Saturday, December 30, 2006

I'm back and she's leaving

昨日は私の帰宅と同じ頃、ルームメートも帰宅。ほぼ1か月ぶりの再会を喜び、彼女のショッピングにつきあうべく2人で夕方のMacy'sに繰り出しました。シカゴの老舗デパート、マーシャル・フィールズが大手メイシーズに”乗っ取られた”のはつい最近の話。地元愛の強いシカゴアンは未だこのデパートでの買い物に抵抗を感じているそうです。「それで、会社が貰ったギフトカードが回って来た」と、相変わらずラッキーな彼女。彼女のママの誕生日プレゼントを選ぶつもりが、私も結局母用のプレゼントを購入してしまいました。

来年から仕事を変わる彼女は今晩から引っ越しを開始します。車で4時間のインディアナポリスは、彼女にとっては「毎週末行き来できる距離」なので、今後もしょっちゅう顔を見るとは思うのですが、しばしの別れを惜しむためにダウンタウンのワインバーで乾杯し、シカゴリバー沿いを散歩しました。"You are back(帰って来たんだねー)"と、"You are leaving(行っちゃうんだねー)"がかぶったりして、しみじみ。

お互い飛び回っていたので滅多に顔を合わさなかったと思っていましたが、街のあちこちには2人で繰り出した場所が沢山見つかりました。歩きながら「こんないい人間関係が一生のうちに1回でも築けたら自分を誇りに思っていいよね」というような意味のことを言うルーミー。口のうまさは相変わらずですが、この口上にも随分助けられてきました。

今回は素直に受け止め、私もちょっと自分を誇りに思ってみようか、なぁー。

Friday, December 29, 2006

My sweet home, Chicago

黒人のタクシー運転手と天気の話をしながら左側の窓を見る。

さっきまで高速のあっち側を走って成田に向かってたんだよなー。

ベライズン携帯をオンにすると「U back?」とテキストメッセージが入る。

さっきまでドコモで「行って参ります」とメールしてたんだよなー。

という”ワープ感覚”も馴染みになってきました。

乾燥した空気と、誇りっぽい道と、やけに白い空を見て

帰って来たーと実感。

シカゴに戻って参りました。

Monday, December 25, 2006

うおぉー

初プロレス観戦してきました。

うおぉーーー。

うおぉーーー。

うおぉーーー。

・・・と、その「うおぉーーー」を声に出さないように歯を食いしばっていたら時間が経つのが早かったです。

リングとオーディエンスの距離がこんなに近いなんて知らなかったし、写真撮影ありなのも知らなかった。床に肩がついて3秒で負けだとか、技を決められてもロープにタッチすると逃れられるとか、拍手のしどころとかも、イマイチ掴みきれませんでしたし、イヤ実は後楽園ホールが東京ドームの隣にある事すら・・・すみません、初めて知りました。

隣に座っていたお父さん(推測)が子供(同)に解説しているのを盗み聞きながら状況を把握。しかし、そのお父さんらしき方も後半になると自分が興奮してしまい、片方の選手が後ろ向きに相手を抱えたりなんてすると「うぉーーーー!もしかしてそれ、ジャーマン??」「うおーーー、イヤ効いてねぇぞーーー」「決めちゃえーーー」などと解説をしてくれず、子供も私も困りました。

しかし、楽しかった。

解説の人がリングに引きずり出されたりのハプニング的な場面も楽しかったし、きっと”お約束”なのだろうと察する決めポーズなども、一緒にすると楽しいんだろうなぁ、とか。

帰り道も興奮覚めやらず、頭の中は「うおぉーーー」が連呼。

そんな中、携帯にメール:

「メリークリスマス!!」

あぁ、そうでしたね。

Happy holidays!

米国ではメリー・クリスマスという言葉は使われなくなっているように思います。クリスマスはキリスト教のお祝いで、これがユダヤ教だとハヌカという名前のお祭りになるし、仏教はクリスマスに関係ないと思われているし。

それで、「いいえ、我が家はクリスマスなんて祝いませんけど?」と言われない様に、と

Happy holidays!

とみんな無難な言葉を使っています。

シカゴの友達からのメールを見てもサブジェクトは「Happy holidays!」のみ。私が「日本人=キリスト教ではない=クリスマスを祝わない」と思っているのでしょう。実際今年に入り友達に真剣な顔で「ドゥー・ユー・ノウ・サンタクロース?」と聞かれたことがあるぐらいです。冗談かと思い「あぁ、あの人いい人だよねー。気前いいし」と答えてしまいましたし。

今日の予定はちみんちゃんのライブ@高円寺。夜は新日本プロレス@後楽園ホールです。

確かにクリスマスらしくは、ないかもしれないです・・・。

たのしみぃー。

Friday, December 22, 2006

Words of the year

冬に帰国という生活を初めて3年。日本の流行にはついていけず、この時期にキャッチアップするので精一杯です。聞けば意味が分かるものがほとんどですが、「イマノハニホーンゴデスカー?」と聞き返したくなる単語が毎年1つずつ現れます。3年目で3つたまったので、紹介してみます。

04年:オレオレ詐欺
05年:レーザーラモンHG

「オレオレ」はカフェオレかサッカーの応援から来ているのだとばかり思っていましたし、レーザーラモンHGが人の名前だとは想像できませんでした(なお、ハードゲイという単語は米国では聞いた事がありません。さらにゲイについてはここでも是非書いてみたい話題だと思っています)。

そして栄えある06年。

ノロウイルス

1度目は「呪い留守」かと思ったぐらいで・・・日本語リスニングテスト不合格になりそうです。

感染した方も身近にちらほら。どうかお大事になさって下さい。そして自分も気をつけないと。

Tuesday, December 19, 2006

11:30am is the key

3度目の正直でした。

日米野球での”来日”以来チャレンジしてきたものの辿り着けなかった「グッチカフェ」の席。本日3度目のトライにてようやく腰を落ち着けることができました。

だってコーヒー飲むのに40分待ちって・・・。さすがに並んでまで入るのもなぁ、との根性のなさから三度参る結果になったのですが、本日は「午前中なら空いているか?」との仮説が功を奏し無事空席を確保。ささやかな達成感を覚えました。メニュー、トレイ、伝票カバーまで全てグッチ。ウエイトレスさんのブラックで統一されたシャツ、パンツ、ベルト、靴「見える部分は全てです(店員さん談)」までグッチでした(そりゃそうか)。店内は壁にゴールドを貴重にしたバンブーペイントが施され、軽食からスイーツ、アルコール、ノンアルコールまで揃っておりました。

散々長居すること(書きたくない程)時間。それでも追い出されず助かりました。席を立つと入り口にはお嬢様方が根気よく順番を待って列に並んでおられ、「11時半に来ると散々粘れますよ」と心でつぶやき銀座を後にしました。聞けばイタリアに次いで2店目だそうで。シカゴで自慢できるお土産話が作れて、ガッツポーズです。

Monday, December 11, 2006

終わってないけど終わったぁ〜

ひとまず終わったぁーーー。いや、まだ残っているので、完全に終了!と言い切れないのですが、今の仕事にはまだ24時間以上締め切りが残っています。一応進んでいるし、目処は立っている。よしよし。

帰国早々かなりヘビーな風邪を引き、国内線の予約ミスなどの失態に対応しつつ病み上がりで実家へ移動。諸々の用事を済ませ帰京そして原稿。

空白期間はこんな数行程度の生活しかしておりませんでした。

今日はちょっと息抜きしていいだろう。と、高校時代の友人と久々の夕食。中目黒でコラーゲン鍋。

いってきまーす。

(遅ればせながら本日から当分はタイムスタンプを日本時間に設定しております)。

Monday, December 04, 2006

この間もそうだった

1)何故帰国すると風邪をひくんだろう

2)何故帰国すると円高になるんだろう

3)何故帰国すると”来日”と言われるのだろう

更新が滞っていたので、心のつぶやきまで。

Friday, December 01, 2006

うまくやる

最近は書を捨てて街に出てばかりです。

しかし「器用貧乏→貧乏暇なし」式生活を送っているので(笑)、読書の時間なんて作ろうものなら「こここ、この時間の使い方は間違っているんじゃないだろうか・・・」とソワソワして文字が頭に入りません。人間小さいなあ。

日本に帰るたびに、荷物が格段に重くなる事は分かっていながら本を大量購入してしまいます。来年の目標の1つに「うまく本を読む」という項目を加えないとです。そう考えると要領が悪いのは読書だけじゃないんですけどね。「うまくやる」という5文字が来年のテーマになるような気がします。

Tuesday, November 28, 2006

miscellaneous

諸雑用のことです。1日外を歩き回り、野暮用に追われました。今日は電話で「ワッツアップ?今何してんの?」ときかれるたびに「うん。ミスセレニアス」と答えていた気がします。

そういえば明日帰国するのでした。

銀行に立ち寄った際、通り向かいにある市役所前を見るとトリック・オア・トリートから一気にクリスマス一色。この市役所前の広場は結構充実していて、夏は市場、秋はハロウィン、冬はクリスマス、と季節を通じて何らかの楽しい催しが見られます。観光用なのでしょうが、住んでても結構楽しめます。並んでいるクリスマスグッズ屋台を冷やかしました。ペルー、ミラノ、ネパール、ウィスコンシンなど、近場から地球の反対側までの名前が書かれたテントにはオーナメントやお菓子などのクリスマス関連グッズがいっぱいで、見ているだけでワクワクします。

ドイツ屋台でフルーツケーキを購入。確かおばあちゃんがこういうお菓子が好きだったな。今回は帰国して最初に顔を見るのが祖母になるので、ちょうどいいお土産が手に入りました。

Monday, November 27, 2006

JW stands for Just Wonderful

ダウンタウンにあるブルースのライブハウス「BLUE CHICAGO」に行ってきました。バディ・ガイと一緒に育ったブルース・ベーシスト、JW・ウィリアムズ氏を取材した際この日のライブにご招待頂き、今一緒に仕事してるカメラマンで友人のブライアンと出掛けてきました。

We got a blues, YO! Unnnn huh.

シカゴ1年目に観光として行ったっきり生ブルース演奏を聴く機会なんてなかったのですが、今回はブルースのかっこよさが少し分かった気がします。何よりも、音楽と歌い口調があまりにも黒人特有の話し方にマッチする事に驚き。話の合間あいまの「Un-huh」という相づちも、黒人のおばちゃんとかは「Unnnnnnnnnnnn huh」となぜか長い。しかしそれがブルースの歌にはしっくりと入っちゃうんだなぁと、Unnn huh, I got it, yo.

JWのステージMCでなぜか我々2人の名前が紹介され、ヒュー!と拍手を貰いました。気を使って頂きありがとうございます。首からは太いゴールドのチェーンにロザリオをぶら下げ、小指におっきな指輪をして弦を弾くJW。野太い声からギターみたいに甲高い音まで出すボーカルは楽器以上に響きました。ギターの菊田俊介さんもかーっちょいぃー。Chi-Town Huslters としてキングレコードからもCDが発売されています。

1ステージ目が終わった後にJWが「どうだった?」ときいてくれたので「JW、いやもう、ジャスト・ワンダフルです, yo!」と言ったら大喜びしてくれました。

音楽はもちろん素敵なんですけど、ステージの誇りっぽさ、客席からの歓声、ライト加減とかを全て含めてライブですから、なんちゅうか、こう、土地の空気込みのパッケージだよなぁと再認識した夜でした。1月にはバディ・ガイが自分のライブハウスで毎年恒例のライブを行います。久しぶりにチケット買ってみたくなりました。



写真は偶然はちあわせたテレムンドのスポーツプロデューサー、マリオ君と。撮影はプロカメラマン、ブライアン・・・が、携帯で。

Saturday, November 25, 2006

Borat

ええっと・・・。

見てきました。ボラット。

「ボラット」とは結構好きなテレビ番組「Da Ali-G Show」の中で英国コメディアンのサシャ・バロン・コーエンが演じるキャラクターの1人なんですけど、テレビ番組の中でも結構きっついキャラであることは言うまでもないもので、つまりこのキャラだけが映画になってしまうと、感想は「更にキツかった」としか言いようがなく・・・です。予想以上のおバカさ加減に、呆れ笑い連発でした。ええっと、日本ではいつ公開でしたっけ?上映されるのでしたっけ?とても危ないです。この映画と同じレベルの笑いは数年前に上映された人形劇映画「チーム・アメリカ」以来です。オフィシャルサイトは以下のとおり。

http://www.borat.tv/


ボラットは、カザフスタン出身のテレビリポーターというキャラ設定。米国人の想定する「アラブ系」を、アクセントから振る舞いまで大げさに表現しています。そして、まったくその設定でコンサバ米国人に向かって非常識な質問をぶつけたりする訳です。米国の多人種国家を背景にしたギャグも多く、日本でどの程度笑えるのかは疑問です。が、いやはや。見ながら出てくるコメントは「えぐい」とか「やりすぎ」とか、そういうものばかりで・・・。嫌いじゃなかったですけどね。その後、多方面からコーエンが訴えられるニュースを目にして、それもまた納得かという映画でした。

しかし、モンティパイソンといい、オフィスといい、オースティン・パワーズといい・・・自分が好きな系統のギャグを挙げていくと結局のところ英国に辿り着くのかもしれない,という結論に至り、うぅーむ・・・要するにB級ものが好きなのかぁ?と自分の笑いの好みを改めて把握した次第です。

ハイファーイブ(ボラットネタです。ごめんなさい)!

RUN!

外の様子が「あんまりにも夜」なので、午後9時とか10時ぐらいの気分で時計を見たらまだ午後6時過ぎでした。今日は夜中に友人と映画「Borat」を見に行く約束をしている事もあり、知らず知らずのうちにウキウキしているだけかもしれません。いえーい、いえーい。ボラットがやっと見れるー。すごくすごく見たかったんだよなー。

最近のシカゴは午後4時ぐらいが昼夜の境目。午後5時にはとっぷり暮れています。だからといって外が「シカゴって夏以外は凍えるぐらい寒い(日本在住の大多数の知人の誤解もしくは偏見・笑)」かというと、残念でした、まだ大丈夫ですよ。

今日の最高気温は62度。摂氏約17度です。午前中から午後3時ぐらいまでは外に出かける”べき”いいお天気。目抜き通りのミシガンアベニューはクリスマスムードいっぱいで、シャンシャン鈴を鳴らすサンタさんが通りに沢山立ってました。急な仕事の為、私もここ数日は「タイムリミット:3PM」と時間を決めてダウンタウンをフルスピードで東奔西走しています。地下鉄に乗るのも勿体ない晴天なので、できるかぎりバスを使っています。

今晩の待ち合わせは午後10時30分@映画館。まだまだ時間があるので、今のうちにできるものは片付けるぞー。

Tuesday, November 21, 2006

The most impressive godfather won MVP

MLBナ・リーグのMVPが本日発表され、フィリーズのライアン・ハワード選手が選ばれました。日米野球で毎日のようにホームランを放っていた、あの人です。

浅草寺へ観光に行った際、近くにある巨大オブジェをみて一言「オー、ゴールデン・ハラペーニョ!」。この瞬間にセンスいい人だと思いました(笑)。そしてその直感が正しかったと翌日の取材で確信。試合後はロッカー前からバスに乗るまでの通路を選手の隣を歩きながら取材しますが、メジャー選手には馴染みのない方法で戸惑う選手も多かった。そんな中、最も取材が集中する選手である彼は、ロッカー出口で「No wakie talkie today?(今日は『ウォーキー・トーキー』しないの?)」と声をかけてくれました。

ウォーキー・トーキーってちなみにトランシーバーのことです。でも、文字通り”歩きながらの取材”を的確に表してて個人的に大ウケでした。福岡でお見送りする際に「ライアンみたいなゴッドファーザー(名付け親という意味で)見た事ないよ」と言ったら「そーぉ?」と隣からニヤリと見下ろされましたが、その笑いがかーわいいったら。参りました。来年も応援します。よろしくおねがいします。

Monday, November 20, 2006

G-Sox

11月18日はどうしてもシカゴにいる必要がありました。

詳細はホワイトソックス井口資仁選手のサイトに紹介されています。(tadahitoiguchi.com)ピンストライプのユニフォームで毎週末試合に出かける「草野球暦=人生分」の父は今頃、きっと泣いて嫉妬しているでしょう。ハイ、脚を引っ張らないよう、出来る限りの全力は尽くしたつもりです。スコアをつけたり、声を出したり・・・(苦笑)。

肝心の打撃は第一試合の初回1死一、三塁から三塁方向へのファウルフライで得点が入り「打点1」。そして第2試合の6回1死一、二塁から左前打で満塁の好機を作り、その後勝ち越し点に繋げた、という貢献度でした。多分念押しの必要はないと思いますが、一応。ハイ、偶然です。

今日は報告まで。井口さーん、本当にありがとうございましたー。

Saturday, November 18, 2006

Brrrrrr Chicago

雑誌やカギ編みの本などを買う予定にしていましたが、まったく無理だった今回の日本滞在。目が回っているうちに、目が回ったまま帰って来ちゃいました。

シカゴは予想通り寒いです。でも東京は「ロスより暖かい」とロスから来た人が言っていたぐらいだから、日本も例年より暖かかったのかもですね。ギャップは特になく「ま、こんなもんだな」と。

日米野球(なんてもう遠い昔の話)からお伝えしたいエピソードが沢山あるのに、何せ時間がなかったです。明日以降ぼちぼち「思い出しブログ」でもつけてみます。

・・・いや、明日も”大事な一番”が控えていたっけなぁ・・・

Saturday, November 11, 2006

What a Red Bull Week... or two

Red Bull Week

勝手に名付けてみただけです。06年日米野球、私のキーワードはコレを置いて他にありません:「レッドブル」

シルバーに赤い牛が描かれている缶ジュースは日本でもコンビニで手に入ると聞きました。アメリカでは疲れた時に飲む、いわばリポDのような栄養ドリンク。アメリカだとジンをレッドブルで割る酒はバーでおなじみです。試合後はこれをオーダーするのが”2戦目開始”の合図でした。いやいや、くたびれました。

福岡で選手を見送り、自分は親戚宅を訪ねるべく九州にステイ。しかし風邪をひき祖母に介護されてしまいました。迷惑をかけるので昨晩帰京し、日本仮住まい先で静養中です。やれやれ。

眠っている時間もないので薬も飲めず、ふと思いついたのがやはり「レッドブル」

コンビニにホントに売ってるのかなー。

RBW、2週目突入か。

Friday, November 10, 2006

横断・縦断

せっかくの日本。会いたい人は沢山います。

シカゴから始まってアメリカ横断日本縦断。

一息つくのはシカゴに戻ってからかな。でも、それはそれで。

Monday, November 06, 2006

日米野球中!

