Wednesday, May 27, 2009

されどひとつまみ。

アルプスの少女ハイジのように叫びたい気分になった先日の長野県。乗鞍高原にて石窯で焼くパンの体験講習にでかけたんです。ブログにも簡単に写真をアップし、エフエム富士「PUMP UP RADIO」内の「ブーランジェリー・ひろ」のコーナーでも、2週に渡りリポートをご紹介しました。


せっかくなのでここで写真もいくつか紹介させて下さいね。


私たちのお世話をしてくださったのは「BROT HUGEL(ブロート・ヒューゲル)」というドイツパンをメインとするパン屋さんのオーナー。この日は我々が押し掛けてしまったため、お店をお休みしての講習と言うことで(えー?!)、貴重なお時間を使っていただき本当にありがとうございました。ちっちゃくて見えにくいですが、パンへの愛情が体から滲みでているオーナーです。写真がコレ↓






パンの発酵を待つ間、我々をご近所の藍染家の方のお宅へ案内してくださいました。藍染見学ではなく、ここに湧水が届いているからとのこと。乗鞍のお水は硬水。パンに向いているというのでお水を飲みに行きました。





森の中を上がる我々。この写真よりもさらに上にスキー場ができるまでは、この場所が乗鞍高原の中でも最も高地の村だったそう。私たちが訪れた5月上旬にちょうど山桜が満開。風で花びらがひらひら舞う中、みたことない植物や柔らかい新芽などを触りつつ、各々手持ちのペットボトルにお水を拝借しました。





この山の中には胡桃の木もあるんですって。
拾ってパンに入れることもあるそうです。
そんな生活、憧れます。


そして

「硬水はパンに向いている」



その理由ですが、
先ほどのタオルを巻いたオーナーが目をキラキラさせて教えてくれました。


「硬水にはデスネ、ミネラルがたくさん含まれているんデスネ。それが、パンの中の酵母サンのエサになるわけデスネ。酵母さんが、こうー、・・・そうですねぇ、パックマンみたいに、ミネラルをパクパクと食べて元気になると、酵母さんが元気に膨らんでくれるんです。だから、おいしいパンができるんデスネ♪」


言葉からも伝わるその愛情、素敵過ぎます(笑)



でも、合点がいきました。だから、乗鞍のお水が手に入らなくても、パンをより美味しく作ろうと思ったら要するに「ミネラルウォーター」を選べばいいんですね。同様に、どんなパンにも常に入れる「塩ひとつまみ」。これも、”酵母さん”を元気にするミネラルとして不可欠だったことが分かりました。


実は常々「この塩ひとつまみ、どんだけ重要なんだ?なきゃダメなのか?」と疑問に思っていたので、非常にスッキリしました。それに、ここもこだわろうと思えば天然塩など、よりミネラルの多いものを使えばいいんですね。今後パンを焼く際には生地の中に潜んでいるであろうパックマンのような酵母さんを思い浮かべることでしょう。


山ブドウやライ麦を育て、それを天然酵母や生地に使用しているそうで、講習がありがたかった反面、お店でパンを買って帰れなかったことが残念。ここにいつもパンを買いに行けるご近所の方々がうらやましいです。




肝心な石窯のお話ができずですが、随分沢山書いてしまったので、それはまた今度。


最後はこの時期の山ブドウの写真です。







ブログ内にリンクを張る方法を未だ知らず、
ここにURLをコピペするのみしかできませんが、
これが↓、ブロート・ヒューゲルのサイトです。

http://brot-hugel.com/index.html

1 comment:

カミサトナオミ said...

パンへの愛情、伝わってますよね^^
最初は結構年配の方かと思いましたが「パックマンみたいにミネラルをパクパク」で、同世代かも!と思いました。
塩も味の関係で入れるのかと思っていましたよ~
ところでブロート・ヒューゲルってドイツ語ですよね?
ドイツ語って響きがカッコイイですね。
どういう意味なんでしょう、あとで調べてみよ~っと。