Saturday, January 14, 2006

A one, a two, a three...

こう始まると次は♪テークミー・アウト・トゥー・ザ・ボールゲーム♪と歌わねばシカゴ人じゃない。

いや、Cubbies (=カブスファン)じゃない、と言うべきでした。

かつてのカブス名物TVアナウンサー、故ハリー・ケリー氏が「7th Inning Stretch」で必ずこう歌い始めていたのでした。(「せーの!」と勢いをつけたいと、英語でも「あ、」って言っちゃうんですね)。本拠地リグレーの放送席から落ちんばかりに身を乗り出す姿は今でもTVでよく見かけます。トレードマークの「でかメガネ」も健在。「白地にメガネと鼻と口」という旗でもCubbiesなら「ハリー・ケリーだ!」と一発です。球場前には選手ではなくマイクを突き出すこの人の銅像があるぐらい。なにものやねん。いや、凄い人なのでしょう。

さっき、この出だしであの歌を聞いてきたばかりです。カブスファンの集い=カブス・コンベンション。

んもう「偉いこっちゃ!」の人数。総勢15,000人がみぞれ降るシカゴに大集合。さすが"シカゴの阪神"と呼ばれるだけあります。各国王族の催し物も開かれる格式高いヒルトン・シカゴは本日、赤と青のユニフォーム姿のCubbiesに乗っ取られました。

メディア会場には、ジム・ヘンドリーGM、ダスティ・ベーカー監督を始め、マーク・プライアー、カルロス・ザンブラノ、デレク・リーら"カブスの顔"からスコット・アイ、フアン・ピエールら期待の新加入選手らが登場。会見もあれば、そこら辺で雑談もしてくれました。握手ばっかりしてた気がする。

ザンブラノとのおしゃべりが過ぎ、つい「去年しんどかったでしょ?」と聞いちゃった。「なぁー。残念だったけどね」と笑って答えてくれてよかった。だって、昨季のカブスは残念ながら「最悪」でしたから。

ノーマー・ガルシアパーラの股関節痛による戦線離脱に始まり、ケリー・ウッドもプライアーもトッド・ウォーカーも、まさに”He gone"。レギュラーの相次ぐDL入りに、球団はシーズン通じて合計11投手を先発で起用したほどです。(なお、ザンブラノはそんな中で33試合に登板。数少ない健康体でシーズンを終えた上に3月には母国ベネズエラ代表としてWBCにも出場予定です)。不運もあったけど、地元記者らは「トレーニング法が悪い」で全会一致。三冠王にもう一息だったリーの活躍も、通算3000奪三振というグレグ・マダックスの偉業もCubbiesじゃなければ「・・・あったっけ?」扱いで、気の毒でした。

なのに、05年で19年連続シーズンチケット総売り切れとはこれ如何に。この日のチケットも即完だったと言うし・・・。歌声の大きさにはホント圧倒されました。恐るべし、Cubbies.

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