Saturday, April 18, 2009

日本の米国化 - from PUMP & 久々のミニ英単語

エフエム富士で始まった新番組「PUMP UP RADIO」内では、なんと「HIRO's Newsroom」という名前で、世界の新聞を紹介しながら、今、世界で日本がどういう風に報じられているか、海外ではどんな問題が話題になっているのか、を、紹介するコーナーを担当しています。



・・・いいのかっ!阿部!!!そんな難しいコーナーを!!




えーと、あのー。



・・・ねぇ。



でも、始まっちゃったんですよ。あはは。




勉強をしながら、現地にいる人に聞きながら、そして自分が今まで海外で取材などを経て目にしてきたものから、分かる範囲で頑張っております。ハイ。



ということで、先週のPUMPで紹介した内容は「移民問題」でした。



ちょうど先週は日本でも「カルデロンさん一家、両親が成田から今日帰国」というような内容のニュースが出ていましたし。そして米国では「オバマ大統領が移民改革を優先事項に掲げた」とNYTが報じればCNNは「必ずしも年内とは限らない」との当局コメントを発表するなど「外国人が別の国に不法に滞在することで生じる問題」「その問題をどう処理するか」というようなことを考える時間が多かったです。



ということで、まずは軽くミニ英単語から。「もう英語のこととか書かないの?」と、問い合わせのメールを下さった皆様、大変お待たせしました。スミマセン。


移民を英語で言うと「immigration」
別の国に移ってきた人のことは「immigrant」


そして「不法」にという意味ですが、辞書でひくと、「legal」の反対の「illegal」がすぐ思い浮かぶのですが、実はダイレクトすぎてあんまり言わないと思います。今回のように書類などに「登録されていない」「=書類に記されていない」という意味で「undocumented」という言葉が新聞にはよく出ています。


そして「移民改革」ですが・・・


こなもん、日本にずっと住んどったらさっぱり馴染みなんて出てこないですよね。でも、さすが移民の国アメリカは、年々、この問題への対処に困っている気がします。



米国での議論のポイントは見ていて厄介です。


「そなもん、パスポートとか就労許可とか、正当なものを取得せずに勝手に入ってきたんだから、罰せられてしかるべきじゃないか」

というしごくまともな意見と, vs

「ゆうても、こっちはそれでも、長年頑張って働いて、消費税、所得税諸々、あなたの国に貢献してきたやんか。そろそろ良くね?」

という意見の狭間で揺れている感じです。


もちろん、今現在不法に入国しようとする人たちには相応の処罰があっていいですよね。私が滞在していた6年間の中でも(ちょうど911翌年からの渡米だった事もあるからでしょうね)米国内では色々な変化がありました。ブッシュ前大統領の時には米国と隣接するカナダとメキシコの国境のセキュリティを強化しましたし、留学生を始め、各国から入国している外国人を対称に書類提出を求められることもありました。今では日本から米国に旅行に行くにはESTAに登録しないといけないですしね。



ということで、今後の不法入国防止への対応は多少進んでいる。そっちはとりあえずその方向で頑張ろう。でも、今までの人たちを、さて、どうしよう。確かに助けてもらったし。・・・と。厄介ですよね。どうするのが、妥当なんでしょうね。



私がインターンで御世話になった「シカゴ・レポーター」誌が人種と貧困を取材する調査報道誌でした。その時の取材のお手伝いからも、たっくさん、んもうたっくさん、こういう移民にまつわる様々な問題を目にしました。政府当局の意見も、実際にそうやって不法に入国してきた人たちの意見も目にして、「うわぁ・・・日本では全然考えた事がなかった・・・」と、どっちの意見を「正しい」と言えばいいのか、全然分からなかった。自分も学生時代=就労許可がない(*学生ビザでは基本的に働く事が出来ません)頃には、文字通り貧乏学生だったけどバイトもできずで、海外に暮らす大変さを痛感しました。海外旅行って言ってしまえば、多少のお金とパスポートがあれば割と簡単にできます。でも、国籍のない国に根を下ろして「住んでやろう」とすると、本当に大変なことなんだよなぁ・・・と。単なる旅行では絶対絶対、感じられない、みぞおちに響くいやぁ〜な奥深さ。私も多少ですが、経験する事が出来ました。



若干熱くなりましたが。日本でカルデロンさん一家のニュースを見て、米国での上に書いたような事をばぁぁぁ、と思い出した次第です。私にはやはりその良い/悪いの判断はできませんが、ニュースを見ながら、日本も徐々にアメリカが今直面しているものと似たような問題に向き合う日が近づいているなぁと感じます。もし本当にオバマ政権が移民改革に積極的に取り組むのだとしたら、日本人としても、他人事と受け取らず、今のうちに、米国の今後の対応に注目して、最善策は何なのか、良い点、悪い点をしっかり認識したいですよね。




っということで、来週のPUMP、どうしよっかなー。

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