Tuesday, April 15, 2008

グレンキー

テレビのスポーツニュースでもメジャーはトップニュース。
取材の映像が映るたびに、選手の後ろにいる記者の方々に、ついつい目がいってしまいます。みなさん、元気なのだろうか。

現地で取材をする機会は無くなりましたが、去年まで話をしていた若い選手が活躍していたりすると「うわぁー、よかったねぇー」とうれしくなっちゃいます。今、最もそう感じる選手が、カンザスシティ・ロイヤルズのザック・グレインキー投手。

ロイヤルズが地区首位なんて、私が取材をしていた期間では信じられなかった。私が頻繁に取材していたシカゴ・ホワイトソックスと同じア・リーグ中地区で昨年まで4年連続最下位。「大物には強い」と言われながらも、勝利を目にする機会は少なかったです。そこで今シーズンここまで3勝0敗。こないだはマリナーズを相手に完投したようで、すごーい、と1ファンとしてテレビの前で手を叩いています。

月刊スラッガーで取材をさせてもらいましたが、この人、日本の5円玉に鎖を通したネックレスをしていたんです(今もそうなのかなー)お守りだと教えてもらいました。それが05年。でも、暫くしてから再び挨拶に行った時には「別にいいことないからトイレにかけてるんだ」とちょっと表情が暗かった。「えぇー、つければいいじゃーん」なんて気楽に答えてしまいましたが、その05年。彼の成績は5勝17敗だったんですよねー。17敗ってて・・・。その翌年には精神的にもバランスを崩してしまいましたし、もう戻ってこないんじゃないかと思ってとても残念に思っていました。「MLBトークショー」で長いインタビューをしましたけど、その雑誌を渡す事も出来なかったし。

そしたら昨年ブルペンで復活。徐々に成績を残しているのを見てうれしく思っていたところでした。昨年はナ・リーグの取材が多く、ロイヤルズの試合は全然見る事が出来なかったのでやっぱり挨拶できずじまいで。そしたら今年はきちんと先発ローテにいるじゃないですか。しかも、ものすっごく調子いいじゃないですか。

グレインキーにとっての私は数いる記者の1人ですが、こちらとしては、とてもうれしい。それに一度、この選手の方から声をかけてもらった事があったんです。

「ヘイ、あのさ、5円玉をね、もう一度首につけたら、調子がよかったんだ」

私の貴重なメジャー取材の中でも、うれしい言葉ランキング上位のコメントです。シーズン乗り切ってほしいなぁー。

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