ブログ空白の間に摂氏0度前後のシカゴから短パンTシャツのフェニックス(アリゾナ)4日間を経て東京にいます。今帰国7日目。・・・え?もう1週間?

ということでブログの更新は中々できませんが、スポニチでは選手の試合以外での様子などをお伝えしています。

また日米野球が落ち着いたら、更新しまーす。

Wednesday, October 25, 2006

時間をおいてジーンときた言葉

パソコンの前で唸っているうちに、イヤ唸っているだけで1日が過ぎ、振り返ると生産性は低く・・・。こんな日はどこかスッキリせず、パソコンから離れても「うぅぅぅ・・・」とアパート内をウロウロし、キッチンとリビングの往復が続きました。

なのに、スッキリした顔で帰宅したルーミーは「今日はハッピー・デーだったわー!」と気分を逆なでする第一声。仕方ないので話を聞くと、仕事はスムーズだったわ、欲しかったバッグがセールだったわと、こちとら「.... Wow, sounds good」と言うので精一杯なハッピー・デー。更にとどめは「それで、さっきまでMac'sでアンジェラとべティーナと飲んでたのよー」。

ぇえーーー。マックスってすぐ向かいのバーじゃん。みんないつも時間が合わなくって滅多に会えないのにーーー。

「何故ワシを呼ばんのだ」と、顔に出たのでしょう。すかさず「テキスト(携帯メール)したのよ」と。それで携帯をチェックして初めて数時間前に入っていた「We are at the Mac's」とのメッセージを見ました。気付かなかっただけだなんて、こちとらなんたるアンハッピー・デーか。うむぅ、と無言になったのを見て、そもそもがハッピー人間な彼女はサラリと言ってくれました:Oh, we talked about you, we thought about you.

メジャーのシーズン中は隔週で自宅を離れるので、他の友達が全員集っても自分が参加できない時は多々あります。その都度言ってくれる、今では彼女の口癖のようにも聞こえる言葉。「その場にいなかったからどうした、考えてたってば」。普通に言ってくれるのが余計にありがたく、いつも以上に響きました。

Tuesday, October 24, 2006

Brrrrrr

「バァーーーー」と読みます。日本語は「ブルブルブル・・・」かと思われますが、寒い時に発する"brrrrr"。今日はよく使いました。夜は雪もちらついたりして、季節が急に変った気がします。道に雪が残る冬の方が晴れ間が続くので、曇りがちな10月末の方が寒く感じます。

帰国までファイナル・カウントダウンです。仕事の合間にお土産ショッピングや知人を尋ねるなどして、寒い中ダウンタウンを歩き回っております。シカゴ市役所前ではシカゴウィーンと題してハロウィンのデコレーションが今年も登場。道行く人を楽しませてくれます。




午後8時半頃、自宅へ向かう道すがら見かけた電光掲示板の気温表示は華氏34度(摂氏約1度)。後ろを歩いている人は"34? Hello? Brrrrrrrr(=34度?もしもし?さっむーーー)"と独り言を言ってました。気持ち分かります。明日はせめて太陽が出てくれるといいのですが。

昨年も足を運んだブラマーズ・チョコレート・ファクトリー。今回は写真撮影をしてみました。去年も今頃来たなぁ。

Sunday, October 22, 2006

各国料理続き

ママシトとのイタリアンに始まり、焼肉、ポーリッシュ。その後も更に、飲茶、グリーク、インディアン・・・。シーズン中になかなか知人友人と会えない為、”まとめ会い”=”まとめ外食”です。今年も日本で”Welcome back FROM THE STATES(真意説明は省略します)”と言われる事は間違いありませんが、友人との時間は大事です。いいんです。ホント、いいんです。イヤもう、いいってことで・・・はぁ。

車を10分も走らせれば、建物の看板、聞こえてくる言葉、はたまた匂いまで、がらっと変わります。レストラン散策もなかなか楽しいです。本日はメキシカン。

食事自体もそうですが、メキシカンは器がかわいいところが気に入っています。石の鉢にソース、フタ付きのケースにはトルティーヤが保温されてます。自家製トルティーヤにお肉やアボカドディップや野菜をくるんで食べました。

時折ギターを持ったおじさん達がテーブルを練り歩き、時間によって演奏を聴かせてくれるし、要望があればテーブル前で歌ってもくれます。なぜか店内の声が他のレストランよりも騒がしい気がしましたし、いつもより沢山笑った気もしました。私の周囲のヒスパニック系友人はハッピーな人が多いですが、偶然ではないのかな、と、レストランを見渡し勝手に納得した夜でした。

Friday, October 20, 2006

カレー

ヒザを手術し松葉杖で自宅静養中の友達を見舞いに、シカゴ南にあるハイド・パークへ。シカゴ大学があるので旅行ガイドブックにも載ってはいますが、自力で行くには結構遠いです。ルーミーの職場がハイド・バークなのを良い事に、帰りに車で拾ってもらう約束を取り付けバスを乗りついで出向きました。ちょっとした遠足です。

「お茶を沸かしてもリビングまでコップを持って行けない」。そんな些細なところにも不都合が出るなんて、気の毒に。前から食べてみたいと言っていたカレーを作りました。ご飯は大目に炊き一膳分ずつラップにくるみ冷凍。「飽きたらごめん、でもコレで当面は乗り切ってくれい」と激励しました。

そしたら自分がカレーを食べたくなり・・・

しかし”見舞いの品”を持って帰る訳にもいかず・・・

かといって1日2回もカレーを作るのも面倒だし・・・

片道約1時間かかるのでは明日”偶然側を通りかかったんだー!”のフリもできないし・・・

その為にはランチもしくはディナータイムを見計らって来ないといけないし、どっちも都合良い時間帯じゃないし・・・

半泣きで礼を言う友達にこっちも違う意味で半泣きになりそうになるのをこらえつつ別れを告げ、迎えに来てくれたルーミーの車に乗り込みました。さらば、カレー・・・じゃなくて、またね、ブライアン。

帰り道、運転席のルーミーに「私がヒザを手術したら何か作ってくれる?」と聞いてみました。「最高のワインとチーズとクラッカーを用意するわよ!」

・・・カレー・・・

Tuesday, October 17, 2006

オフシーズン

デトロイト・タイガースの22年ぶりのリーグ優勝を見届けて、私のポストシーズン取材は終了。連休です。

手始めにボタンがないという理由で仕上げられなかったバッグを完成させたりして1日が過ぎました。



先日コリアンバーベキューに一緒に行った友達が、まだ持ち手部分がついてない状態を見て「オーマイガー、ちょーかわいい」と叫んでくれました。その時は「そーぉ?」と気にしないフリをしました。が、彼女の誕生日は今月。プレゼント決定です。先日と同じぐらい喜んでもらえると嬉しいのですが。

ワールドシリーズ進出を懸けまだナ・リーグ優勝決定戦が繰り広げられていますが、巷は既にフットボールモード。「マンデー・ナイト・フットボール」がシカゴ・ベアーズ対アリゾナ・カージナルスだったため、我が家も住人3人でハンバーガーを作り、地元チームをテレビの前で応援しました。近所のバーからもうちと同じタイミングで歓声が挙っており、逆転した時にはかなりの大声が外からも聞こえたぐらいです。

午後7時に自宅にいて、テレビ画面ではNFL。

オフです。

Thursday, October 12, 2006

外食続き2

学生時代の友人と4年ぶりに再会。うちの近所で軽く・・・と前から行ってみたかったポーリッシュ・レストランへ出向きました。徒歩3分。

ポーランド系移民の多いエリアに住んでいるので、バー、デリ、ベーカリーなど周囲には「よ・・・読めない」という看板も多々あり、このお店もそんな1つ。ただ「すごくおいしいらしい」「ポーランドの家庭の味らしい」とは聞いており、満を持しての初挑戦でした。ドアを開けて覗いてみると、テーブルクロスがかかったキッチンテーブルが何組かに合わせられていて、エプロンをしたおかっぱのおばちゃんが「ハロー」とかわいらしく笑ってて、いわば日本の食堂のような、評判通りのお店でした。

お水の代わりに「ホームメイドよ」と出された飲みものはローズヒップ、ラズベリーでできたさっぱり味のジュース。友達はビーフ・テンダーロイン=牛肉柔らか煮、私はスタッフド・キャベツ=ロールキャベツを注文すると、「どっちもホームメイドでおいしいわよ」。セットになっているスープとサラダを持ってくる時にも「ホームメイドなのよ」。愛らしいおばちゃんに降参です。

日本でも食べられる味ではありますが、イヤだからかな、懐かしい味でした。でもメインディッシュよりも嬉しかったのは付け合わせのマッシュポテトだったりして・・・。アメリカのマッシュポテトはバターや牛乳とミックスされて(私には)クリーミー過ぎて食べる機会がありません。それに比べるとここのは日本のものに近い素朴なお芋だけの味がして、ローズマリーとパセリが隠し味として生きてました。

今度来る時は店名の読み方とポーランド語で言う「おいしい」を教わろうと思います。店名のスペルはこうです:Podhalanka。

Wednesday, October 11, 2006

外食続き

今日は友達6人でコリアン・バーベキュー。キムチ好きなルームメートの誕生日に連れて行ったのがきっかけで、今年で3年目の恒例行事に。彼女と私以外のメンバーは毎年違いますが、3回続くとさすがに年を取った気がします。



調子の良いルーミーは席に着くなり「私の誕生日に必ず来てるんですー。もう5回目なのー!!!」(そんなきてないやん)と全員が突っ込む準備をしましたが、おじさんがニコニコとキッチンに戻って行ったのを見ると誰も言い出せず。5年目の常連の振りをする事になりました。

そしておじさんは本当に嬉しかった様です。

全ての食事が終わった後で、ロウソクが立てられたチヂミがやってきました。一気に盛り上がったテーブルは歌を歌い、ロウソクの火を消し、改めて全員で乾杯し、ヒャッホー!と写真撮影・・・狭い店内で我々の席だけがお祭り騒ぎです。ロウソクが立つチヂミに笑いが止まりませんでしたが、その間残りの一同はチヂミをハサミで切り分ける様子に一瞬顔が引きつっていました。



日本だと焼肉屋はゆっくりお肉を焼いてゆっくり食べればいい場所ですが、今日のコリアン・バーベキューはバトルでした。半分が焼き肉初体験。小皿の中身を説明しなきゃいけないし、肉は焼かなきゃいけないし、追加注文を取り次がなきゃいけないしで、帰宅後デジカメの写真を見たら、どれも私だけ無表情で働いてました。

しかし、総合的には全員がニコニコと焼き肉屋を後にしました。よかったよかった。いまでは、今後どこで暮らすことになっても10月にはこのお店に帰ってこないといけない様な気さえしています。

Tuesday, October 10, 2006

ママシト

スペイン語にママシータという言葉があります。「ようよう姉ちゃん」ぐらいの感覚で女性を呼ぶ時の言葉だと理解していますが、シカゴにはママシトというニックネームで通っている日本人女性がいます。

市東チエ子さん。かれこれ何年もかわいがってくださる姉さんです。今日はそんなママシトとディナーデートでした。

ダウンタウンにある自宅マンション前から行きつけのイタリアンへ歩く道すがら、何度「ハロー、ママシト!」と声がかかったことか。さすがシカゴ暦40年。和田絵以子さんという方が書かれたノンフィクション「花も嵐も繁盛記ーシカゴ230イーストオンタリオ」の主人公でもあります。

特別重要な会話をするでもなく、一緒にご飯を食べて「おいしぃー!」と言い合うぐらいです。それでもママシトパワーを十分頂きました。歩く姿は凛としていて、歯に衣着せぬ言い方には勢いもあって、とてもとても良い意味で”根性”が顔に刻まれています。「この年になると英語で喋るのがおっくうになっちゃうのよねー」と、レストランではホントに日本語で「あのねぇ、サラダなんだけど・・・」。でもママシトが言葉を発しなくても相手は「いつものヤツですね」だって。

彼女が渡米した時代は今とは随分違う上に、長年外国に住み続ける為に今でも大抵の人が苦労するのに。

毎回会うたびに背筋がシャキッとします。

***

追伸でお知らせです。

コンテンツ的にはブログしかないんですけど、このホームページにはトップページがあったりします。これまでリンクだけが自慢だったこのサイトに今日から自慢できるトップページがアーップ!シカゴの奇麗な写真が沢山見られるので是非楽しんでください。

abehiro.com

Friday, September 29, 2006

じゃどうなちゃじゃがどうじゃ

ホテルでこんな飲み物を見つけました。



ラベル拡大です。



ダイエット・グリーンティ・ウィズ・シトラス(ナチュラル・フレーバー)です。日本人としてちゃぶ台をひっくり返してもいいんじゃないかと思いました。

飲んでみました。クッキリした甘さ。微炭酸。ダイエットとは・・・おもえないぞ。飲みながらふと、この国に「ほのかな甘さ」という表現が存在するかどうかなどと無駄な考えもよぎりました。

なお、タイトルに深い意味はありません。でも早口で3回言うのは難しそうです。(私は言えませんでした)。

Project Runway

自分が都合を合わせてまで見たい番組が1つ。
「プロジェクト・ランウェイ」というのがあります。

明日のデザイナーを夢見る数名が毎週テーマに沿って1着ずつデザインし、モデルがそれをランウェイ(=ファッションショー用の細長い花道)で披露。デザイナーやファッション雑誌の編集長らが審査して、毎週1人ずつ脱落します。最後まで残った人は雑誌ELLEで紹介され、マイブランド立ち上げを支援してもらえるとか。知人宅で毎週”試写会”が行われ、時間が合う時は顔を出します。

http://www.bravotv.com/Project_Runway/

ビデオがあるので興味がある人はどうぞ。

この手の「脱落番組」は結構多くて、その走りになったのは「アパレンティス」でしょう。ドナルド・トランプという不動産王が自分の新プロジェクトを託せる若手ビジネスマン発掘を目的に、テレビ番組で大勢のビジネスマンを募集して始まりました。毎週課題を課して採点が基準に達しない人は「You are fired!」とバッサリ。その決め台詞も流行りました。今では私が知ってるだけでもスーパーヒーローものとか、シェフとか、スパイとか、「生き残りをかけてミッションをこなす」的な番組が増えています。

この手の番組のいいところは何度か見逃してもついていける点。試写会メンバーも出入りがあります。しかし、来週はフィナーレ。最終的に残った4人が13着をデザインし、ランウェイショーを行います。「来週は見逃せないねぇー!!」と盛り上がる一同をよそに、プレーオフ日程が定まらず来週自分がどこにいるのか分からない。「あのですねぇー、次いつシカゴに帰ってくるか、分からないんだけどねぇ・・・」

No worry, we gotcha!

と、言ってくれたので、多分、ビデオ残しといてくれるんだろうなー・・・。

Monday, September 25, 2006

Say it ain't so, Jimbo

「嘘だと言ってよ、ジョー」

1919年のワールドシリーズで、ホワイトソックスの選手8名が賭博野球をしたとして球界追放されました。それを「ブラックソックス事件」といいます。当時のスター選手だった、"シューレス"ジョー・ジャクソンという選手に、ファンだった子供がこう叫んだと言われています。それを英語で言うと、Say it ain't so, Joe!

ところで本日は本拠地最終戦。両チーム併せて9本塁打、沢山花火が見れたってことで、よし。Wソックス勝ったし。そして、この機会を逃さず行ってきました。ジンボ。

奥に結構広いスペースがあるバーは、ホワイトソックスのユニフォームを着たファンでごった返してました。カウンター越しに注文をしないと飲みものが手に入らないのに、どこまでいっても人ごみを抜けられないほどです。

遠征中もファンはこのバーで試合を見ていると言いますが、ホームゲームの方がもちろんにぎわっている。この日は今シーズン最後、そして、もしかしたら22年のジンボ・ヒストリーの最後かもしれない日だっただけに、カウンターの中のおじさん達はビールの栓を抜きながら馴染み客に声をかけられて握手やハグをするので忙しそうでした。お客さん達の笑い声は絶えませんでしたが、おじさん達の表情は終始硬いまま。辛く見えました。

いつ話を聞こうかタイミングを見計らっていると、ホワイトソックスのテーマソング「Let's go Go-Go White Sox」が流れました。昨年から球場で流し始めて、いつのまにかチームが勢いを見せた時のお約束になった50年代後半の応援歌。大合唱が始まりました。その後、昨年チームが世界一を決めた頃のテーマ曲になっていたジャーニーの「Don't stop believin'」が。歌声はますます大きくなりました。

守護神ジェンクスと捕手のピアジンスキがマウンドでビッグハグした瞬間を、外野からローワンドとポセドニクが抱き合いながら戻ってくる場面を、ダグアウトから選手が両手を上げながら駆け寄る姿を、みんな思い出してるんだろうなぁ、きっとここでも大歓声が起きたんだろうなぁ、みんなでこうやって歌ってたんだろうなぁ、今と同じぐらいお客さんでごった返してて、今みたいに忙しくカウンターでビールの栓を抜いてたんだろうなぁ。

当たり前だったみんなの場所がここからなくなっちゃうんだなぁ・・・

・・・。

仕事として来ていたので話を聞くまでは酒を飲むまいと思っていましたが、胸が詰まり、「Hey, give me Old Style」とビールを注文。隣にいたおっちゃん2人組に「オールドスタイルなんか飲むのか」と驚かれましたが、「いえーい」と乾杯で返事しときました。

Say it ain't so, Jimbo.

Sunday, September 17, 2006

Melancholic?

