割と尊敬しているシカゴ・ホワイトソックスのオジー・ギーエン監督が良く言っていた言葉です。
「仕事は家庭を豊かにするものであって、家庭を犠牲にするものではない」
ふと、思い出しました。
最初にこの言葉を聞いたのは05年の9月終盤です。このチームがペナント争いに必死だった頃、先発三塁手のジョー・クリーディ選手が”おやすみ”を取ったんです。理由は子供の出産に立ち会うため。
ぇええ?
と正直、私はちょっと驚きました。
今チームは必死なのに・・・と思いました。子供は恐らく無事に出産するだろうし、だとしたら数ヶ月後でも顔は見れるんじゃぁ・・・と考えました。選手本人も監督に「試合に出ます」と申し出ていたことから、私が感じたのと似た気分だったと想像します。
そんな選手を説得し、病院に行かせたこのオッサ・・・いえ、ギーエン監督がまず会見でこう述べました。
「ワールドチャンピオンになったところで、ファンの記憶に残るのはたかだか数年、10年が精一杯だ。でも家族は一生側で応援してくれる。大事にしなければ」
そして会見後、記者と雑談をしながら「仕事というのは家庭を豊かにするものであって、家庭を犠牲にするものではない」と熱く語っていたんです。
ちなみにこの年、このチームはペナント争いを制し、その勢いでワールドシリーズまで制覇しました。この言葉が関係したかどうかは私には判断できませんが、そんな状況でも家族を優先させた態度とこの言葉は、多分忘れられないと思います。加えて私が米国を引き上げる際も「オイ、将来結婚をすることになったら、結婚する前にボーイフレンドに言っておくんだな・・・」と同じ言葉を言われたので、余計記憶に残る言葉になりました。
「大リーグの選手」という仕事以上に、日々結果を問われ、日々怠ける事を許されず、日々プレッシャーと戦う状況に身を置く職業は少ないかもしれませんが、どんな仕事でもそれなりに大変ですし、余裕が無くなる事だって頻繁にあります。「家庭」という部分を「自分の時間」と置き換えたっていいはずです。仕事に追われて切羽詰まった時に、せめてこの言葉を忘れないようにしたい、そう思いました。
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3 comments:
ご無沙汰しています。
いい言葉ですね、帰国して半年が過ぎ、自分のキャリアを振り返っては、これでよかったのかと自問自答の日々を過ごしていましたが、お陰様で目が覚めた気がします。
家族の幸せと職業人としての幸せが同じベクトルを持つときが来るまで、自分のなかのアメリカは封印して、ここでできることを頑張ります。
また会ってみたい人(ギーエン監督)が増えましたよ。ありがとうございます。
yoshi
Yoshiさん!
ご無沙汰です。
久しぶりの日本はいかがですか??
どうせ、Yoshiさんのことですから、輝かしい将来に順調に歩いているだけじゃないですかー。あまり自問自答などせず久々の日本とご家族の時間を楽しんで下さいねー。
I'm learning English now, so could you please help me what did he (Manager, Ozzie Guillen) say that in English? I would appreciate!
Little Michelle
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