生日ランチをしたばかり(みんなのプライバシー保護のため、小さく、小さくした写真ですが、雰囲気だけご紹介。私もどこかにいます)。何でも話せる、とても良い仲間です。このときのランチは、ほんとうーーーに、沢山語りました。


J's birthday lunch! Thanks ladies for sharing such a fab time.

国籍はみんな違うけど、「結婚がきっかけで馴染みの無い土地にやって来た」と言う共通点があって、一気に仲良くなりました。それに、主婦友の団結力の強い事!すぐに家族に会えないと言う事情もみんな同じなだけに、子育てをしている友人達は、その中の誰かが日本で出産をした時には、直後から「フードリレー」と称し、育児に追われる新米ママを助けるべく、順番でご飯を作って届けていたと言うこれまでの"団結の歴史"も聞いてホロリとしちゃいました。凄い。

それに、一緒にいると、日本に暮らしていながら日本の事を客観的に見ていられる。これは、非常に貴重で有り難い環境だなーと、つくづく感謝しています。

私自身、長年米国に暮らしていた時、また日本に帰国してすぐの期間、日本の雰囲気に慣れるまでに凄く時間がかかりました。何か分かりやすい例を挙げようと思ったのですが、何が分かりやすいのかが分からず(笑)、上手に伝わるかどうか自信ありませんが、私がサッパリ理解できなかったのが良くある「日本のオトナ社会」みたいなものです。

例えば「大切な案件ほど、ぼんやり伝える」とか「指示は『うまくやっといて』--以上」とか、なんかそんな感じのぼんやりの雰囲気が、とても分かりにくかった。住んでいた国もアメリカだったし(笑)対極みたいな環境に慣れてしまってからの日本は、まぁまぁ、キビシいものがありました。「KYなんてナンセンス」と思っていましたし、「『ほぼほぼ』ってどれだけ曖昧な言葉なんだ!」などと反発もしていました。今も、あんまり好きじゃないけど。。。

んが、そんな私でも、5年も経つと、それなりに「ニッポンの、具体的に表現できない"そういう雰囲気"」の意味や、何故そういうやり方をするのか、などが多少理解できるようになり、5年前に比べれば、多少ですが、「うまくやる」方法も、何種類か(非常に少ないですが)持てるようになりました。

そうやって少し日本に慣れた今、仲良くしてる海外の友人の視点も、不思議だと思われている日本の背景も、少しずつ理解できるような気がするのです。

だからと言って、その都度友人と議論を戦わせるつもりはないですが(国籍を問わず、アラフォー女性が感情を高ぶらせている時に横から口を挟んでも、会話にはならないのです・笑)、自分が時々通訳として仕事を貰えるようになった今、仕事として日本人以外の人とも接するときには、その「雰囲気の使い分け」は出来るようになりたいな、と思うようになりました。

日本人には柔らかく、外国人には理論的に---だとか、その反対も。今少しずつ始まった仕事は、言葉をオセロみたいにひっくり返す以上に、やらないといけない作業があるのだなぁと感じ始めました。

バイリンガルを名乗る人なら、日本に沢山いる。
もう少し先を見ておかないとなぁ。