レギュラーシーズン終了まで、季節が変わるまで、帰国まで。カウントダウンが始まりました。

今週はホワイトソックスが西海岸遠征につきお休み。代わりにリグレーフィールドでドジャース戦とレッズ戦を取材していました。レッズは明日もシカゴで試合をしますが、ホ軍が戻ってくる前に1日ぐらいはオフろうかと。月曜からはシーズン終了までホ軍付き。よって、本日で今シーズンのカブス戦の取材は終了となり、帰り際にリグレーでのみ顔をあわす人たちに挨拶をして別れました。

See you next year.

言い慣れたとはいえ、毎年なんとなく寂しい感じがする言葉です。リグレー球場を後にしながら、メランコリックという言葉はきっとこういう時に使うとちょうどいいと思うなぁー、などと考えながら帰宅したら、既にルームメートがワイン片手に

「季節の変わり目はメランコリックなのぉー!Hiroもそうなのー?一緒に飲みましょうよぉー!」

と1人物悲しく、イヤ、印象的には”ドラマチックに”飲んでました。

ええっとー、ちょーっとやる事が残ってるのでー・・・と、後ずさり気味に部屋に引き上げたら、遠くから「秋って憂鬱よねー」という感じの声が聞こえ、その後フランス語でポエムの暗唱が始まってました。感情が高ぶると暗唱したくなるポエムがあるらしいです。どないやねん。

これが本来の「メランコリック」だとしたら、私がさっきまで考えてた感情は、それとは違う言葉になるに違いないと確信。先ほどから部屋でしばし、なんて表現すべきか、頭をひねっています。うぅー・・・出てきたのは:

bittersweet, sentimental,

・・・ボキャ力ないなぁー。

Monday, September 11, 2006

ジャケ買い works!

スーパーのパンコーナーに派手なパンを発見。「なんだ、この”ジャケット”は?」と立ち止まる事しばし。その名は:

「S. Rosen's Hawaiian Bread」

つまり「ハワイパン」って感じかな、しかしハワイパンてて・・・と、気になったので購入。帰宅してルームメートに「こんなパン買った」と見せると、

「オー!サミュエル・ローゼン!」

驚いたのはハワイじゃなかった。なんでもシカゴ老舗のベーカリーで、数ある種類の中でもこのハワイパンが人気だとか。知らなかった。ローゼンの”ジャケ”には「本物のパイナップル使用」みたいなことが書かれてあり、袋を空けたらホントにトロピカルな匂いが。しかもパン生地は黄色。パインかどうかは認識できませんでしたが、甘いケーキみたいな味がしました。

ジャケットだけ見て音楽を聞かずにCDを買う事を「ジャケ買い」って言うよ・・・と、使用機会はないと思われる日本語を教えると2人は「ジャケガイ、ジャケガイ・・・」と復唱。もりもり食べた後に3人で「ジャケガイ、works!(=功を奏する、うまくいく)」という結論に落ち着きました。

そのローゼンが経営しているバーが自宅から左程遠くない場所にあるということも発見。近々そのバーのレポートでも伝えられれば。

Friday, September 01, 2006

Da Machine is here

ホワイトソックス本拠地、US・セルラー球場の周りには、

何もありません。

一方カブスエリアはにぎやかです。スポーツバーだ、コメディ・シアターだ、と目抜き通りクラークStはダウンタウンに続くまでずずーっと明るい繁華街が続きます。その周囲の比較だけでも「カブス=ホワイトカラー、Wソックス=ブルーカラー」は歴然。

そんなさびれたセルラー球場の周りから、更に伝統が1つ姿を消そうとしています。

32ストリートにあるバー「JImbo's」が、立ち退き危機に直面しています。周辺に唯一のバーはこれまで22年間、観戦前の”かけつけ1杯”、遠征中の”仮スタンド”としてWソックスファンの憩いの場でした。しかし、お店が入っているビルのオーナーが「来年以降のリースを更新しない」とバーのオーナーに突然の通告。年度末にあたる9月30日までに店じまいしなくてはいけません。

シーズンが終わるのは10月1日なのに・・・

昨シーズンのホワイトソックスは、地区優勝とプレーオフ全シリーズを敵地でクリンチ(勝利を決めること)しました。他の都市まで応援に駆けつけられないファンはジンボでテレビを見ながら一緒にビールかけを行ったと言います。今年もWソックス人気は衰えず、チケットの売り上げは球団史上最高。伝統あるジンボを訪れるファンも増えました。

そこで、ビルオーナーは、ジンボの代わりに自分たちが店を出そうとしている、と。

このビルオーナーはデグラチア夫妻といって、非常に名が通った夫婦です。

どこで?

マシーンで、です。

主に政治的な”結びつき”をマシーンと呼びます。You scratch my back, I scratch your back(持ちつ持たれつ)の精神でこのマシーンはシカゴを動かしてきましたが、その中心は、Wソックス本拠地、USセルラー球場界隈のブリッジポートというエリアです。

ブリッジポートはリチャード・デイリー・シカゴ市長の出身として有名。親子2代市長とも、この地区の多大なるサポートを受けて今に至っています。そして、ジンボのビルオーナー、デグラチア夫妻はブリッジポート出身の熱心な、そして有名な、デイリー派。市役所の仕事に就いたり、選挙活動に熱心だったり、”裏のドン”ともつながりがあったりと、親戚ぐるみでシカゴの政治に根を張っています。

更にこの夫妻はシカゴで既に「Connie's Pizza」というピザのチェーン店で成功しており、皮肉にも試合の合間にスクリーンに映し出される「ピザレース(イニングの合間の息抜きの1つ)」のスポンサーでもあります。デイリー市長はWソックスの大ファン。ジンボが太刀打ちするには非常に大きな相手です。

もしかしたら、大きなグラスルーツ(草の根)活動で大逆転が起きるかもしれないし、デグラチア・ファミリーが気を変えるかもしれません。が、現段階では立ち退きまであと1か月。

非常に胸が痛む話です。

Friday, August 25, 2006

Don't assume

「思い込む」という意味のassume は”分解”できる、と聞いた事があります。

簡単に言えば、ass-u-me。最初の3文字は、軽く言えば「サイアクなヤツ」みたいな意味で、分解後の「思い込む」は「=オレもお前もサイアクな人間にする」と。大学院時代に懇々と、どのインストラクターからも、聞きました。情報収集などの仕事に思い込みは大敵、と。それに仕事に関係ない人間関係においても、よくない、と。

最近、そんな事をよく思い出してました。

メジャー取材フルシーズン2年目も間もなく終了。学校を修了して数年経っても、いや、仕事を始めてからのほうが、ますますその言葉が真実味を帯びてきた気がします。やっぱり、これってCardinal sin (=大罪)やな、と、再びインプットしないとな、と。

手の甲にでも書いておかないとな、と。

Don't assume.

Sunday, August 20, 2006

お知らせ

通訳翻訳サービス会社「ISA(イサ)」のウェブコンテンツとして昨年から寄稿していたエッセイを、このブログから発信することになりました。

ので、今後英語にまつわる内容もやや増える、かなー、いや、増やさないとなー、

えーと・・・

頑張ります、ハイ。

Saturday, August 12, 2006

Find ELVIS

本日ホワイトソックス本拠地、USセルラー球場では「エルビス・ナイト」なるイベントが開催されました。みんなでプレスリーの恰好をして野球を楽しもう、との毎年恒例の祭り。球場入り口ではエルビス・サングラスが配られ、試合前には白のパンタロンにリーゼント姿の人がグラウンドを練り歩き、雰囲気を盛り上げました。

試合前には球場外でプレスリーそっくりさんによるライブも行われたりして。



しかし、特にホワイトソックスとプレスリーの関係は、ないとのことです。



さて肝心の試合はというと、♪ビバー、ラースベガース♪とか言ってる場合ではなく、8・5ゲーム差で上位に君臨するデトロイト・タイガースとの3連戦の初戦でした。ホ軍先勝。ゲーム差を7.5に縮め3タテを狙います。

つい2、3年前までは最下位常連チームだったタイガースは今季、強い上に勢いがあります。最も注目を集めているのはジャスティン・バーランダー投手。新人王候補のトップに挙っています。新人と言えば同じくタイガースには100マイル代の速球が持ち味のジョエル・ズマヤ投手もブルペンで活躍しています。パッジやオルドネスらのベテラン選手が脇を固め、率いるのはジム・リーランド監督。

ペナント争いはシーズン後半までもつれそうな可能性大です。

Monday, August 07, 2006

ジャパリアン

イタリアの国旗はバジルとチーズとトマトの色、とは言い得て妙。そして、フレッシュなモッツァレラチーズに摘みたてバジル&トマトをオリーブオイルと塩こしょうで簡単に味付けしたカプレーゼは夏の定番サラダです。

が、私はチーズが余り得意ではありません。サラダがあっても結局バジルとトマトばっかり食べてしまい、食事ももったいなければ自分の満足度も今ひとつ。なので自分で作る時は豆腐で代用します。

今日はやや豪華バージョン。赤カブと塩漬けオリーブ入り。ほうれん草を使ったので、バジルは刻んで香り付けとして散らしました。そして豆腐の代わりにソイ・リコッタ・チーズ初お目見えです。






古くなった豆乳を処分する目的で始めたソイリコッタ作りが妙に楽しく、昨晩は結局新しく買った豆乳1パックもほとんどチーズに変えてしまいました。金曜日からダウンタウンの湖沿い野外広場、グラント・パークで開催中のロックフェスティバルに今日だけ参加。その差し入れメニューの1つがこれです。

そして、スパニッシュオムレツ。(=小さなフライパンで焼く丸いオムレツ。キューブに切って大勢で食べます。ジャガイモ入りが定番ですが、お芋の調理が面倒だったので冷凍野菜でごまかしました・笑)





スパークリングワインもあるし。

レッツゴーです。

Sunday, August 06, 2006

ソイ・リコッタ・チーズ

豆乳でリコッタチーズを作りました。

本格派ではないですが、上出来です。

作り方は簡単。

準備するもの:豆乳、レモン、鍋。

鍋で豆乳を温めて、吹きこぼれない程度に火を保ち、その中にレモンを絞り入れます。フワフワ分離して浮いてくるのがリコッタチーズ。すくって水を切れば出来上がりです。豆乳が透明になるまでチーズが出来ます。

以前イタリア人のお宅に招かれた時、カンノーリを作るのを手伝いました。コーン状のクッキーの中にチョコチップやドライフルーツと混ぜ合わせたリコッタチーズを詰めたシシリアのお菓子ですが、その時イタリア人のママはゴートミルクと100%カウミルクを半々の分量で使ってました。

あんまり乳製品が好きではないんですよねぇ・・・と話したら「豆乳でも出来るわよ」と、・・・そういえば言ってたなぁ・・・と、もう少しで賞味期限が切れる豆乳を見ながら思い出しました。実験成功!いえーい、いえーい。

お菓子だけでなく、ラザニアに挟んだり、トーストの上にまぶしたり、使い方はいろいろですが、明日はトマト、バジル、豆腐(本来はモッツァレラチーズなんでしょうけど・・・)のサラダにまぜてみます。

Saturday, August 05, 2006

Off duty

ホワイトソックスはトロント遠征中ですが、私はお休みを頂きました。

いえーい、いえーい。

雑誌の原稿諸々でお仕事は残っていますが、多少プレッシャーから逃れられるのでホッとします。

そんな今日は携帯にメッセージが立て続けに入り、「家にいるなら来なさい」との指令。友達の誕生日でした。ナイス。シカゴ1年目から知ってる仲間ですが、今でも頻繁に顔を合わせるのは2人ぐらい。今日は懐かしい顔に全員会えて驚きでした。2人が近況をみんなに伝えてくれているらしく、みんなの第一声は「で、ホワイトソックスってどうなの?」



3年分ぐらいの近況を話し合うのに忙しかったです。

明日も別の友達の誕生日。途中で帰る際、背中に届いた声は: "Hiro---- I will see you tomorrow!!!"

You bet.明日もお花持って登場しますよ。

Saturday, July 29, 2006

Yadi made my day

ホワイトソックスをお休みし、明日までの4日間はカブス戦に来ていたカージナルスの田口壮選手の取材です。

そして今日は、カージナルスの23歳キャッチャー、ヤディ・モリーナにもインタビュー。

いいひとだったーーーー。
はなしはずんだーーー。
もうこれで1日幸せーーー。

ノリが合った会話が出来た日はホント1日ウキウキします。

本当はトレーニングとか対戦相手のビデオ見るとか、試合に集中したいだろうなぁー・・・とは分かっていますが、聞かねばならない質問は山のようにありました。気軽に応じてくれたヤディのおかげで会話が盛り上がりました。よかったです。

月刊スラッガーの取材でしたが、カブスのフアン・ピエールにも先日同じ企画の取材をしてました。ニックネームは頭文字をとってJPなので、以来「ハロー、JP」と声をかけています。今日挨拶に行くと相変わらずのまったり口調で「今日はトリプル(三塁打)を見せられるかなぁ〜」。なぜかタイミングよくJPのトリプルを見る機会が多く、その度に試合後の取材で「お気に入りプレー、おめでとう」と声をかけていたので、記憶に残ったようです。

本当に今日も4回二死満塁から走者一掃の三塁打。

試合後に覘くとちょうど立ち上がって帰る直前。クラブハウスにはほとんど誰も残っていなかったため、長居せず「ハーイ、JP」と声をかけたらニヤリとウインク。私も「オッス」の意味で敬礼だけしてクラブハウスを出ました。

なんか嬉しいです。こういうの。

Friday, July 28, 2006

イライライライライライラ・・・

「頑張りすぎないように」
「張りつめると折れてしまうよ」

など、が、私を良く知る優しい方々がよく言ってくれるアドバイス。英語でも言われます。Relax, Take it easy, Chill out・・・。どの国に住んでいても、周囲に与える印象は同じなのかと自分でもあきれます。ある程度長い間自分とつきあっているので、肝に銘じている、つもり、です。が、脳みそのどの部分をどう操作すれば、それが治るのか、方法がまだ分かっていない。ので、些細なことですぐ、

イライライライライライライラ・・・

よくない。

よくないよくない。

と、思うとまた、

イライライライライライライラ・・・

5年前まで、ラジオ番組のDJなどをやってました。例えばお昼どきの生放送。番組の最後になんか決め言葉があるといいなぁ、と考えた末、私の”締め”はDon't forget: keep smiling!でした。

人に言っておきながら、自分ができてないじゃないかぁ・・・。

5年前の自分は今よりも世間知らずでしたが、今の自分は5年前よりも人相が悪い。あんまり長い間こんな感じだったので「きっと今、自分は何らかの試練を乗り越えなければならんのだろう。根拠はないけど、なんとなく。にしては、キツい」という心境です。

いや、”でした”。

さすがに何かが見るに見かねたのでしょうか。昨晩は嬉しい電話が舞い込みました。今晩は嬉しいメールが届きました。やったぁー、と単純にも表情が緩みました。

「周囲に気を取られず、自分の事に集中しなさい」と何かに言われた気がしました。んっ!といろんな事を飲み込んで、せっかく届いたメッセージに従おうと思います。

Thursday, July 27, 2006

野球のち裁縫

内角球が右ももに。

今度は父ではなく、自分の話です。

・・・え?

・・・えぇ。

野球の練習をですね、してたんですよ。そしたら当たっちゃいました。あはは。

なので野球選手にあるようなのと同じ形のアザが自分の足にもあるという状況で(程度は随分違いますが)、これって体当たり取材?いや、取材はしてないから、ルポ?いや、状況説明をする必要もないので・・・なんだぁ?

