Monday, June 11, 2012

最近良く思い出す会話。

10年前・・・・イヤ、11年前になりますが、2001年夏のこと。エフエム愛媛を退社し、ジブラルタルにいました。

ハイ、ちょっとご縁あって(説明、簡単過ぎ・・・)。

会社を辞めてから2002年1月に大学院が始まるまでの間、英語の勉強をさせてもらったり、色々、していました。そんな時に通りすがりの人と偶然交わした会話を、10年以上経った今、もの凄く思い出します。

ジブラルタルと言うのは、イギリス領でありながらスペイン半島の最南端に位置する変わった場所。また、海を隔ててモロッコが目と鼻の先であることから、南スペイン、アフリカ、イギリスの文化・宗教観が融合した、独自の雰囲気を持つ土地です。私が訪れた夏は、地中海に面したこの場所にヨーロッパ各地から沢山の人がバカンスに訪れ、活気がありました。

っと、そんなジブラルタルのカフェかどこかで、偶然近い席に座った英国人のオジサンとの会話なんです。ちょうど欧州各国の通過がユーロへ移行するのかどうなのか、との瀬戸際のタイミング。「イギリスの人はユーロについて、どう思っているのですか?」と言う私の簡単な質問に、オジサンも簡単に答えてくれました。

「君は日本人だね。では君なら、どう思うんだい。もし、明日から『日本の通貨の価値が、近隣アジア諸国の通過の価値と同じになりますよ』と言われたら・・・?」

とても分かりやすい一言でした。そして当時の私の反応は「・・・おぉっと。これは簡単には飛びつけない」でした。

もちろん、我々の会話以上の政治的・経済的な理由があって英国はユーロを導入しなかった・・・のは言う間でもないのですが。あれから11年。日本でも毎日のように欧州通貨危機のニュースが取り上げられ、英国は今も、ポンドを使っていて。あのオジサンの言葉を良く思い出します。


ちなみに写真は、我が家のベランダにある「酔った勢いで買って帰った紫陽花」(笑)。買った時はヒョロヒョロして如何にも弱々しく、 その他元気の無い鉢植えと一緒に「セール」品として売られていました。植え替えて元気が出たみたいで、新たなつぼみを発見。よかったよかった。





ちなみに、この話を先日の「2人編み物会」にて話していたら、トリシュが「うん・・・私の国が、そのオジサンの言うところの近隣アジア諸国かなぁ・・・」とぽつり。そうか。彼女の故郷アイルランドも危機支援を受けている国だった。そして「アレクシはきっと怒ってるよねー」と少しジョーク。我々の共通の友人であるアレクシはドイツ人なんです。最近、海外ニュースを見る度に、それぞれの国出身の友人の顔が浮かぶようになりました。

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