Monday, September 25, 2006

Say it ain't so, Jimbo

「嘘だと言ってよ、ジョー」

1919年のワールドシリーズで、ホワイトソックスの選手8名が賭博野球をしたとして球界追放されました。それを「ブラックソックス事件」といいます。当時のスター選手だった、"シューレス"ジョー・ジャクソンという選手に、ファンだった子供がこう叫んだと言われています。それを英語で言うと、Say it ain't so, Joe!

ところで本日は本拠地最終戦。両チーム併せて9本塁打、沢山花火が見れたってことで、よし。Wソックス勝ったし。そして、この機会を逃さず行ってきました。ジンボ。

奥に結構広いスペースがあるバーは、ホワイトソックスのユニフォームを着たファンでごった返してました。カウンター越しに注文をしないと飲みものが手に入らないのに、どこまでいっても人ごみを抜けられないほどです。

遠征中もファンはこのバーで試合を見ていると言いますが、ホームゲームの方がもちろんにぎわっている。この日は今シーズン最後、そして、もしかしたら22年のジンボ・ヒストリーの最後かもしれない日だっただけに、カウンターの中のおじさん達はビールの栓を抜きながら馴染み客に声をかけられて握手やハグをするので忙しそうでした。お客さん達の笑い声は絶えませんでしたが、おじさん達の表情は終始硬いまま。辛く見えました。

いつ話を聞こうかタイミングを見計らっていると、ホワイトソックスのテーマソング「Let's go Go-Go White Sox」が流れました。昨年から球場で流し始めて、いつのまにかチームが勢いを見せた時のお約束になった50年代後半の応援歌。大合唱が始まりました。その後、昨年チームが世界一を決めた頃のテーマ曲になっていたジャーニーの「Don't stop believin'」が。歌声はますます大きくなりました。

守護神ジェンクスと捕手のピアジンスキがマウンドでビッグハグした瞬間を、外野からローワンドとポセドニクが抱き合いながら戻ってくる場面を、ダグアウトから選手が両手を上げながら駆け寄る姿を、みんな思い出してるんだろうなぁ、きっとここでも大歓声が起きたんだろうなぁ、みんなでこうやって歌ってたんだろうなぁ、今と同じぐらいお客さんでごった返してて、今みたいに忙しくカウンターでビールの栓を抜いてたんだろうなぁ。

当たり前だったみんなの場所がここからなくなっちゃうんだなぁ・・・

・・・。

仕事として来ていたので話を聞くまでは酒を飲むまいと思っていましたが、胸が詰まり、「Hey, give me Old Style」とビールを注文。隣にいたおっちゃん2人組に「オールドスタイルなんか飲むのか」と驚かれましたが、「いえーい」と乾杯で返事しときました。

Say it ain't so, Jimbo.

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