単に遊んでいただけです。・・・いい大人なのに。

”死球”よりも「やっちゃった!」のは紫外線対策。午前中は雨が降っていたため、今日に限り日焼け止めを塗らなかった。これはアザよりイタい。悔やんでも悔やみきれません。顔がまっかっかです。いい大人なのに・・・。

泥まみれで帰宅すると、アパートでは2名のルーミー、ミュージシャンと美人が真剣に裁縫をしてました。

そういえばミュージシャンがしばらく日曜大工に励んでました。作ったのは「コーンホール」もしくは「コーントス」と呼ばれる競技の、台。傾斜の付いた1対の木製の大きな箱で、表面に1つ丸い穴があいています。ゲームはそこに豆袋を投げ入れて、いくつ入ったかを競うもの。トーナメントも行われているようです。図が出ていたので、サイトアドレスを紹介します。

http://www.playcornhole.org/how.shtml

で、この日2人は、その投げ入れる袋を縫っていたと。

帰るなり「ちょうど良かった。手伝って」と私も布と針を渡されました。以下、こんなやりとりが。

私:「そんじゃ、シャワー浴びてくるよ」
ミュージシャン:「5分で出てきてね、プリーズ」。「それからそっち!手を抜かなーい!」
美人:「・・・そろそろ、ワインでも買いにいこう、か、なぁー。2人も欲しいわよね」
ミュージシャン:「いらない。座って」
美人:「・・・ずっとこんな感じよ」

滅多に自宅にいない身としては、こういうのも楽しいもんです。全部手作りだと、遊ぶのも格別でしょう。近々野球とコーンホールのダブルヘッダー、なんて日も、あるのかもしれません。

Wednesday, July 26, 2006

行きはR&B、帰りは懐メロ

自宅から電車でUS・セルラー球場に行く場合、電車を2本使います。シカゴ・オヘア空港からダウンタウンまで北西ー南東に伸びる「ブルーライン」でダウンタウンへ。そしてミシガン湖沿いを南北に走る「レッドライン」に乗り換えて「Sox/35th」という駅で下車します。

このブルー/レッドの乗り換えポイントは2カ所。「ワシントン駅」とその2駅南の「ジャクソン駅」です。別にどっちで乗り換えても時間的には大差ありません。日本の用にキオスクも充実してなければ、駅そのものにも差がありません。でも、ちょっとした楽しみがあり、行きはレッドラインのジャクソン駅、帰りはブルーラインのワシントン駅で接続の電車を待つようにしています。この両ポイントですばらしい声の持ち主がパフォーマンスをしてくれるからです。

午後早い時間のレッドライン・ジャクソン駅で歌っている女性R&Bシンガーは「ミス・フロウ」という名前。歌の合間に「私の名前はミス・フロウ。よろしく」と宣伝しているので分かります。誰が地下鉄の駅でCDをならしているのだ?と思うほど、その声はプロ並です。随分前ですが、へぇー、ミス・フローって言うんだー、なんて思っていたらシカゴ・トリビューン紙のエンタメ欄で紹介されてました。

そして夜中のブルーライン・ジャクソン駅にはマイケル・ジョーダンのピンバッジつきのキャップをかぶったギタリストがいます。勝手に「Mr. MJ」と名付けました。夜中に電車に乗る人なんて大抵酔っぱらいか学生で、いずれにしても疲れています。Mr. MJは初代バハメンのボーカルのような涼しい声。自宅に戻る最後の足取りを軽くしてくれます。リクエストすればなんでも歌ってくれるのですが、お決まりは「マイ・ガール」。電車が近づいてくるとこの歌で締めるのが彼のお約束のようです。



学生の頃からこの2人には元気を貰っています。そう考えると彼らも随分長い間、同じ場所で歌っているんだなぁ。

シカゴの電車は日本のように分刻みで来てくれません。オンタイムの用事がある場合、接続に最大15分マージンをとって行動する必要がありますが、そんな待ち時間を楽しくしてくれる、ささやかな楽しみです。

Tuesday, July 18, 2006

やってもーた

洋服をまとめ買いしちゃいました。

アパート1階に入っている洋服屋がかわいいんです。オーナーの女性も階下に住んでてよく知っているし、挨拶程度に覗くつもりが、並んでいる洋服を片っ端から着まくる2時間に。帰りには大きな紙袋を下げて「バーイ!」と、ニコニコ手を振る自分のテンションに驚いたぐらいです。

メジャー取材を始めてからスカートとは絶縁状態です。1日中グラウンドやダグアウトをウロウロしているので、砂埃の中で小走りでき、込み合った会見で背後の記者にボールペンで線を引かれてもいい洋服、となると「ふわふわ」とか「ひらひら」とか(私の場合)NGです。

なのに、そんな洋服ばかりを買ってしまい「どこに着ていくねん」と自室で改めて腕組みです。

えーっと・・・

仕方がないのでうちでくるくる回ってみます。

Sunday, July 16, 2006

@NYC

約1年ぶりです。ヤンキース戦。ホワイトソックスとはリーグは同じですが地区が違うので、対戦は各球場で1カードずつ。なのでニューヨーク遠征は年に1度です。

シカゴでの学生時代にJ-WAVEのニューヨークスタジオで番組制作のお手伝いをしてたこともあり、馴染みがあります。その時はイースト・ビレッジに滞在していたので、今回も是が非でも立ち寄らねば!と、デーゲームの後SNYのケニーと一緒に繰り出しました。「アスター・プレース」駅で下車すると、足が勝手に進んでました。

なぁーつかしぃー。

ドイツ系ベーカリーも、日系スーパーも、インド人が経営するデリも、当たり前ですが全部同じ場所にあります。そうそう、こんな感じなんだよなぁー。

目指すはアルファベット・シティにあるビストロ「カシミヤ」。知り合いのおじさんちの側で、よく連れて行ってもらいました。チキンレバー・サラダが、絶品なんです。フレッシュグリーンやクリスピーオニオンの上に濃厚なソースに絡まったレバーが乗ってて・・・自分の思考回路にグーグルがあったら「イーストビレッジ」と叩いただけで「カシミヤのサラダ!」が一番に上がってきそうなほどです。どうしても、食べたかったんだー。

お店に入ると、おじさんにも再会!ペットのフレンチブルドッグも(名前はノリコ)も健在!。相変わらず、自分の指定席でワインを飲んでました。

日々変化するニューヨーク。でも、私が変わってほしくなかったものは全部残ってました。

Thursday, July 13, 2006

Comrade2

気付けば7月も半ば。ここ数日は何日経っても1日が終わってないような忙しさでした。

ホワイトソックス取材では先日、19イニング試合という記録的なマラソンゲームを経験し、ほぼ睡眠時間もとれないまま翌日早朝の便でピッツバーグへ。オールスターの取材で早朝から深夜までかけずり回ってるうちに3日が過ぎました。

そんな球宴で思いがけない再会がありました。

デレク・ジーターを囲む報道陣との”おしくらまんじゅう”中、隣に自分と同様、もみくちゃになりながらマイクを突きつける若手リポーターがいました。「っち、邪魔やなぁ」とガンでも飛ばそうと思ったら、よく知った顔。学生時代に学会で出会った仲間でした。

ジャーナリスト学会=コンベンションは、研究発表をするというタイプのものではなく、取材分野別のワークショップが行われたり、ベテラン記者やレポーターが学生や若手の指導をしたりするという感じの3日間ぐらいのイベントです。交流会の目的も多く、毎年楽しみにでかけてました。

学生の参加者はできるだけ経費を抑える為に、数名でホテルの1部屋をシェアするのが通例でした。コンベンション実行委員会が「シェアメイト募集」のメーリングリストも設置してくれます。初参加の会では男女合わせて6人で1部屋をシェア。そのメンバーが思いがけず意気投合し、以後毎年同じ顔ぶれで部屋を予約するというシステムが出来上がってました。彼はその仲間の1人です。

最初に会った時は、各自小さいテレビ局や新聞社でキャリアをスタートさせたばかり。「いつかニューヨークで一緒に仕事しようぜ!」と乾杯したこともありました。

*メディア業界に限らず、アメリカでは少しずつ大きな会社に転職する事でキャリアと年収を上げます。テレビアンカーの業界に関しては最初から「正社員」というような枠はなく、数年間の契約を何度も更新するのが普通。だから代理人がついていることも珍しくないし、ロスやニューヨークの看板アンカーになると数億円の年俸でも、珍しくなかったりします。

外国人である私はニューヨークでの再会は想像していませんでしたが、卒業後メジャー取材を始めてからは、仲間の住んでいる街に遠征に行く度に連絡を取ってました。でも、まさかホントに隣り合わせで取材する日が来るとは。

現在ニューヨーク・メッツが立ち上げたテレビ局「SNY」でテレビレポーターをしているケニーは私と同様、球宴は初取材。前回会った時はお互い「来年はなにやってるんだろー」と話した事を思い出し、「とりあえずいい仕事が見つかって、よかったよね」と言うと「オレも昔の会話を思い出した」とのこと。

残念ながらお互い取材に追われ、近況を話し合う時間はとれませんでしたが、私は明日から偶然ニューヨーク遠征。思いがけず”ニューヨークの再会”が実現しそうです。

Sunday, July 02, 2006

Big brothers' big brother

カブスファンが集まるバー「バーニーズ」。リグレー球場に近いバーとして知られるお店なのに、店内にはソックスロゴを来たファンが大勢。それも地元交流戦の楽しいところ、かな。ウエイトレスさんのTシャツにもうたわれています。



地元シカゴ・サンタイムス紙のベテラン記者が6月を持って定年退職なさるというので、我々はそのお祝いを兼ねてこのお店に来ました。時たまプレスボックスで顔を合わせるたびに気安く声をかけていましたが、全米野球記者協会の殿堂入りも果たした大御所。外国人である上に経験も浅い私なんかにもよく声をかけてくださり、メジャー昔話を沢山教えてもらいました。

・・・なんて腰低く書くのが滑稽になるぐらい、本人はものすごくフランク。今日もおもむろに財布からきれいな女性の写真を出して「これ、マイワイフ」。どこかのアクトレスかと思った、と伝えると、

「いやぁ、3回目にしてやっと、これぞという女性を見つけたんだよ」。

じいさ・・・いえ、”大先輩”が乾杯後にくれたアドバイスは「結婚の回数は少なければ少ないほどいい」だそうで。とりあえず受け止めました。

馴染みの現場に「来なくてよくなる」という状況って、その現場が好きであればあるほど寂しいことでしょう。来月からの予定を聞くと「とりあえず片付け。書類が散らかったまんまなんだ」と、ちょっと無理した笑いがみえました。きっとそれに今後1年はかかるだろうから、来月からものんびりしてられないね、というと「サンキュー」と返事が来ました。

普段私がbig brotherと慕っている地元記者達の兄貴分。他の記者達は「彼が現場にいた頃は、毎日酒とつまみには困らなかった」と口を揃えます。確かに飲むわ食うわ。一緒にいるだけで、楽しくなる人です。今日一緒に時間を過ごし、私も彼の現役時代にもうちょっとかぶっていたかったな、と思わされました。

Saturday, July 01, 2006

ててて、てぇへんだぁ!

リグレービルに事件がっ!

*Wrigleyvilleとはシカゴ・カブス本拠地「リグレー球場」周辺エリアです。スポーツバーやコメディ・シアターもあり、人気のエリアです。

この写真がそうです。これ、一大事です。



カブスファンは以前ブログでも紹介しましたが(Title: A one, a two, a three)、「シカゴの阪神」と言ってよし。チームへの愛は凄まじく、このリグレー球場周辺は通常「ゴー!カブス!」とばかりに窓という窓に"C"マークが掲げられてきました。しかし、このアパートには2階上に宿敵ホワイトソックスの旗が掲げられているっ!

昨年ワールドシリーズを制覇したホワイトソックスへの人気は確かに高まっており、遠征先にもソックスファンを大勢見かけるようになりました。でも、同じ地元のカブスファンはそれを喜んではいけないのです。たとえ借金20あっても、次から次へスター選手が故障しても、1945年以来ワールドシリーズに縁がなくても「ゴー!カブス!」とミラクルを期待しなければならないのです。この旗はそんなカブスファンへの裏切り行為。あまりのショッキングな事件にシャッターを押す手が震えました。

・・・と、いうのは、手ブレの苦しい言い訳ですが。

今日から3日間はリグレーでホワイトソックスとの地元交流戦。球場へ向かいながら発見し、ついシャッターを押しました。前回ホワイトソックスの本拠地、US・セルラー球場で行われた際は選手が4人退場する殴り合い乱闘がありましたが、今回はおとなしく試合が進み、初戦はソックスが先勝。9回裏2死で立ち上がったのはソックスファンの方が多かった気がします。

自宅から通っていながら、ここ数日は通勤先がいつもと逆方向。シカゴに来た1年目に住んでたエリアなので懐かしいです。電車で球場の目の前まで来れるのですが、徒歩距離を増やすべくバスで通っています。バスを降りて約7分の散歩中に見る景色にはいろんな思い出が詰っています。随分長い間住んでるなー、シカゴ。久しぶりに連絡したい友人を沢山思い出しました。

Thursday, June 29, 2006

オフだぁー。

今日ほどデジカメのバッテリーが切れて残念だったことはない。

典型的な”都会の雑踏から抜け出そう的ドライブ”ができたからです。摩天楼を抜けミシガン湖沿いのハイウェイを北上すると、楓が茂った山道に入ります。曲がりくねった緑の森を抜けると、40分でかわいい田舎町に到着。車中は「キャー、かわいいー!」と拍手が起こるほど。こんな場所あったんだなぁー。

友人と自宅でお茶していたのが「ちょっくら、遠出するか」と、郊外で開催中の「ラビニア・フェスティバル(http://www.ravinia.org/)」へ。無計画なドライブが功を奏し「ザ・休日」気分を満喫しました。

野外音楽祭で有名なお祭りで、この日はピアノソロコンサートでした。途中でワインと食料を調達し、芝生席(って”席”はないのですが)に敷物を広げ、開演90分前からピクニック。既に会場には大勢のピクニック客が溢れ、ワインオープナーを借りて会話が始まった老夫婦に果物をお裾分けしてもらうなど(笑)、和やかムードでした。

そのおじいさんに2人の写真を撮ってもらった、はずでしたが、見るとバッテリー切れ。とほほです。

日本語サイトにこのお祭りの様子が出ていました。ええっと、雰囲気はそちらのサイトで・・・
http://sumutoko.com/chicago/travel/sub/suburb/ravinia/ravinia.html
(シカゴ住宅・生活情報「住むトコ・COM」より)

Wednesday, June 28, 2006

Oh, come on

「ちょーーっとぉーー」とか「もー、かんべんしてよー」と言いたいときに使う、Come on。口調は悲壮感漂う感じで、両手なんてあげてみると、ますます雰囲気でます(笑)。

今日はリグレー球場で9回表に何度この言葉を吐いたことでしょう。私の日本語はさしずめ「まぁーじぃーでぇぇぇ???」です。

カブス。同点で迎えた8回にせっかく逆転したのに、9回表にブルワーズに4点も取られ借金20です。これで本拠地9連敗。94年に12連敗を喫して以来の屈辱だそうで。まじでぇ?

会見に向かいながら「原稿を書き換えやがって」とプリプリしてる記者も。会見場で監督を待つ間には「お前、最初の段落何度書き直したよ?」とのやりとりも。しかしながら、それらの怒りは03年以来カブス番記者の間に語り継がれている”教訓”を無視しているため、本人のミスでもあります。その偉大なる教えとは:

「たとえ9回裏2死無走者で打者を迎えても、原稿を書き始めてはならない」。

03年とはカブスがナ・リーグ優勝決定戦まで進んだ年です。フロリダ・マーリンズとの7戦を3勝2敗で迎えた第6戦。場所は本拠地、ピッチャーはエース・プライアー。順調に得点を稼ぎ3−0で迎えた8回表には誰もが「ワールドシリーズ・アット・リグレー球場」、「ついにヤギの呪いを解く!」みたいな言葉をパソコン画面に叩いて震えていたそうです。

が、そこで、マーリンズのルイス・カスティーヨが放ったレフト方向への打球をカブスファンが身を乗り出してキャッチ!!駆け寄ったレフトのモイゼス・アルーが取っていれば2アウト目だったこの瞬間がファウルになり、そこから流れがマーリンズに傾きました。怒濤の大逆転で8点を入れられ、無念の敗退・・・。以来、この教訓ができたそうで。納得です。

こういう日に帰宅すると、きまってカブスファンであるルームメートが不機嫌です。彼は私がホワイトソックスをメインに取材している事を(もちろんですが)知っています。彼に取って私はこういう日に顔を合わすのが辛い人間のようで、「へろー、わっつあっぷ?」と声をかけたら、無言で自室に入ってしまいました。

わたし、かんけいなくない・・・?

と、別の「Come on」をつぶやきつつ、私も自室に向かうのです。

我が家の人間関係の為にも是非1勝ぐらいして頂きたい。頼む、カブス。

Sunday, June 25, 2006

The Most Colorful Man In Town

24日付のヒューストン・クロニクル紙にホワイトソックスのオジー・ギーエン監督に関する辛辣な記事が載りました。*リンクはchron.com。スポーツ欄の“Guilen remains as ignorant as ever”です。

自分の言葉遣いを反省もせず言いたい放題。自分の立場を考えれば、監督の発言はジョークでは済まされない・・・という内容でした。シカゴ地元記者の中には不快感を示す人もいました。私もそうです。ほんの1部分だけを取り上げた、意地悪な記事に見えたからです。ただ、眉をひそめつつも、的を得たこの記事に真っ向から批判できません。

ギーエンは先日、会見中に特定のコラムニストを名指して性的差別発言を使い批判したとして、大リーグ機構から罰金といわゆる“言動指導クラス”の受講を科されたばかり。カウンセリングを受ける監督なんて前代未聞なだけに、批判するにはもってこいのタイミングです。

同記事はメキシコ系アメリカ人のガルシアパーラとドミニカとアメリカの二重国籍を持つAロッドを「ラティーノ(ラテン系)ではない」と、人種差別にもとれる発言をした一件も取り上げています。これは昨年のワールドシリーズで行われた優秀なラテン系選手を表彰するイベントでの発言ですが、ギーエンはそれ以外にも、こんなことも、言っていたんですけどね。

「ルイス・アパリシオ(元ホワイトソックス殿堂入り選手)のように優れたラテン系諸国出身の選手の代わりに、ラテン系とも言えない選手が選ばれている」。

最後に「あいつらはラティーノでもない」と“オチ”をつけたことで、前後の会話が全て帳消しになりました。そして、この部分こそがギーエンの人柄で、問題な訳です。

この記者の質問にもギーエンは同じ話をしましたが、記事には使われませんでした。「あの説明を原稿に含む必要はなかったのだろうか」と聞いてみましたが「いかなる“言い訳”も関係なく、行き過ぎた言動自体についての原稿だから触れなかった」とのことでした。

普段から言葉の端々に「ピー!」と入れないと会話が進まない監督。ショッキングですが、代わりに嘘もつけず人柄に好感を持つ人も多いです。真意が伝わらず、発言の一部だけを取り上げられて批判を受けても、本人は”Because they don’t know me. (=オレの事を知らないからだ)”と意に介する様子はありません。

地元番記者達は自分たちのこれまでの“オフレコ基準”を変えず、真意をきちんと解釈した原稿を書くべく努めています。が、ディフェンディング・チャンピオンとしてプレーオフ進出を目指すホワイトソックスは好調なこともあり、注目度は(アメリカでは、ね)高まるばかりです。

Because they don’t know me.この言葉が「甘え」と解釈される可能性も高く、ちょっと心配です。

加油!

