Thursday, July 13, 2006

Comrade2

気付けば7月も半ば。ここ数日は何日経っても1日が終わってないような忙しさでした。

ホワイトソックス取材では先日、19イニング試合という記録的なマラソンゲームを経験し、ほぼ睡眠時間もとれないまま翌日早朝の便でピッツバーグへ。オールスターの取材で早朝から深夜までかけずり回ってるうちに3日が過ぎました。

そんな球宴で思いがけない再会がありました。

デレク・ジーターを囲む報道陣との”おしくらまんじゅう”中、隣に自分と同様、もみくちゃになりながらマイクを突きつける若手リポーターがいました。「っち、邪魔やなぁ」とガンでも飛ばそうと思ったら、よく知った顔。学生時代に学会で出会った仲間でした。

ジャーナリスト学会=コンベンションは、研究発表をするというタイプのものではなく、取材分野別のワークショップが行われたり、ベテラン記者やレポーターが学生や若手の指導をしたりするという感じの3日間ぐらいのイベントです。交流会の目的も多く、毎年楽しみにでかけてました。

学生の参加者はできるだけ経費を抑える為に、数名でホテルの1部屋をシェアするのが通例でした。コンベンション実行委員会が「シェアメイト募集」のメーリングリストも設置してくれます。初参加の会では男女合わせて6人で1部屋をシェア。そのメンバーが思いがけず意気投合し、以後毎年同じ顔ぶれで部屋を予約するというシステムが出来上がってました。彼はその仲間の1人です。

最初に会った時は、各自小さいテレビ局や新聞社でキャリアをスタートさせたばかり。「いつかニューヨークで一緒に仕事しようぜ!」と乾杯したこともありました。

*メディア業界に限らず、アメリカでは少しずつ大きな会社に転職する事でキャリアと年収を上げます。テレビアンカーの業界に関しては最初から「正社員」というような枠はなく、数年間の契約を何度も更新するのが普通。だから代理人がついていることも珍しくないし、ロスやニューヨークの看板アンカーになると数億円の年俸でも、珍しくなかったりします。

外国人である私はニューヨークでの再会は想像していませんでしたが、卒業後メジャー取材を始めてからは、仲間の住んでいる街に遠征に行く度に連絡を取ってました。でも、まさかホントに隣り合わせで取材する日が来るとは。

現在ニューヨーク・メッツが立ち上げたテレビ局「SNY」でテレビレポーターをしているケニーは私と同様、球宴は初取材。前回会った時はお互い「来年はなにやってるんだろー」と話した事を思い出し、「とりあえずいい仕事が見つかって、よかったよね」と言うと「オレも昔の会話を思い出した」とのこと。

残念ながらお互い取材に追われ、近況を話し合う時間はとれませんでしたが、私は明日から偶然ニューヨーク遠征。思いがけず”ニューヨークの再会”が実現しそうです。

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