このブルー/レッドの乗り換えポイントは2カ所。「ワシントン駅」とその2駅南の「ジャクソン駅」です。別にどっちで乗り換えても時間的には大差ありません。日本の用にキオスクも充実してなければ、駅そのものにも差がありません。でも、ちょっとした楽しみがあり、行きはレッドラインのジャクソン駅、帰りはブルーラインのワシントン駅で接続の電車を待つようにしています。この両ポイントですばらしい声の持ち主がパフォーマンスをしてくれるからです。
午後早い時間のレッドライン・ジャクソン駅で歌っている女性R&Bシンガーは「ミス・フロウ」という名前。歌の合間に「私の名前はミス・フロウ。よろしく」と宣伝しているので分かります。誰が地下鉄の駅でCDをならしているのだ?と思うほど、その声はプロ並です。随分前ですが、へぇー、ミス・フローって言うんだー、なんて思っていたらシカゴ・トリビューン紙のエンタメ欄で紹介されてました。
そして夜中のブルーライン・ジャクソン駅にはマイケル・ジョーダンのピンバッジつきのキャップをかぶったギタリストがいます。勝手に「Mr. MJ」と名付けました。夜中に電車に乗る人なんて大抵酔っぱらいか学生で、いずれにしても疲れています。Mr. MJは初代バハメンのボーカルのような涼しい声。自宅に戻る最後の足取りを軽くしてくれます。リクエストすればなんでも歌ってくれるのですが、お決まりは「マイ・ガール」。電車が近づいてくるとこの歌で締めるのが彼のお約束のようです。

学生の頃からこの2人には元気を貰っています。そう考えると彼らも随分長い間、同じ場所で歌っているんだなぁ。
シカゴの電車は日本のように分刻みで来てくれません。オンタイムの用事がある場合、接続に最大15分マージンをとって行動する必要がありますが、そんな待ち時間を楽しくしてくれる、ささやかな楽しみです。
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