確か「ガーヤオ」と読むはず。中国語で「頑張れ」の意味です。中国人である前のルームメートからの他愛ないメールは、この漢字で締めくくられていました。

「頑張れ」を意味する英語って、まだ見つかりません。

辞書をひけば「hang in there」が出ていますが、どうも「踏ん張れ」みたいな感じで「今から勝負ですっ!(例)」みたいな人には言いにくいです。ならば、と「good luck」。でもちょっと、違うんだなぁー・・・と、考えているうちに思考は「日本語の頑張れって結局どんな意味なんだろう・・・」という疑問に辿り着き、そのうち頭から湯気が出始めるのが常です。

最初に教えてもらった時、この「ガーヤオ」が最も「頑張れ」に近い外国語だったため非常に気に入りました。と同時に、これまでスッキリしなかった「頑張れ」の意味自体も、クリアになったような気がしました。

なのに、最近まで忘れてた。

特に何って具体的にはないんですけど、メールを読んで「油入れないと」って思いました。

あ、あと「久々中華でも作ろう」とも。

Friday, June 23, 2006

Summery

なんでもかんでも語尾を伸ばせば、「(なんとか)っぽい」とのニュアンスを伝えられるので便利です。

昔、レースっぽく沢山の穴があいたワイシャツを着ていた友人が「Isn't my shirt too lace-y and hole-y? (=このシャツ、レーシー&ホーリー過ぎない?)」と言って爆笑を誘いました。今でも内輪の笑い話なのですが、意味は、分かる。そういえば自分でも、バウムクーヘン・ベータ(試作ってことで)の卵味が強く、「It tastes a bit egg-y =(このバウムクーヘン、ちょっとエッギーかも)」と言って笑われたことがありました。

もしくは”イッシュ”。これも語尾に付ければ、やはり「ぽい」って感じです。ネイティブではなく英語をイギリス訛りで話す人(例えて言うなら、関西圏にゆかりがないのに関西弁を使うような感じ)を「Your English is not British but British-ish = おめーの英語は英国じゃなく、英国っぽい(だけ)じゃ」とからかったりします。*この説明に悪意はありません、念のため。

なぜか時間にもよく使われ、待ち合わせなどで、”3-ish, maybe?”なんて言うんですけど、これってノリ的にはやはり「3時チック」という意味で、若者言葉なのでしょう。

なんでこんなことを書いているかというと、今日髪を切りまして。

プレスボックスで最も言われた英語が「サマリー/サマーイッシュ」の2単語、だったからです。

なお、最多日本語は「ちびまるこちゃん」でした。

Thursday, June 22, 2006

バーリー&ポーリー

昨年の世界一チームのホワイトソックスは、2年連続100勝以上を挙げるカージナルスを本拠地に迎えて対戦中。今日は3連戦の2日目です。

ホ軍先発・バーリーはセントルイスのあるミズーリ州(セント・チャールズ)出身で子供の頃からカージナルスファン。オフに地元で激励会など開こうものなら、必ず「カージナルスに入団したいです」と冗談(fans hope so,)を飛ばし、ホ軍GMの眉間にしわを加えます。去年のワールドシリーズ第3戦では、ブルペンが空っぽになった延長14回に登板し、先発投手ながらセーブを挙げた文句なしのエース。両軍の対戦は01年以来で、バーリーにとっては初対戦。試合後、ギーエン監督の「アイツ,今日は泣いてたぞ」の冗談を受け「ちょっとね」だそうです。

ところで、テキサスでヘアストンに頼まれた伝言を、シンシナティでハロルド・ベインズ一塁コーチに伝えてました。すると「ジェリーの親父とオレは一緒にプレーしていたからだろう」という返事が。だから物まねが上手だったのかな。印象的だったので、現役時代のビデオを見る機会はないだろうか、と聞くと「お蔵入りだ」と言われてしまいました。ベインズ氏はホワイトソックスのにぎやか監督と対照的に言葉数が少ない人です。でも、以来少し会話が長続きするようになりました。

そんな記録をっ!

4番打者でキャプテンのポール・コナーコが今日、そのベインズが持つ通算221本塁打の記録に並びました。初回無死二、三塁からパカーンと左翼フェンスの向こうまで400フィート(約122メートル)。一塁でベインズも見守ってました。

「記録なんて破られる為にあるんだ。ポーリー(コナーコ)がどんな形で破ってもいいが、その時は勝つ試合であってほしい」。かつての大砲はつい先日そう話してました。クラブハウスで見かけたので「あのー・・・」と言いかけると:

"Nothing. "

こちらの質問より先に答えが。続けて「試合に勝っただろう。それが全て」。はい、そうですよね。ちょっと、どんな気分だったか、聞いてみたかったんです。

Tuesday, June 20, 2006

夏です。

マルベリーとは桑の実のこと。アパート裏手には大きな桑の木が生えていて、この時期深紫の実をつけます。赤ワインで煮込んだジャムは結構おいしいのですが、今日はこの木が災いしました。

実の重さでワサワサと枝が垂れ下がってくるのです。

今日はレンタカーで遠出する野暮用がありました。裏手駐車場に入るには狭い通路を抜ける必要がありますが、正面から入ったときには枝がよく見えず、前進するとバサー!。枝が覆いかぶさりました。




シルバーの車体に紫色の水玉が・・・

そういえば一番最初のブログでもこの木の写真を載せました。あの頃は黄色い葉っぱを見て「秋だー」なんて思ってたのに。

Monday, June 19, 2006

ブログ試行錯誤

1週間ぶりにシカゴ自宅に生還。ワイヤレスがまだ治っておらず、24時間サービスに問い合わせて改めて調べてもらうと自宅のラウター破損の可能性が高まり「新しいものを送ります。届くのは1週間後ぐらい」とのこと。「・・・なら先週からそう言っといて下さいよ・・・」とがっくり肩を落としました。

でも、ケーブルを付ければネットは可能。私はアパートの”Department of Home Network (DHN),=さしずめ『ホームネットワーク省』”なので、責任を持って現状況と今後1週間はネットが不便である旨をメモ書きし、掲示板である冷蔵庫に張ってきました。

*なお、我が家にはDHNの他、Department of Nature(DON=植物管理), Billy Exciting Entertaiment Rock(BEER=パーティ担当)がおり、きちんと役割分担ができています。

夜中は大抵ネットを独り占めできるので、今のうちに、と過去ブログに写真を改めてアップしました。昨年11月からそれなりに作っているものの、未だに要領を掴めておらず。写真はもとより、自分のブログの下にコメント欄を付けるのはどうすればよいのか、”トラックバック”ってなんだろう・・・など、基本的な部分につまずいています。明日はノーゲーム。野暮用に追われそうですが、合間にウェブマスターの知人に連絡して多少勉強した方が良さそうです。

今日は随分前に”ホントに”作ったどら焼きを紹介。トロント−クリーブランド遠征を終えて、やはり衝動を抑えきれず焼きました。

最近「写真の配置場所をずらす」ことは出来るようになりました。おいしそうに撮れたと思うのですが(笑)。

父の日

実家に電話をかけました。

最近、元気ぃー?と、特別な返答を期待せずに聞いたらこれが:

「肉離れ」。

はぁ?

「送りバントで一塁に走ったら左ふくらはぎを痛めた」。

いい年になってもなお、背番号7番の父は毎週末グラウンドでマスクをかぶります。が、完治に3週間かかるそうで早速「DL(Disabled List=故障者リスト)入りだ」と、電話の向こうでニヤリ。メジャー用語を使うのは嬉しいかもしれないけど、気をつけてもらいたいものです。・・・しかしよく考えると、送りバントで足を痛めるまで走るとは。お父さん、自分も”生き”ようとしていたのですか。

*あ、日曜の試合はMLB全球団通じて前立腺がんのチャリティの為、選手は青いリストバンドを付けてプレーしていました。(母の日は乳がんチャリティでピンクのリストバンドでした)。よく「日差しのまぶしさ対策」でメジャー選手は頬骨のあたりに黒いラインを引いているのですが、ジム・トーミは青ラインをいれてたりして「凝ってるなぁ」なんて思いながら試合を見ていました。

ちなみにメジャーで7番を付けたキャッチャーと言えば、マリナーズ城島捕手が好きなタイガースのイバン・ロドリゲス。我が父とパッジに共通点があるとは!と、思わず口から「タイガースの・・・」と出そうになりましたが、余計な事を言って「オレもI-Rod!」と来週末もプレー、なんてことになると母が困るだろうと自粛しました。

しかし、生涯通して熱中できるものがあるというのは、身内ながら羨ましいです。

Saturday, June 17, 2006

再会続き

レッズの先発投手、ブロンソン・アローヨに取材です。

元レッドソックスの投手でレッズに移籍。昨年は月刊スラッガーで取材をさせてもらいましたが、今回はスポニチです。挨拶とアポ取りを兼ねてクラブハウスを覗くと、先にフアン・カストロ内野手が気付いてくれました。ついこの間の15日にツインズからトレード移籍してたんでした。ツインズのロッカーで会ったのを覚えてもらっていたようです。対戦相手のクラブハウスで知った顔が増えるのは嬉しいです。

ところで、アローヨのファーストネーム、「ブロンソン」は珍しい名前です。お父さんが俳優のチャールズ・ブロンソンにちなんでつけたそうですが「それって、名字では・・・?」と首をひねってもひねっても理解に苦しみます。例えて言うなら芥川龍之介が好きで子供に「山田あくたがわ」とつけるようなものであって・・・そゆときって「龍之介」の方を”採用”するんじゃぁ・・・と、今でもやっぱり、よくわかりません。

まぁアローヨの場合は本人がかっこいいので、それで全て解決です。もしかしたら、アローヨに憧れ息子に「ブロンソン」と名付けた父親もニュー・イングランド辺りにいるかもしれません。昨年は「お父さんがアーノルド・シュワルツネッガーのファンじゃなくてホントよかったですね」と言ったら、大爆笑されました。心の底からそう思ったんですけど。

環境の変わった選手に時間を経て取材するというのは、前編を読み終えて後編を手に取るような気持ちです。ただ、面白いものになるかどうかは、聞き手次第。はりきりまーす。

Friday, June 16, 2006

94F

大塚晶則選手の在籍するレンジャーズとの4連戦でした。摂氏で言うと34度。湿度もあり暑いです、テキサス。更に言えば直前のシカゴの気温は60F(摂氏15度)。この差は大きいです。

球場駐車場からメディアゲートまでの約1分の道のりが非常に長く、信号を渡る間に自分が融けてなくなっていくのではないかと思うほど。試合は全てナイターでしたが、打撃練習中のグラウンドはつい無言になるほどの暑さです。こんな中でも”ふつー”に練習している選手は、やっぱ凄い。

4連戦はホワイトソックスが3勝1敗。普段取材をしているチームの勝利は嬉しいですが、反面、今回は対戦相手が勝つと「守護神・大塚の『ヨッシャー!』がついてくる」。内心、応援に困りました。

今回の4連戦での個人的なハイライトはレンジャーズのジェリー・ヘアストン二塁手との再会でした。元カブスのヘアストンは5月31日にトレードでレンジャーズへ移籍。まだ日が浅いですが「テキサスは居心地がよい」とのこと。確かに4日間の取材で感じたのですが、レンジャーズの選手は試合後もクラブハウスに遅くまで残る選手が多い。まったり雑談してます。「試合後、選手同士でどこがよかった、どこがダメだったと話し合っているとつい長居する」だそうです。

帰り際に伝言を頼まれました。「ハロルド・ベインズに君はオレのヒーローだと伝えてくれ」。ホ軍のベインズ・一塁コーチのことです。球団歴代2位の本塁打記録(221本。1位はフランク・トーマスの448本)を持つベインズ独特の左打ちフォームの物まねも披露してもらいました。現在4番打者・コナーコがこの記録にあと1本と迫っているところです。そんな話をしていたら、つい私まで長居してしまいました。ホントに居心地がいいかもです。

Saturday, June 10, 2006

Friday Night + WiFi Bar = Sucks


自宅ネットがダウン。それに伴い私もダウンです。

唯一の友であるパソコンが自由に使えないのは痛い。日々のモチベーションまで変わってきそうです。

がっ!

以前までならこのようにダメージは大きかったですが、今は近所のバックアップ環境が充実してます。日中なら自宅隣のカフェ、夜中なら自宅向かいのバーがワイヤレス可。一応仕事に差し支えない環境は整ってます。よかった。

そんな訳で、昨晩はバーで仕事してました。
今朝ははカフェにこもってました。

そして、今も。フライデーナイトにバーでパソコン叩いてます。

幸いにも今日の気温は華氏60度(摂氏15度)前後と6月にしては肌寒く、飲んでる人も少ないです。が、机に書類やスコアブックを「がさー!」と広げてひたすらキーボードを叩いていれば、そりゃ目立ちます。時折「何をしているんだ?」と立ち止まる人に心の中で「しっしっ、向こうで飲んでくれい」と思ってました。私には「急場しのぎの仕事場」として重宝しますが、この「バー」と「ワイヤレスサービス」の組み合わせって、他にどんな人が嬉しいんだろうなぁ・・・。普段はどんな人がここにパソコンを持ってくるんだろうなぁ・・・と、小さい疑問がわきました。

自宅の居心地の良さに勝るものはないです。早くネット復旧してくれないかなぁー。パソコンから顔を上げるとこんな景色です。写真を撮ってみました。暗かったので雑に明るさを変えましたが、こんな感じです。

Wednesday, June 07, 2006

首位攻防戦。


AM AT DA CELL NOW

と、試合中に携帯メッセージ。「セル」とはこの場合USセルラー球場の意。 "I am at the US Cellular Field now" だったのでしょう。ホワイトソックスの試合を見に来ていた友人からでした。今日から3日間はア・リーグ中地区の首位であるデトロイト・タイガース戦。2.5ゲーム差での直接対決は地元ファンにはたまらないカードです。プレスボックスから "PLS ENJOY BEER 4 ME (私の代わりにビール飲んどいて)"と返信しました。

ちなみに、携帯のメッセージは短縮のため「母音を外す」ことが多く、tomorrow, weekendのような長い単語はよくTMRW, WKENDと略されます。最初の頃はよく読解に時間がかかりました。

試合結果は2点を追う8回1死一、二塁からホ軍の8番打者アレックス・シントロンが今季1号2ランで一気に逆転。そのまま9回表を守護神・ジェンクスが三者凡退して4−3で試合を終えました。この日はスタメンに入っていなかったシントロンですが、先発遊撃のウリーベが夫人の出産に立ち会うとの理由で急遽スクラッチ(文字通り名前を消される事=この場合先発から外れること)。突然の穴埋めでドラマチックな展開を作り、クラブハウスでも祝福を受けてました。これで1.5ゲーム差。このカードがますます面白くなりました。

帰宅してメールチェックすると、同友人から「今日は興奮した!!!やったー!」みたいな長いメールが。「そうだよねー」と返信したいのはやまやまですが、仕事が残ってます。現場のこんな興奮も活字に入ればいいのですが・・・。

先日プレスボックスの写真を撮ってもらいました。雰囲気だけでも伝われば。

Tuesday, June 06, 2006

Comrade

長年連絡が途絶えていた友人と再び連絡が取れた時って嬉しいものです。それが、かつて同じ目標を持って励まし合っていた仲間だったりすると、特に。

就職活動中に知り合った1人です。同じ業種を受験していると、どこに行っても、結局最終的に同じ顔ぶれに再会しますが、彼女はそんな感じで各地のテレビ/ラジオ局で待ち合いのパイプ椅子に並んで座った仲。その後お互い違う地域でアナウンサーになりましたが、近況を交換し合い「将来は東京で一緒に仕事しよう!」なんて言い合ってました。渡米して以来連絡が途絶え、たまに思い出しては残念に思っていたところです。

がっ!やはり、当時「すげぇ」と思ったオーラは健在でした。今では本当にフリーアナウンサーとして全国区で仕事をしているではないですか。最近再び連絡が繋がり、聞けば当時知り合ったもう1人の仲間も現在東京で活躍しているとか。相変わらずのエネルギーに脱帽です。

入り口は同じでしたが、今では彼女と私は一見、全然違う仕事に就いています。でも、彼女は「放送」という部分に、私は「取材」という部分にこだわり、それぞれ同じ目標を持って進んでいる事だけは確認できました。向かう方向が一緒だと、いつか再会できるものなんですね。今からは彼女を見失わないように、私も同じペースで日々努力するのみです。

Thursday, June 01, 2006

美人道2


ひとーつ:スマイル

昨日の事です。遠征先のクリーブランドからシカゴの美人ルームメートに思いを馳せました。「きっとあなただったら、もっとうまくやりましたね・・・」。

夜中に飲み物が欲しくて、ホテルのロビーでセキュリティのおじさんに「近所にコンビニはないか」と訪ねました。すると「オレがなんとかしてやろう(=I think I can do something for you=便利なフレーズです)」と、裏に入る事しばし。待ちくたびれた頃に、それはそれは美しいパーティ用のドリンクを用意して持ってきてくれました。予期せぬ”返事”に非常に恐縮し、

「ええええーと、お金払いまス。いくらですか?」と訪ねると一言:

「ユー、スマイル」。

正直、聞き間違えたかと思いました。

それじゃぁ、まぁ、そのぅ、アリガトウゴザイマス、デス、えへへ・・・、と笑った顔には沢山の縦線が入っていた事でしょう。ドリンクを持ち、歩きながらルーミーを思い出しました。

外見の違いはあれども、顔に縦線が入るよりきちんと笑う方がいい、なんて、んもう言う間でもありません。んが、堂々とするとか、背筋をシャキッと伸ばすとか、にこっと笑うとか、が、どうも苦手です。彼女を見るたびに、その重要性を思い知らされてきましたが、昨日は他人を介さず身を以て経験した、ということで、

ひとーつ!:スマイル

写真はそんなルーミー。許可を得て掲載。

Friday, May 26, 2006

禁断症状2

実は先月締め切り直後から、我慢できず編み始めてました。ニナで毛糸を買い足したりも、しました。

ノーゲームだった本日、1日自宅に閉じこもりラストスパート。5時間も編んでいたらさすがに完成しました。ミニバッグ。満足です。これでしばらく編み棒を見ても手が震えることは(笑)ない、はず、です。

しかし人間とは愚かよのぅ。1つ欲求を満たすと、すぐ別の欲求が沸き上がるものです。現在身を以て体験中。「修行が足りん」と怒られるなら、「ああ、そうさ」と言いたいぐらい。して次の欲求とは:

どらやき作りたい・・・。

なぜどら焼き?

