Friday, June 18, 2010

ご当地パンあれこれ

以前「ロックの学園2010」のイベント用に限定「MAGU-ROCKパン」をご提案させて頂きましたが、今月は「PUMP UP RADIO」でも、京都のボローニャさんとコラボレートして、山梨限定デニッシュ食パンを作るべく、リスナーの方々にご協力を頂いています。

マグロックパンも、マグロ&キムチ&ロックンロールが入ったパンということで、神奈川県三浦市の地産地消ではありましたが、今回はより地元色を強く出したいなぁと考えています。

とは言え、まずはボローニャさんのデニッシュ食パンありき。私がゼロから形や配合を作る訳ではないですし、更にリスナーさんからの意見を取り入れ「桃」のパンと「米粉」のパンを取り扱うところまでが決定済みです。今回の私の役割は「ボローニャさんに無理を言う」という点(笑)。ならば、オシゴトをしっかり全うするべく、最終的にもう1ひねりぐらい、ボローニャさんを困らせなくては・・・と狙っております。

そんなヒントを得るべく今月のパンのコーナーでは、日本各地のご当地パンに焦点を当てて、成功事例のヒントを得よう!と取材を試みております。イヤハヤ、どの方も、地元を思う気持ちが熱い!

6月前半2週にご紹介したパンを改めてブログでもご紹介します。

☆福岡県久留米市「キムラヤ」のホットドッグ
あんぱんでお馴染み木村屋グループ。福岡ではあんぱんと同じぐらいこの「ホットドッグ」が人気だそうです。が、このパン、ハムが挟まれている!
このパンが地元で長く長く愛されているため、久留米の人にとっては県外へ行き初めて「え?ホットドッグってハムじゃないの!?」とカルチャーショックを受けるほど。このパンは初代社長が考案したそうですが、その際に「アメリカにはホットドッグっていう、パンに何かを挟んだ食べ物があるんだよ」というヒントのみで作ったというのだから、ハムサンドになっても不思議じゃないデス。
今では入手が難しくなったハムや包み紙を、敢えてこのパンの為に調達するという心意気が、このパンが長く地元に根付く一番の理由なんだな、と感動しました。三代目萩尾社長からのアドバイスは「素朴さの中に愛情。パン作りに関わる人が多い程、愛情が込められるべき」でした。


☆岩手県「食べ鱈ヘルSeaバーガー
こちらは先月発表された、岩手の新名物。県をあげて作られたパンですから、気合いの度合いも違います。鱈のすり身を使い、タルタルソースには地元の「アカモク」という粘り気のある海藻をミックス。「ひろよし」というパン屋さんが考案されたそうですが、鱈のすり身とアカモクの産地が県内でもなかなか遠い地域同士の食材だったそうで、地域を越えてコラボされたパンはより広く愛されそうな予感がします。
なにより、鱈のすり身ですよ。広い世代に好まれるのも納得です。岩手県の県民性は「おとなしい」だそうで、お話を聞いた「ひろよし」廣田店長もホント控えめ〜な語り口調。でも、「どうしても鱈をパンに挟みたかった!」という熱意がその裏には隠されていました。廣田店長同様、今から静かに、しかし、じわじわと新たなご当地パンになること間違いないです。廣田店長曰く、地元に愛されるポイントは「地元食材をふんだんに使う」でした。




「誰かに喜んでもらおう!」と頑張る方々から出ているエネルギーは全て自分発、外向き。そういうパワーに接すると、いつも本当に清々しい気持ちになります。

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