
地元シカゴ・サンタイムス紙のベテラン記者が6月を持って定年退職なさるというので、我々はそのお祝いを兼ねてこのお店に来ました。時たまプレスボックスで顔を合わせるたびに気安く声をかけていましたが、全米野球記者協会の殿堂入りも果たした大御所。外国人である上に経験も浅い私なんかにもよく声をかけてくださり、メジャー昔話を沢山教えてもらいました。
・・・なんて腰低く書くのが滑稽になるぐらい、本人はものすごくフランク。今日もおもむろに財布からきれいな女性の写真を出して「これ、マイワイフ」。どこかのアクトレスかと思った、と伝えると、
「いやぁ、3回目にしてやっと、これぞという女性を見つけたんだよ」。
じいさ・・・いえ、”大先輩”が乾杯後にくれたアドバイスは「結婚の回数は少なければ少ないほどいい」だそうで。とりあえず受け止めました。
馴染みの現場に「来なくてよくなる」という状況って、その現場が好きであればあるほど寂しいことでしょう。来月からの予定を聞くと「とりあえず片付け。書類が散らかったまんまなんだ」と、ちょっと無理した笑いがみえました。きっとそれに今後1年はかかるだろうから、来月からものんびりしてられないね、というと「サンキュー」と返事が来ました。
普段私がbig brotherと慕っている地元記者達の兄貴分。他の記者達は「彼が現場にいた頃は、毎日酒とつまみには困らなかった」と口を揃えます。確かに飲むわ食うわ。一緒にいるだけで、楽しくなる人です。今日一緒に時間を過ごし、私も彼の現役時代にもうちょっとかぶっていたかったな、と思わされました。
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