はい。「思い立ったがコンビニ」以外にも理由があります。先日肉まんを作った時、本当はあんまんも作ろうと缶詰のあんを購入するも生地が足りず。使わずに終わりました。以後使い道を考えて思いついたのがどら焼き・・・とそれだけで、込み入った理由はありません。日本で好物だった訳でもありませんが「そいや当分食べてないなぁー」が「なんとしても食べたい!」いやむしろ「ないのなら、作ってみせよう」と変わり、現在の欲求の原動力になっていると。

「どら焼きの生地は小麦粉より米粉の方がしっとりする」。昨晩はレシピの中からこの1文を見つけたことにより、夜中の菓子作りを思いとどまりました。米と小麦粉は常備していても米粉はない。「どうせ作るなら米粉で」と都合の良い理由を見つけ衝動を抑えました。

しかし、人間ヒマだと考えます。今日の昼間にハタと編み物の手を止めて思いました:

「コーヒーミルが使えるのでは・・・」

すかさずキッチンへ。電動ミルに米を入れると、想像通りのきめ細かい粉ができガッツポーズです。とりあえず分量となる300グラムほどを”用意”。これで、目の前にはどら焼きの材料が妥協なく揃ってしまいました。なんなら米粉に胡麻だって混ぜることもできる。

さぁどうする。

「明日からトロントへ移動だから・・・」

当たり前の理由で思いとどまりました。夜中に10個も20個も作っても、どら焼きは冷凍保存できません。

明日から7日間の遠征ですが、その間に欲求が募るのか静まるのか。

さて。

Sunday, May 21, 2006

ドライ


スパイシー、ホット、ペパリー・・・色々ありますが、ドライも「辛口」の意。日本語の「ドライ」は「乾いている」との意味合いが強いだけに違和感を覚えますが、ビールを想像し納得してます。

そして、ドライが似合う辛さがもう1つ。「笑い」です。

先日友人から「ヒロはドライ・ユーモア好きだから」とプレゼントをもらいました。セサミ・ストリートのキャラクターを使った子供用の絵本です。表紙のボタンを押すと声が聞こえる仕組みで、写真のシールからも分かるように、エルモは”オッオー、フー・ハス・トゥ・ゴー?”と喋っているのですが(写真右上ボタン)、どーうしても”オッオー、フー・ワント・トゥ・ダイ?”としか聞こえません(キツいので、日本語訳は控えます)。おなかがよじれました。かわいいエルモの声で笑いながらこんな事いわれたら、・・・怖いです(笑)。

察するに「ゴー」と伸ばす母音が途切れる前に音声をカットしてしまった様子。発売前の社内議論の末「シールを貼れば大丈夫だろう」と、再編集をせず市場に出たそうです。

苦しい決断ですが、確かに視覚で認識してから聞けば、そう聞こえなくも、ない。(一応)良識ある大人としては「どうか子供達が聞き間違えませんように」と祈ってやみません。

が、個人的には、

こいつぁいいものを貰った、と、押してはウシャシャと笑っています。

Friday, May 19, 2006

From scratch


夜中に肉まんを蒸しました。計18個。

変な人扱いされても仕方ない行為です。昼間にすればいいのですが、いかんせん夜型。夜中に台所に立つのも恒例になりました。

もう1つ言い訳できるのなら、シカゴは「思い立ったがコンビニ」という訳にはいかないので、この日は”蒸篭デイ”と、前から予定してました。今後の夜食用に冷凍保存。深夜に冷蔵庫の前でほくそ笑む自分に、多少”自覚症状”はあります。フォローにならないとは思いますが、蒸篭の匂いって、それでも、いいものです。おいしかったし。

シカゴに来て以来、バウムクーヘンや肉まんなど、思いがけないレシピが増えました。「え?アメリカにないんだ・・・」と驚くものの中に私の場合この2つが挙るのですが、薄切り肉/れんこん/ごぼう/日本のナス/ナシなど、を手に入れるのも案外難しいです。ミネソタ在住の友人は焼き肉のタレを自分で作りますし、私は当たり前のように鍋でご飯を炊きます。

「1から作る」ことを英語では「フロム・スクラッチ」と言いますが、必要に迫られた海外生活ではひっかいてばっかりです。

Wednesday, May 17, 2006

リンゴ

昨日のことです。

一口かじったリンゴをお皿の上に戻した所に裏口からルームメート帰宅。「あなたがアップル好きなのは知っているけど・・・」と笑われました。はい、私はマックユーザーです。

バイク乗り同士の話が弾むように、マックユーザーも新製品が出ると情報を送り合いま・・・いや、私はもっぱら受信専門ですが。先ほども「新しいiBookは見た?」と、頼れる友人に教えて貰いました。リリースは今月15日。マック好きの情報速度もG5並みです。インテルのCPUを搭載したもので、アナログな私も昨年末この情報を入手。日本でパソコンを買い替えるつもりでしたが先送りし、ていたのに!、不運にも3月のWBC取材時に古いパソコンが壊れました。

取材地アナハイムで出たばっかりのマックプロ(=PowerBookのインテル版)を店頭で目にし、「iBookバージョンも、すーぐ出るんだろうなぁ・・・」と悔し涙で従来のiBookを購入したのが3月中旬。そして、本体に不備が見つかりシカゴの店頭で交換を申し入れたのが4月中旬。今後誰かに「やるせないってどゆいみ?」と聞かれたらこの話をしようと思います(笑)。

Monday, May 15, 2006

ミネソタでファンフェスタ?

普段より試合が1時間早く開始された昨日、仲良しビートライター達が飲みに行くというので顔を出しました。球場から直行し店に入ると、さっきまで球場で見た顔がずらり。ホワイトソックスの選手が同じ場所に飲みにきていました。広いアイリッシュ・パブで人ごみをかき分け「ファンフェスタやってんの?」とみんなと雑談をしていたら、記者連中がいる奥の席に辿り着くのにかなりの時間を要しました。

ソファに座ってアイスティを貰いましたが、腕時計を見ると飲んだらすぐにでも引き上げる時間。「あっ!」という間、とはこんなときに使うのだなぁ・・・とやや残念でしたが、十分雰囲気と会話を楽しみました。

余りの逃げ足の速さに「何しにきたんだ?」「もう酔っぱらったのか?」「トイレは反対側だぞ」と口々にからかわれましたが、その中には嬉しい言葉も。「ヘイ、オレが日本でプレーする時は絶対お前が通訳だからな」。・・・現実的には、こう言ってくれた選手達が今後日本でプレーする可能性は低いです。それでも、彼らにとって私は役に立つ・・・ように見える・・・時もあるらしい、多分。と、前向きにとらえ、喜んでおきました。"What a great compliment!(最高の褒め言葉だねー)" "That's flattering(それは嬉しい)"が、この夜、私の口から出た最多フレーズです。

一方でまだ会話に入りきれない内容も沢山ありました。ビート達は各新聞や雑誌の有名記者批評で盛り上がっていましたが、私が名前と原稿スタイルが一致するライターの数なんて全然少なく、意見も言いにくい。更に日本プロ野球に興味のある人が意外に多く、それについても詳しく説明できない。それは悔しい。

普段から気にしておきたいニュースがぐっと増えた1日でもありました。うぅー、読むぞー。

Friday, May 12, 2006

アナハイム・エンゼルス

現在の正式名称は「ロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム」。英語のスペルには”天使”が2度登場するため、どっちに「e」がついてどっちがそうでないか、しばしば迷います。

*正解は:Los Angel”e”s Angels of Anaheim 語源、ロス・アンヘレスもスペイン語で「天使(複数形)」を意味します。

アナハイムはロスから車で90分(当社運転・笑)。昨年までは「アナハイム・エンゼルス」という名称でしたが、人気ある「ロス」の名にあやかりオフに地名を冠する名称変更を申請し、通りました。

確かに球団創設当初は「ロサンゼルス・エンゼルス」としてドジャー・スタジアムを本拠地として使っていたそうです。アナハイムに移転して名称を一旦「カリフォルニア・エンゼルス」に変更、その後「アナハイム・エンゼルス」と変わったという経緯から、「昔の名前に戻したい」と言えば、言い分は納得できる、気も、します。ですが、現在「ロス」と言えばドジャース。「紛らわしい」「ロスに球場がない」「アナハイム地域ファンを失望させる」など、ロサンゼルス市、アナハイム市、ドジャースと各方面から反対意見も出ました。

結局、正式名称を聞く機会はスポーツチャンネルのニュースぐらいではないでしょうか。

そんなエンゼルスがシカゴで3連戦。

真っ赤なユニフォームのエンゼルスには、ゲレーロ、Kロッドら日本でも人気の選手が大勢います。そして、このチームがシカゴに来ると、USセルラー球場では試合前に楽しい風景が見られます。打撃練習前の赤い集団と黒いユニフォームのギーエン監督との雑談風景です。ベネズエラ出身のKロッド、ドミニカ出身のゲレーロを始め南米選手が一斉にギーエンに挨拶する姿は、赤と黒、という色の対比だけでも視覚的に面白いので、そういう意味でも楽しみなカードだったりします。

身振り手振りを交えスペイン語で雑談する選手&ギーエン。南米の絆の深さなどがかいま見れて微笑ましく思うのですが、普段の選手達の素顔が少し見えてきたメジャー取材3年目。「スペイン語が分からなくて良かった」と思う会話ばかりなんだろうなー(苦笑)。

Tuesday, May 09, 2006

届いた!


先日突っ込んだ宅急便の「注文の品」がコレです。

M&Mがメッセージと色をカスタマイズできることを発見。「是非に子供にあげたい!」と知り合いのお嬢さんに注文したのですが、プレゼント用のチョコは自分では食べられない。ならば、と、自分の分も頼みました。「Hello from HIRO」と書いてあるんですけど・・・いつも文字が小さくてすみません。

ただ、1つ失敗したのはメッセージが長過ぎた事。1袋につき2つまで頼めるので「Hello」と「fromHIRO」を分けてもよかったかな、そうすればもう少し文字が大きかったかな、と。次回への”課題”が見つかり良かったです(笑)。注文に時間がかかりますが、余裕を持って頼めば誕生日や記念日によさそうです。

なお、届いた時間は午後3時を回っていました。チェックボックスでは2番目・・・偶然休みでホントよかった。

Monday, May 08, 2006

夜ジム

さいこー。

自宅で全身のインナー・マッスルが鍛えられるなんて。我が家のミニジムは質素ながらも結構バランスよく筋トレができるので、気に入ってます。遠征続きだとどうしても「米国で外食=連日高カロリー」。手遅れです。が、無駄とは知りつつ、自宅ではせめてもの気休めとして遊んでいます。もっぱらルーミーが寝入った夜中がジムタイム。楽しいです。

バランスボールで四つん這いはできるようになりました。そこで現在の課題はヒザ立ち。「せーの」と、まずは①両膝と両手を付いて、②徐々に手を手前に引き、③できれば片手ずつ離す・・・がしかし、④足が震え、⑤バランスが崩れ、「・・・あぶなっ!」と、⑥ふりだしに戻るのが一連の行動となっています。

いつも取材をしている井口選手は自分のサイトに「バランスボールの上に立つ井口資仁」写真を掲載しています。(http://www.tadahito-iguchi.com/index.html)。その「正しい例」で足の位置などをたまに確認しながら、夜中のシカゴで「うわ!」だの「きゃぁ!」だのと叫ぶ日本人、私。・・・もう1人いたら、仲良くなれるかなぁ・・・

Saturday, May 06, 2006

ちょっとお見せしたいものが・・・


この写真は、宅配の不在通知です。小さすぎて文字に焦点が合いませんでしたが、目を凝らしてご覧頂ければ幸いです(写真をクリックすれば大きくなりますが、そこまでして見るものとも思わず・・・)。

いくつかのチェックマークがありますが、その中の時間が書いてある部分に注目お願いします。"APPROXIMATE TIME OF NEXT ATTEMPT= 次回配達予定時間"なのですが、

3つもチェックってどないやねーん!

・・・と、ここは突っ込むべきではないのでしょうか。

午前10時半からいつまで待てと言うのだ。偶然月曜は試合がないので良かったものの・・・。夜中に帰宅したら、ルームメートが私の机に置いてくれていました。久しぶりに真剣に”突っ込んだ”のがこんな紙っきれなんて。

美人道

私のルームメートは私と同じジャーナリストですが私と違い美人です。

どのくらい「凄い」かというと、アパートを出て10歩以内に「君こそ理想の女神だ!」と握手を求められる・・・なんてシチュエーションが、結構頻繁にあるぐらい(ホントです)。

美人から学ぶことは多いです。まず、強い。そして、背筋が伸びている。だから、絵になる。内面から出る自信のようなものは、私も見習いたい、と、常々思いますが、難しいです。そんな彼女に「アメリカ人女性の目指す美人像」を教えてもらいました。

「白人女性は髪の毛を金髪にしたがる」。

・・・あたりまえじゃん

一見そう思いますが、私は「全ての白人が金髪ではない。むしろ大人になっても地毛が金髪な人は意外に少ない」という事実を知りませんでした。日本人から見ると「白人=みんな金髪」みたいなイメージがありますが、大勢の女性が苦労して染め続けた歴史から出来上がったステレオタイプなのですね。子供の頃は髪の毛の色素が薄く大抵が金髪ですが、成長するに従い黒みを帯びてきます。だから「ナチュラリー・ブロンド(あたしは染める必要なんてないのよ!との心の叫びらしいです)」という言葉はプライドを持って発せられるのであり、それを文字った「リーガリー・ブロンド」というタイトルの映画(金髪のかわいい女の子が弁護士を目指すストーリー)も存在するのだそうです。

この”レクチャー”は、私が「メジャーリーガーの奥さんや彼女はみんながみんなブロンドなんだよねー」と言ったことから始まりました。男性ウケが良いとのこと。クラスメートでもペンではなくテレビアンカーを目指す友達は、そういえばみんなブロンドでした。華やかに見えるのでしょうか。人気の高さが伺えます。

流行のスタイルはあっても、日本人の黒髪はせいぜい茶色の明度を上げるかどうかぐらいのバリエーション。黒でも金でも自然に見えるなんていいなぁ・・・、と、美容院すらも選べないアメリカ暮らしの日本人は何でもかんでもうらやましく思ったりするのです。

Thursday, May 04, 2006

禁断症状

先日クリーブランドでインディアンス戦を見ている際、プレスボックスにいたコラムニストで元阪神タイガース投手、猪俣隆さんがこんなことをおっしゃってました:

「現役時代、夜中に目が覚めてボールの握り方を確認したくなるときがあった。打者なら目が覚めてバットを振るという経験を持つ人も多いだろう。ふとアイデアがひらめくことってあるんです」。

プレスボックスで真剣に頷く記者の中で、私だけ違う「フムフム」が浮かんでおりました。

編み物したい・・・。

失礼に当たるのは承知で書くと、「こんなものが編んでみたい」とひらめくのは大抵寝ている時。手近にある取材用のメモ帳に「タンクトップ」などと落書きし、その絵を翌日の打撃練習中に見つけ、つい、「軽めの毛糸がいいなぁ・・・」と意識が遠のきそうになり「だめだ、仕事が先だ!」と目を見開いて打撃練習に注目するということも、しばしばです(ごめんなさい)。猪俣さん!分かります!と握手を求めても「いっしょにすんな」とあしらわれて終わりだと十分想像できたので、思考回路を無理矢理「枕元でバットを振る野球選手の図」に戻し、頷いてました。

しかし、我が家には最近そんな紙切れが貯まるという緊急事態が発生中。タンクトップ、レース・スカーフ、部屋履き靴や、トートバッグ・・・色もパターンも完成しているのに、毛糸と時間がない。

いや、毛糸は、机の上に2玉・・・あるんだった(忘れてた)。

原稿を書きながら、目の前にある「ニナ」ロゴ入り袋が気になって仕方ありません。

Wednesday, May 03, 2006

季節の変わり目

ブラジルはサンパウロでフットサルに励む友人からビーチの写真が届き、早速デスクトップ画面に採用。気分も夏らしくなりました。自分は約10日間の遠征でシアトルーボルチモアークリーブランドと大移動。そういえば太平洋も大西洋もミシガン湖も一気に見たはずなのに、写真を撮る時間もありませんでした。

帰ってきたシカゴは気温が80度(摂氏で約26、27度)と過ごしやすく、当分本拠地戦が続くのは嬉しい限りです。が、なぜか今日はくしゃみがいつも以上に出る。1死取るごとにムズムズする頻度で、最終的には鼻をつまんで試合を見る始末。

花粉症はないはずなのですが、アメリカの植物に反応しているのかも?と勘ぐって帰宅すると、アパート内ではくしゃみの気配はありません。顔を洗いながら不思議でなりませんでしたが、ふと、結論が・・・。

野球アレルギーだな、きっと。

うん。ほぼ間違いない。

Tuesday, May 02, 2006

黒星

過去15試合を振り返ると4勝11敗。

ここ4日は連敗記録も更新中。全くもって内容が悪い。同じ間違いが続くのは、勝負時の粘り強さが足りないんだなぁ。

・ ・・と言ってもコレは野球ではなく、自分自身のSUDOKUの成績であります。ページが進むにつれて難易度も上がりますが、現在63ページ目。気付けば星3つの「HARD」の域に達していました。

確かに敵は手強くなっている。

よーし、ここは3だな、と自信満々に書き込むときに限って同じ列には既に3がいたり。「この空白にはどの数字も入らないなぁ」と悩んでいると、上と下に7が2つ入っていたり・・・。これが半身浴中だったりすると、先に頭に血が上って「ムキー!このページはもうおしまいなのだ!」とグシャグシャッとパズルの上から「LOST」の4文字を書き殴ったりするのです。

こんな所にまで性格が出るのはよくない。と、それなりに反省した最近は、一旦間違っても根気よく1つずつ戻ったりして修復をするのですが、結局「・・・わからなくなった・・・ムキー!」と次のページをめくる始末。“勝つ”まで続けようとすると3、4ゲームしなきゃいけないときも出てきたので、最近は「1日1SUDOKU」と決めました。が、昨晩も黒星を喫し、寝付きが悪かったです。

しかし、1冊終えるまでには半分以上をあります。野球の言葉を借りて「シーズンは始まったばかり」と気持ちを切り替るとします。

Sunday, April 23, 2006

ポーランドありがとう。


シカゴのポーランド系移民の数は全米一。首都ワルシャワよりも人口が多いことは有名です。

うちの近所はそんなポーランド人街のど真ん中。なので、デリやベーカリーのラインナップはヨーロピアンで、昔テレビで見ていた名作劇場を思い出します。裏口から徒歩3分の場所に大型スーパーがありますが、品揃えがいいのでパンやハムはこちらで食料調達することが多いです。

そんなポーリッシュ・デリで更に嬉しいものを見つけました。

バウムクーヘン!!!

