Friday, April 15, 2011

シカゴからの千羽鶴- その2

よし!と思い立ってから15日後には、シカゴから支援金約42万円を日本赤十字社に届けてくれた友人の写真を引き続き紹介します。


今週月〜木曜までの4日間で、こんなに沢山の支援金を集めてくれたことに頭が下がります。私1人では自分で募金するだけの小さな力でとどまってしまいますが、彼らの小さな手はこんな大きなアクションにつながりました。本当に尊敬します。




シカゴ大学付属小学校の3年生と4年生。折り紙経験のない子供達が多い中、250人が1時間で1000羽を作ったんだそうです。友人(写真上にもいます)によると:

「今までに折り紙を習ったことがある子供達や先生が中心になって、みんなに折り方を教えてくれた。折り方が何通りもあるから、途中で分からなくなることも多くて、練習も必要だったよ。地元の折り紙アーティストも来てくれて、みんなで大きな鶴も作った。4年生が3年生に教えてくれたりして、全員で一生懸命作ることができたと思う」



最初は、子供達が作った鶴を買ってもらい、その売上金を募金するという計画でした。

シカゴ大学には3歳から高校生までが付属校に通っており、学校の入り口、ロビー、カフェテリアに鶴を吊るした木を置いて、テーブルを設け募金を呼びかけたのだそう。学校中にチラシを配ったり、子供達が自分の親戚や周囲の人に呼びかけたりして活動を広めたようです。





実際には募金をした人たちは、鶴を持ち帰るのではなくその上にメッセージを書いて木に吊るし直してくれました。多くの人が子供達の活動に心を打たれ、中・高校のクラスも折り鶴を作り、鶴1羽につき2ドルを企業から募金してもらうことにも成功したそうです。どのクラスが最も沢山鶴を作れるか、という競争も行われたとか。最終的には1000以上の鶴を集めることができたそうです。

温度計をまねた「募金サーモメーター」の金額も徐々に上昇。目標募金額の5000ドルに達しそうになった時に3歳児がこれを見て"It is getting very hot!(だんだん熱くなってるね!)"と言ったそうですよ。



5000ドル達成した瞬間には多くの子供達が歓声を上げ、ハイタッチで喜び合ったのだそうです。



当初は「希望」と印刷された短冊のような紙。これを七夕のように木の枝からぶら下げる予定でしたが、鶴も手元に戻ったため、短冊は箱にしまわれました。1つ前のブログに動画のリンクを紹介しましたが、子供達が一生懸命書いてくれたメッセージがとても温かいです。






「家が戻ってきますように」「食べ物や水が届いていますように」「きちんと医療手当が受けられていますように」「町が元に戻りますように」「日本に平和を」など、など、など。


この4日間、学校が始まる前、昼休み、放課後にクラスで順番に募金を呼びかけたそうです。




"Think of all the houses we can help rebuild!(僕たちが立て直しを手伝えるかもしれない家のことを考えてください!)" 、"Help us save Japan!(日本を救うのを手伝ってください!)"と呼びかけていたそうです。




これらの鶴やメッセージは日本赤十字社とは別で、被災地の小学校へ直接手渡されるそうです。届けてくれるのは、この学校に通う日本人の生徒のお父さん。早く日本に届きますように。

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