今回山デニ企画では、一世を風靡した「デニッシュ食パン」の生みの親、ボローニャさんとお仕事しました。
その際に習いました。食品には著作権のようなものは、存在しないのですね。知らなかった。つまり、新しいパンが店頭に並ぶのは、ぶっきらぼうに解釈すると「どーぞ真似して下さい!」というメッセージを送っている、事にも、なるっちゃなる、ようです。
ボローニャが衝撃のデビューを飾って以来、今ではデニッシュ食パンは定番になりました。最近だと、ハートアンティークの天使のチョコリング的パン。とても速かった。あっという間に広まりました。
ブームを体験したボローニャさんにそんな事情をどう感じるのか聞いた時「我々の業界には『まなぶ』ではなく『まねぶ』という言葉がありますからねー。あははー」と笑い付きのコメントが返ってきて衝撃でした。大きい人は懐も大きいんですね。
懐の大きい他の例を挙げると、大好きな代々木上原のMain Manoさんもそう。「阿部さんパン作るの?レシピ、教えましょうか?」なんて言って下さります。実際にレシピを頂いた事はないですが、あの言葉は「レシピが同じでも腕が違えば味も違うんだぜ」の自信から出るのだと、解釈しています。
ホールドとリリース。2つの言葉は重いです。前提として賢いタイミングありきですが、「どーぞどーぞ」とリリースすると良いエネルギーの矢印がどんどん外へと伸びるんでしょうし、「渡しません譲りません」とホールドしていると、内に内に矢印が入ってしまい、結果自分を小さくしてしまうんでしょうね。パンに限らずですが。
んが、ボローニャさんやMain Manoさんを見ると、「どーぞどーぞ」と周囲へ分け与える事が出来る人は、自信がある人で、余裕がある人なんだと分かります。
そして、そんな方々と接するも、自信も余裕も無い今の自分は、周囲へ分け与えられるものなんて、なーんら持ち合わせず(苦笑)。
せめて、小さな物にしがみついて、「これ私のだからー!!私のなんだからねぇーだ!」なんて、言わないようにしたいです。
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