「日本はバウムクーヘンがコンビニで買える」という言葉に反応したのはこれまでドイツ人の友達だけ。それぐらい「米国で手に入らないものの1つ」と思ってました。日系スーパーで買ったばかりのバームクーヘンがまだ冷蔵庫に入っていますが、迷わず購入。アンド即開封。

・ ・・うれしい。しかも、日本のよりやや固めでおいしい。

「車で1時間の日系スーパー」か「自分で作る」という選択肢しかなかったのに、目の前にあったなんて。ドイツ人の友人に教えてあげないとです。

Monday, April 17, 2006

ジム復活

せっかく自宅に揃っているのに、放ったらかしだった「ミニジム」。ホームゲームも続くこの機会に再開しました。今更ですが、バランスボールの正しい使い方を教わりました。

基本その1:「バランスボールに座る」。力、必要です。翌日の筋肉痛は相当なものでした。

しかし周囲の人に言わせると「序の口」。その後ヒザで立ち、更にはバランスボールの上で立つのが最終目標です。これまで腹筋に使っていただけだったのに、もっと効率よい使い方があるなんて。ボールの上に立てるようになったら、写真でも掲載します。

Tuesday, April 11, 2006

時差と時差ぼけ

国内にも時差があるアメリカを移動しつつ仕事は日本時間。なので、パソコンのダッシュボードを日本時間にし、腕時計はシカゴ時間、現地時間は携帯で確認しますが、たまに「ハッ!今シカゴ時間で動いてた!」と慌てるときがあります。今日がそうでした。

デトロイトの空港からホテルに向かいつつ「ニモツヲオイテモヨユウ。スシノテイクアウトカノウ」と、”ザ・日本人記者的”にレンタカーを運転中、車の時計を見ると「・・・ギリギリか?」と急遽、球場直行。デトロイトとシカゴは近いですが、1時間の時差があります。

デトロイト・タイガースは今日が本拠地開幕。ここまで5勝1敗の勢いに加えて昨季故障していた選手が全員絶好調です。元ホワイトソックスのマグリオ・オルドネスや昨季長い取材をさせて貰ったデミトリ・ヤングら馴染みの選手に試合前「調子良いですねー」と声をかけました。2人ともが「(クラブハウスに)選手より記者の数が多くなった」で意見一致。タイガースのクラブハウスは他チームと比較しても案外広いのですが、それでも確かに多かったです。

自分は自分で、昨晩から徹夜のため時差に関係ない時差ぼけを煩っています。デーゲーム後、チェックインした際「何か質問は?」と聞かれ「2時間後に起こしてください」と言ったことは覚えています。が、ベッドに入って目覚まし電話を取った記憶は、なし。6時間寝たらもう「昼寝」じゃないですね。

そして仕事っと。時差ぼけはまだまだ続きます。

Monday, April 10, 2006

SWEEP


日本語だと「1カード全勝」。

ホウキで履くように「サッサ」ということで、今日のリグレー球場界隈にはホウキを担いだカブスファンが大勢いました。一緒に電車を降りた1組にお願いすると、快く写真をオッケイしてくれたので早速掲載。身元証明のためメディアパスを出したら、一番に出てきたカードが運悪くホワイトソックスのパスで、「ブーーー」と私もホウキでスイープされました。すみません。

この3連戦はホワイトソックスではなくカブス戦。対戦相手のセントルイス・カージナルス田口壮外野手の取材でした。

カージナルスは過去2年100勝以してるプレーオフ常連で、カブスとは同地区のライバル。その強敵を相手に全勝とは、ファンにとってはこの上ない喜びのようで「オフの補強が珍しく功を奏している」と、我が家の辛口カブスファンもご満悦です。05年のホワイトソックスは88年ぶり、04年のレッドソックスは86年ぶりに世界一に輝きました。これで長年負け続きなのは1908年間以来優勝を逃しているカブスのみ。今季はリードオフマンが固定し、2番打者は健康体(maybe)。WBCでロジャー・クレメンスとバッテリーを組んだバレット捕手も成長しました。やや、見込みはあるのか、なぁー・・・

Saturday, April 08, 2006

SUDOKU

今更ながら、ハマってます。

数独。機内誌にあった1ページにチャレンジしたら到着までに終わらず・・・。悔しくて、本買っちゃいました。

徐々に頭が慣れると「星いっこ」レベルなら割と速く解けるようになりました。すると今度は楽しくなり、スープを煮込む最中に、ルーミー達がテレビを見る横で、寝る前に布団の中で・・・と、手放せません。現在22ページ目。13個めのSUDOKUまで終えたところです。

楽しいのでいいのですが、今度は他のことが手に付かず困りました。

Friday, April 07, 2006

桜と桃と日本とアメリカ。

No game today,
but assignments anyway.

なもんで家から1歩も出ず、部屋着で仕事。気付いたら日が陰ってました。休憩がてらメールを受信すると、日本各地から桜便り。

・・・いーいーなーあぁぁぁぁ。

添付の写真とシカゴのグレースカイを見比べしゅーんとしました。この仕事を続ける限り、私に「春の誕生日」と「花見」は訪れません(シカゴの3月はまだ冬なので・・・)。結構、寂しいです。

3月末の遠征中、アトランタが桃で有名なことを知りました。満開の桃並木を通り「”春風の通り道”と呼ぶことにするわ!」と、ほおづえをつき赤毛のアンになったのも束の間。私が乗ってたシャトルバスは、ためらいなく満開の花を蹴散らし、振り返ると”桃吹雪”の向こうに葉桜ならぬ、”葉桃”・・・。一気にモンクの叫びです。ったく、アメリカっちゅー国は。話がやや飛びますが、ずいぶん昔知人に「ワビサビってどゆいみ?」と聞かれ「おめーには分からんと言う意味じゃ」と答えたことを、なぜかここに白状し懺悔したくなりました。ごめんなさい。

思い出すと四国は毎月花見ができました。冬の椿に始まり、梅が咲き、桜が満開になり、その後ツツジに紫陽花。同時進行でイチゴ、なし、ぶどう、もも・・・と、何かしら見たり狩ったりしてました。思い出しても生で味わえないので、せめてデスクトップに写真でも飾ることにします。。。

Sunday, April 02, 2006

やや古い話ですが。


WBCが終わった21日、いったんシカゴに戻り3日のオフを貰いました。そのときの写真です。程よくピンぼけしてたので載せてみました。

雪のシカゴに到着し久々に顔を合わせたルームメートの第一声はこうでした:「明日はアパートを片付けておいてね。友達が来るのよ」。スーツケースをリビングに起きっぱなしにするので、あらかじめ釘を刺されてしまいました。あいたた。

が、それは単なる忠告ではなかった。

仰せに従いリビングを片付けていた22日夕方、裏から帰宅したルーミーに気付き「おかえりー」とキッチンに行こうとした私に「こっちきちゃだめ!!」と叫ぶではないですか。と、ほぼ同時に玄関のベル。引き返して1階のドアをアンロックすると、3階まであがってきたのは私の友達ではないですか。その後続々と友達が来訪。あたふたしている間にリビングには10人が勢揃いしました。

「遅くなって悪いけど、ハッピーバースデー!!」

キッチンからルーミーと友達がケーキを持って登場し、シャンパンが注がれ、気がついたらパーティになってました。

滅多に会えない友達全員と一気に会うだけでも嬉しいのに、みんなが祝ってくれてるー(泣)。ヘーゼルナッツアイスが入ったケーキを作るために、私の台所への出入りが禁止されたようです。なんと嬉しい。

そもそもこの日はPE'Zのシカゴライブがあり、ルームメートとライブに出かける予定で家にいました。が、聞くと全員ライブ準備万端。酔っぱらい一同がタクシーで3分のライブハウス「エンプティ・ボトル」へ繰り出しました。

この日は何組かが出演したようですが、ペズの直前に到着した我々は遠慮気味に空いていたステージ前方を容赦なく埋め、飲んで踊って叫びました(笑)。そしてペズと同時に引き上げ(笑)。友人は一気に彼らのファンになったようでした。

目の前で踊ってたので、ライブ後楽屋でメンバーにご挨拶するのは恥ずかしかったのですが「誕生日パーティの流れで来ちゃいました」と白状すると、バーでリーダーの大山さんに1杯祝って貰いました。多忙スケジュールにも関わらず友人全員が「サイコー!」と握手できる時間は作ってくださった侍ジャズメン。オフにしらふでご挨拶できる日を楽しみにしています。

・・・と、書いている現在は2日明け方。ホワイトソックスはアトランタでの親善試合を終え、開幕に向けてシカゴに飛び立ちました。が、私は同日飛び立てず。こうなったら飛行機に乗るまで起きてようと思います。

Thursday, March 30, 2006

God bless America...

...but Buddha bless Japan more.


というのが、個人的なWBCの印象です。歴史に名を刻んだ迷審判、ボブ・デービッドソンが右翼ファウルポールに当たった打球を「二塁打」と判定しても、韓国がマウンドに国旗を立てて”対日本V2”のウィニングランをしても、なぜか天は日本に味方したようでした。

*あ、そうだ。米国ーメキシコ戦のあとで、ヤンキースのAロッドとジーターに例のフライボールについて意見を聞いたんですね。質問は:「あの右翼外野席に飛んだ打球の判定についてどう思いますか?」

Aロッド「え?僕に聞いてるの?えーと、・・・ネクスト・クエスチョン(と、目をそらした)」。
ジーター「あぁ、あのポールにあたったやつ?」

個人的にジーター好感度アップです。

米国代表をメインに「日本以外」を総まとめに取材しました。取材量の順でいうと、米国以外には主にメキシコ、韓国、ドミニカ共和国、キューバのチームに頻繁に顔を突っ込んだ気がしますが、良い異文化体験になりました。が、一番ビックリした文化は日本だったかも(理由割愛)・・・。そして、日本が勝ち進んだおかげで多少野球好きになった、かも、しれません。

と、今はそんなWBCの余韻も既に消えた頃。私も現在はツーソンでホワイトソックスのキャッチアップ中です。キャンプは明日で終了。31、4月1日のアトランタでの親善試合の後、いよいよ今シーズンも開幕です。私にとっては2度目のフルシーズン取材。今年もまじめに一生懸命やーろうっと。

Monday, March 13, 2006

ダイエットコーク判定

ダイエットコークの話はホワイトソックス番記者に「・・・おもろいやん」とアクセプトしてもらいました。ならば、とメールでシカゴの友達にも「こんなの、どうかな」と聞いてみたら「意味は通じる」と賛同を得ました。

それから、1週間ぐらいたつのでしょうか?もっとか?今日、シカゴからメールが来ました。

「今日のWBCアメリカー日本戦はダイエットコークだ!」

はい。同点で迎えた8回1死満塁で、「岩村のレフトへの犠牲フライで西岡がホームイン。日本代表1点リード」。誰の目にもそう映ったと思いました。んが、タッチアップのスタートが早かったと、米国が抗議。二塁審が下したセーフの判定が主審によりアウトに変更。一旦入った得点もノーカウントになり、「岩村が左飛でアウト、捕手が三塁に送球し西岡は三塁でアウト」。ダブルプレーで同点のまま回を終える・・・という、真逆の結果がまかり通りました。

試合の流れを変えるひじょーに大事な場面でのこの変更。アメリカ人が愛国心が強いのは分かるが、リプレイを見ても「判定を覆す程明らかではなかった」というのが現場の日本報道陣の意見です。

*WBCを見ていなかったらすみません。

そして、何故にダイエットコークか、というと、もちろん、国際試合なのに審判全てがアメリカ人であるという点。他にもダイエットコークな部分なんて、数え上げるとキリがありませんが、唯一救われたのはそのメールの送り主がアメリカ人だったこと、でしょうか。なんとも後味悪い、いや、腑に落ちない試合結果でした。

Tuesday, February 28, 2006

That's a bottle of diet coke!

That's a piece of cake = ちょー簡単

実際に使っている人が身近にいないと言えども、おなじみのフレーズです。「ケーキ一切れを食べるぐらい簡単」という意味ですが、これをもじった「ダイエットコーク」バージョンも、アメリカ人には通じるのではないか?と、ふと考えました。

That's a bottle of diet coke.
意味はさしずめ「ちょー矛盾」もしくは「諦めわるっ!」が最適かと。

コーラ(ペプシでも可)の相棒と言えば、ピザ、バーガー、フレンチフライ、ホットドッグ、ポップコーン、チキンウイング、リブチップ・・・多分ひとくくりに「おいしいけどジャンク」と言っていい食べ物のはずで、逆に「米/みそ汁/漬け物/納豆」とか「生野菜/果物/ヨーグルト」などの「聞いた感じ健康」的食事グループとは、相性が悪い気がします。

ジャンク食べるだけで充分太るだろうに、そこで「ダイエット」ってどうよ?

というのが、このフレーズのポイントなのですが。

もちろん糖尿病やガンを煩い普通のコーラが飲めない人はいます。が、健康面で問題のない人がハンバーガーショップとかでトレイ山盛りのジャンクフードを持って「ダイエットコーク、プリーズ」という姿を見ると「もう、普通のコーラでええやん」と思ってしまいます。

個人的な印象ですが、アメリカにはコーラ好きが大勢いる気がします。身近な例になりますが、学生時代にもコーラのペットボトル(大)をバックパックに入れてるクラスメートを沢山みました。現在滞在中のホテルの自販機はコーラのボタンしかありませんし、今日取材に行った球場プレスボックスの「冷たい飲み物」選択肢はコーラ/ペプシ/ダイエットコーク/ダイエットペプシ/スプライト/以上、でした。

That's a bottle of diet coke.
もう少しくだけた訳をつけて「もう、ええやん」の方が、使いやすいのかな。

ホワイトソックスのシカゴ番記者達は辛口ジョークが大好きなので、明日にでも反応を伺ってみようと思います。

Monday, February 27, 2006

英語を生かす?

アリゾナ州のツーソンという街に来ています。はい、ホワイトソックス井口選手の取材の為です。

滞在3日目に初めてホテルにプールとジャグジーがあるの発見するぐらい引きこもってましたが、最近取材の帰りにダウンタウンをドライブしては帰り道に迷うと言う生活にグレードアップ(そうなのか?)。何となく街の雰囲気が分かってきました、が、立ち寄りたい場所は見当たらず。まぁ、こんなもんでしょう。

そんなツーソンのホテルに先ほど日本からファックスが届きました。シカゴに来る前の2年間通った通翻訳学校からです。先日帰省した際、”卒業生”として留学カウンセリングを引受けたのですが、送ってもらったのはそのアンケート。目を通すと、とりあえず何かしら役にたったようなので、安心しました。

相談にのった5人は全員、海外の大学に進学することを目指す高校生。みんな自分の考えをしっかり持っていて「そこまで目的がハッキリしていて、その上私にどんな質問があるのかな?」と逆質問する始末。でも、ふとしたことで目からウロコが落ちる姿を見て、改めて自分が多少は人生経験を積んだことに気づき、「・・・これを年の功と言うのだな」としみじみしました(笑)。

ところで5人全員から聞かれた質問がありました:英語を生かす仕事と言えば?

「うーん、あんまりない。イヤ、沢山ある。えーと、あると言えばどこまでもある。てゆーか、ないと言えばとことんない」

・・・どんなカウンセラーだ(笑)。

「英語を生かす」って、当たり前に耳にしてきましたが、改めて考えると広いです。簡単に連想すれば外資系が挙りますが、業種は千差万別。英語が生かせるのならコンサルでもNGOでもいい、という訳でもないだろうし。「どんな業界で仕事がしたいかを考えるのが先じゃないかなー。英語はどんな業界でも生かせる気がするけど・・・」と、うにゃうにゃ語るだけで、私の知識では充分な返事ができませんでした。

正直、英語ができる「だけ」では、あんまりプラスになってないもんなぁー。と、日々の野球取材で自分の知識の浅さにため息をついているから上手にアドバイスできなかったのかもしれません。PSPでも買って野球ゲームでもしなきゃなぁ。

Monday, February 20, 2006

Chiken or beef?

「べんとー」。

機内にマイランチ初持参。母の手作り弁当のはずでしたが荷物が重すぎて、空港のコンビニ弁当を持ち込み搭乗。機内では5席全空きの1列に寝っ転がって読書を楽しむなど、マイル移動のくせに図々しいにも程がありました。反省。

そんなこんなで、摂氏マイナス7度のシカゴに到着。日本では、遊びました。

秋葉原のメイドカフェも原宿のゴスロリも見たし、表参道ヒルズで買い物もしました。明治神宮、善通寺、椿神社へ参拝の上、六本木ヒルズへは3度参り。知人・友人・初対面を含め、10日間で合計42人と面通し・・・。予定帳を読み返すと真っ黒ですが、それでも会えなかった人もいて残念。それでも、良く頑張った方だと思います。

久々のシカゴは一瞬しかいないと言えども、落ち着きました。一息ついたら、明日移動用の荷物を確認です。明日からは本格的に野球取材の始まり。今年も真面目に一生懸命やるのみです。

Thursday, February 09, 2006

Pack, unpack and repack

本日午後11時にピオリア(フェニックスAZ)から帰宅した私のベッドルームには現在、荷物の山が3つあります。

一緒に帰ってきたスーツケースから出したものに加え、明日からの帰国用と戻ってからのツーソン行き荷物です。明日午前9時にはさっき降り立ったシカゴ・オヘア空港に逆戻り。20日まで日本滞在し、その後ホワイトソックスのキャンプ地に向かいます。

この程度の移動はベテランメジャー記者の方々に言わせると「序の口」。しかし、この移動先々の気温差はびっくりです。氷点下のシカゴから気温15度前後の東京、そして、アリゾナは気温30度近いと・・・。

体力の限界に挑戦してきまーす。

Tuesday, January 31, 2006

オフ終了。

振り返るとあっという間でしたが、結構遊びました。

週2でテニス教室に通い、パンを焼く間に編み物をし、罪悪感がたまると仕事。そんな冬休みも1月の終わりと同時に幕を閉じます。明日からは1週間程マリナーズ城島選手の取材の為アリゾナ。これを皮切りに4月までほとんどシカゴに戻れません。「いよいよかぁ」と気合の腕まくりをする気分でもあり、同時に編み棒を見てしゅぅーんとする気分でもあり、複雑です。

昨日は最後のあがきでチョコナッツ入り抹茶パンとレーズンナッツ入り赤ワインパンを大量に焼きました。小さいロールのほとんどは冷凍し、ジップロック1袋分をアリゾナに持っていこうと思っています。

そんなアリゾナとはどの辺だ?と地図を見ると、大雑把に説明してシカゴの対角線下。

「案外、遠いな・・・」とボヤくとルーミー達からブーイングが来ました。シカゴから避寒する訳ですから、無理もない。城島選手の自主トレを見るのも、記者の方々との再会も楽しみではあります。しかし、スーツケースの山を見ながら「やっぱ、おうちが一番」とオズの魔法使いのドロシーのような気分になるのは本当。

あしたからかぁ・・・。が、がんばるぞぉーーーー・・・。

Sunday, January 29, 2006

なんちゅうか、腑に落ちんこと

アメリカ生活した人なら何度も経験済みだと思いますが。

いわゆるアメリカンレストランで同席した人間がアジアン・サラダとか野菜炒めとか頼むと、なーんか腑に落ちないのです。また、グループで食事に誘われた時に別の人が「じゃぁタイ料理にしよう orスシ?」と提案すると、やーっぱり腑に落ちない。嫌いじゃないし、いいんだけど、「うむぅー・・・」と無言になります。

確かに私もターバンを巻いた人とすれ違うと「今夜はカレーにしよう」と考えるので、気持ちは分かる。し、きっとイタリア人は周囲の人に「パスタ食べに行こう!」と言われるのだろうし、南米人は「メキシカン」と一緒くたにされるのでしょう。

なんでまたこんな事を考えたかというと、昨夜友人とドライブスルーでチキンナゲットを購入した際、ウインドウで目が合った店員さんに「ソースは、あ、スイート&サワー?」と言われたから(笑)。運転席の友人はそこで「いや、バーベキュー」とすかさず訂正しました。

なお、スイート&サワーは大抵春巻とかと一緒に出てくるソース。バーベキューは一方、ソウルフードとかに割とついてくる・・・というのがステレオタイプです。お店のひとは私=アジア人を見て「スイート&サワーのソースに違いない」と思った訳です。そこで友人は、意表をつき黒人好みのソースを選んだという訳です。

しかし、チキンナゲットを食べる友人は白人。紙袋を受け取って「ホントはマスタードの気分だったけど」と笑ってました。外国人だけではないらしい、この「うむぅー・・・」。しかし、ここで”抵抗”することが、アメリカっぽいというか、なんというか。

Thursday, January 26, 2006

もうどうにも


止まらないので、リンダでなくても困ります。
(なぜか日本歌謡曲を恋しがる最近。なんだろう、このテンション・・・)。

なにがって、編み物。「外は雪、家にはカウチ、毛糸は可愛い」の好条件の下、どこまで編めば気が済むのか。

なにも悪いことではありません。が、1)編む、2)ニナ(毛糸屋)に見せに行く、3)毛糸を買う、4)編む・・・の繰り返しで時間が過ぎ、明らかに「今やっておけば後で楽な作業」から遠ざかっています。机のパソコンを見ると良心の呵責に苛まれますが、

・・・まいっかー。あははーだ。

開き直りました。

来月結婚する知人へのプレゼントとしてストールを編みました。パーティに出席する予定でしたが、どうもタッチの差で日本にいられない模様。残念です。

Saturday, January 21, 2006

雨が夜更け過ぎに


雪になってたー。

午後4時ぐらいからユナイテッドセンターにこもり、次に外に出たのは午後11時すぎ。真っ白になってて面食らいました。帰り際、雪積もるマイケル・ジョーダン像を撮ろうかとも考えたのですが、大抵風邪をひくのはこういう日にはしゃぐからで、「守りに入る」べく速攻帰宅しました。はい、根性なしと呼んでください。でも、うちの中から撮影してみました。東京も「雪が降ってシカゴみたい」とのこと。こんな感じでしょうか。

なお、この日のブルズは2度目のオーバータイムで接戦の末1点差で粘り負けでした。

そんな寒い天気の中、今日は1日、外に出っぱなしでした。

午前中はホワイトソックスのオジー・ギーエン監督が米国籍を手に入れシカゴ移民局で会見。この日は本人の42歳の誕生日だったので、「オジー、ハピバスデー」と声をかけると「ママシータ(オジーは何度言っても名前で呼んでくれない)!」とハグしてくれました。「(米国籍取得の口頭)テストで『シカゴの市長は誰?』と聞かれて『オジー・ギーエン』と答えたら不正解にされた」と、冬でもオジーっぷりを炸裂。「午前中だけでメールが2000件も来てるぞ、オーマイガー」と、携帯を見て目をシロクロさせてました。どんな天気でもオジーの周りは熱いです。

オジーとブルズの合間に帰宅する余裕がなく、移民局を出てとりあえずランチに入ったダイナーで記者にばったり。「またキャンプでねー」と別れたはずなのに、すぐユナイテッドセンターで会ったりして、

「忙しいねぇ」。

お互い苦笑いでねぎらい合いました。

Wednesday, January 18, 2006

超大作。


エイドリアーン!

と叫ぶのは、何もボクサーだけではない。私にとって、この達成感はロッキー以上です。

11月半ばに買った毛糸は、1本に色んなカラーが混ざった編み物ファン泣かせの1玉。シカゴに帰り即、飛びついて編んだはいいのですが、中途半端に毛糸が終わり「マフラーに短しスカーフに長し」でしばし保留状態。同じ毛糸を買い足すか、フリンジ(フサフサ)をつけるか迷っていたのですが、どちらも「なんちゅーか、こう、ひねりが足りん」と気が乗らずにいたところ、ふと自宅に茶色い毛糸があり余っているのを発見。日本から編み棒一式を送った際、一緒に入れたのを思い出しました。

むむ、色的には合うんじゃないか?との仮定に基づき「では裾に"お花"っぽいフリルをつけるとどうなるか?」と、半ば実験状態で開始。タンスからニットレースのカーディガンを出して見よう見まねでトライし、何度かの"試作"を経てついにそれっぽく裾にくっつける事ができました。

とりあえずプロの声が聞きたくて、”行きつけ”の毛糸屋”NINA (http://www.ninachicago.com/)”に持って行くと「良い試み」と褒められました。うちから歩いて1分の場所にあるだけに、この冬小遣いの大半を毛糸に費やし、そのおかげでオーナーのニナとはすっかり馴染みになりました。さすが"業界人"なだけあり、ニナに教えてもらう編み方や色はしばらくすると必ずファッション誌に載るんです。いい人が近所に店を出してくれたものだ、と、感謝せずにいられません。

私のマフラーはトレンドの波に乗ってないかもしれないけど、とても気に入ってます。これでこの冬既にマフラー2本目、帽子を含めて3作目。さすがにマフラーも飽きたので、次はタンクトップでも編もうと思います。

Sunday, January 15, 2006

ザンブラノ続き。

ブルズがホームでペイサーズと対戦。ハーフタイムに廊下でカブスのカルロス・ザンブラノに出くわし、

“Hey you, again!”

挨拶がかぶりました。

握手をして、しばし雑談。「ファンなんだぞ」と、胸を張って携帯画面の赤い雄牛(ブルズのマスコット)を見せてくれました。ちゃんと赤いセーターだし。やるな・・・いや、単にカブスカラーだったのかな。

ブルズはと言うと、そんなザンブラノも立ち上がる接戦でした。

2点ビハインドの第4Q残り18.7秒でペイサーズがファウル。フリースローで同点に追いつくも3.9秒で再び得点を許しふりだし・・・という(少なくとも私は)息をのむ展開でした。ブルズボールとなった残り2秒でブルズがタイムアウトを取り、呼吸を整えて攻撃再開したベン・ゴードンが猛突進してレイアップ!・・・と同時にタイムアップ。会場は一斉に"Come on!!"と両手を上げ、判定中「(シュートは)決まった!」コールを繰り返しました。

リプレイ確認後、判定は”After”(シューティング・クロック0秒の時点でボールが手から離れていなかったため)。同点シュートとはならず無念の敗北を喫したのでした。

前半残り6分46秒でペイサーズの得点王ジャーメイン・オニールが左かかとを痛め退場。そんな”幸運”にも恵まれリードを守っていたのに後半はファウルが目立ち、スカイルズ・ヘッドコーチは「選手らは試合中に眠っていたみたいだ」とため息。今、最下位だしね。

帰り際に再びザンブラノ発見。Hola! どの選手と友達なの?

「イヤ、特に」。

で、“出待ち”ですか?

「だから、ファンなんだってば」

そーんなことないっしょー。と思ったけど、地元プレスの襲撃を避け「また3月にな」と言い残し避難しちゃった。おしゃべりの続きは3月の再会までお預けです。

Saturday, January 14, 2006

A one, a two, a three...

こう始まると次は♪テークミー・アウト・トゥー・ザ・ボールゲーム♪と歌わねばシカゴ人じゃない。

いや、Cubbies (=カブスファン)じゃない、と言うべきでした。

かつてのカブス名物TVアナウンサー、故ハリー・ケリー氏が「7th Inning Stretch」で必ずこう歌い始めていたのでした。(「せーの!」と勢いをつけたいと、英語でも「あ、」って言っちゃうんですね)。本拠地リグレーの放送席から落ちんばかりに身を乗り出す姿は今でもTVでよく見かけます。トレードマークの「でかメガネ」も健在。「白地にメガネと鼻と口」という旗でもCubbiesなら「ハリー・ケリーだ!」と一発です。球場前には選手ではなくマイクを突き出すこの人の銅像があるぐらい。なにものやねん。いや、凄い人なのでしょう。

さっき、この出だしであの歌を聞いてきたばかりです。カブスファンの集い=カブス・コンベンション。

んもう「偉いこっちゃ!」の人数。総勢15,000人がみぞれ降るシカゴに大集合。さすが"シカゴの阪神"と呼ばれるだけあります。各国王族の催し物も開かれる格式高いヒルトン・シカゴは本日、赤と青のユニフォーム姿のCubbiesに乗っ取られました。

メディア会場には、ジム・ヘンドリーGM、ダスティ・ベーカー監督を始め、マーク・プライアー、カルロス・ザンブラノ、デレク・リーら"カブスの顔"からスコット・アイ、フアン・ピエールら期待の新加入選手らが登場。会見もあれば、そこら辺で雑談もしてくれました。握手ばっかりしてた気がする。

ザンブラノとのおしゃべりが過ぎ、つい「去年しんどかったでしょ?」と聞いちゃった。「なぁー。残念だったけどね」と笑って答えてくれてよかった。だって、昨季のカブスは残念ながら「最悪」でしたから。

ノーマー・ガルシアパーラの股関節痛による戦線離脱に始まり、ケリー・ウッドもプライアーもトッド・ウォーカーも、まさに”He gone"。レギュラーの相次ぐDL入りに、球団はシーズン通じて合計11投手を先発で起用したほどです。(なお、ザンブラノはそんな中で33試合に登板。数少ない健康体でシーズンを終えた上に3月には母国ベネズエラ代表としてWBCにも出場予定です)。不運もあったけど、地元記者らは「トレーニング法が悪い」で全会一致。三冠王にもう一息だったリーの活躍も、通算3000奪三振というグレグ・マダックスの偉業もCubbiesじゃなければ「・・・あったっけ?」扱いで、気の毒でした。

なのに、05年で19年連続シーズンチケット総売り切れとはこれ如何に。この日のチケットも即完だったと言うし・・・。歌声の大きさにはホント圧倒されました。恐るべし、Cubbies.

Friday, January 13, 2006

Hot and Fresh


コンビニの入り口で「Hot&Fresh」と書かれたサインを見かけ、しばし「うぅーむ」と考えました。

単語の並びは逆でも多分「できたてアツアツ」がぴったりだと思うのですが、アメリカ生活5年目、頭で理解しても未だにこの言葉に馴染めません。

くせ者が、このFreshです。

日本語としての「フレッシュ」は「新鮮」というイメージが強く、まず思い浮かべる単語は、野菜や果物。頑張って連想ゲームを続けても、新入生、若葉、ビタミンC(苦しい)。一方「できたて」。この言葉は「そう言うからにはまず火を通さねばならぬ」と続く訳で、この2つが感覚的に私の中で一致しないのです。

最も違和感あるのが:Fresh from oven

ベーカリーとかピザ屋とかスーパーの出来合いローストチキンコーナーで良く見かけます。「今、窯から出ました!」という意味ですから、本来ならば反射的に「うーん、おいしそう」と想像して正常。んが、スーパーで買い物カートを押す私の思考回路は:

「ピチピチと見せかけて本当はこんがりなチキン・・・」

一瞬フリーズします

コンビニ入り口の“Hot & Fresh”が「できたてアツアツ」ならば、その次に連想したいのは、肉まんやおでん。がしかし、これもシカゴにおいては叶わぬ夢であり「あ、厚揚げ豆腐、食べたい・・・」と寒空を見上げる瞬間に、日本人としてのアイデンティティなぞ、感じる次第です。

Tuesday, January 10, 2006

Good to see you again!


ユナイテッド・センターへ行ってきました。

かつてマイケル・ジョーダンが在籍していたシカゴ・ブルズの本拠地のことです。なにせ初NBAなもので、スタジアムに入るのに必要以上に緊張しました。バスケは現在勉強中。おそるおそる会場へ入ると、

Hey Hiro, it's you again!

と、あちらこちらから声がかかるではないですか。よくよく見ると夏にUSセルラー・フィールドで顔を合わせていた記者ばかり。一気に緊張が解けました。ぐるぐる見回していると、スタジアムカメラマンも、MCも、アナウンサーも見れば見る程馴染みの顔ぶれ。セキュリティのおじさんなんて「ハローマダム。ここは野球の取材をするところではありませんよ」と声をかけてきてくれました。試合前にハグしっぱなしでした。

最近もっぱら自宅でパソコンに唸ってばかりだったので、久々人に会えました。いいことです。それに、唸りながら記憶しようとしていたバスケのあれこれが試合を見て一気に頭に入った・・・気がします。これまた、いいことでした。収穫収穫。

Monday, January 09, 2006

Go-Trad

ルームメートの1人はバンドマンです。

彼らのバンド名がこれです。先ほどウンウンとパソコンの前で苦しんでいる最中にギターを抱えて帰宅しました。週末はレコーディングだと聞いていたのですが、鼻歌を歌いながら自分の部屋に戻って行ったところを見ると、どうも楽しかった様子。早速彼の部屋からパンクロックが聞こえてきました。唸っていた私もちょうど峠を越えたところだったので、「ヘイ、音をあげてくれい」とリクエスト。一緒に視聴しました。

アマチュアにしてはかなり良かった。なんて、また偉そうですが。音のバランスとか、息の合い具合などから「長年バンド組んでるぜ」というのが伝わってきたという事です。演奏後に「このバージョンはゴミ箱にセーブしようぜ」などと入っているところが、また楽しい。「趣味録だから結構適当」と言い訳していたけど、実力はなかなか。「私のiTuneにも入れたいのでCDに焼いてくれい」と言うと、素直に喜んでいました。

気分転換もできスッキリした頃に、実家に帰っている美人ルームメートから電話。「ハイハニー、元気?」

週末はみんなアパートを留守にしており、仕事が捗る一方で寂しかったりもしてたんだけど、この家族のようなタイミングに「ホーム」を感じずにはいられません。

Monday, January 02, 2006

Darn!

・・・携帯なくした・・・。

年明け早々痛恨の失態。きっと帰りに乗ったタクシーの中だな。家からかけても誰も出ないし。イタがっても仕方ないので、午前中からダウンタウンへ。06年初買いが携帯だなんて、んもーーー。Darn, darn, darn、です。

あ、"Darn"とは"Damn"の軽い言い方。「んもー/ちきしょー」みたいな意味ですが、そのまま言うとガラが悪い人になるので気をつけています。ほかにも"S(ピー)T"は”Shoot”(=「っち/しまった!」)、"F(ピー)K"は”Heck”(=「なんやねん/ったくよー」)と言い換えられます。ちなみに(ピー)は英語で"bleep"。昨年、ホワイトソックスの記事に頻繁に登場しました。オジーが何かにつけて"F!!K"と言ってしまうからです。

私だけかもしれませんが、外国語として英語を喋っていると、意味は分かっていても、自分の発する単語がダイレクトに響かないため、どんな言葉も簡単に言ってしまいがちです。日本語だと「どあたまかちわっ・・・」なんて恐ろしくて口にできない(誰も言わないか;)のに、カタカナとして「ファッ・・・」は言えそうで怖い。逆に「アイラブユ」ならすぐ出るが「あいしてる」は難しい、とか。そういう時に「外国語を喋ってるんだな」と感じます。

さておき新機種購入。それは嬉しい。ただデータは取り戻せず、darn。大抵の番号は控えてあり”軽傷”で済みましたが、ただこれが日本の携帯だったら・・・。

今記したばかりの説明を全部覆し、オジー以上のBleepが必要だったかもしれません。怖い怖い。

Sunday, January 01, 2006

ぶどうぱん


パン焼いた!しかも成功!!いえーい、いえーい。

パンはなぜかプロ的イメージがあり敷居が高かったのですが、簡単なレシピを見つけており「大晦日ぐらいは」と、仕事をほったらかして朝から粉まみれになってました。「パンを作る」というモチベーションで早起きするとは、なんと平和か。

「生地を寝かす」という過程が2度あるので、時間がかかります。待ち時間はソワソワし、膨らんだ生地を見ては「ヒャッホウ!」と奇声をあげる興奮ぶり。自分でも手が付けられません。今晩はカウントダウンのパーティに出かけるので、一緒に行くルームメートや友達らが既に遊びにきており、みんなに「リラーックス」となだめられました。

結果大!成功。さっきまで手伝いもしなかったやつらがが匂いにつられて台所に一斉集合です。オーブンに一斉に注がれる視線の強い事。「ここで私が『きゃぁ!』と床にひっくり返したら、こいつらのがっかりぶりはどの程度か・・・」とヘンな事を考えつつも、無事に試食。

「んーーーーー・・・」

カウントダウン前に腹ごしらえです。