英文でメールなどを書いていると、最後に何か一言つけるじゃないですか。
「結語」と呼ばれる、「敬具」とか「草々」「かしこ」みたいな、あれです。
カジュアルなものだと、
Cheers,
Peace,
Ciao!
Best,
など。
そして、かしこまったものなら、
Sincerely,
Truly yours
Respectfully,
などありますが、
私はその中でも「Best regards」が何故か好きです。
辞書を引くと「結語の中では最もカジュアルなもの」とありますが、そうなんでしょうか。
「Regard」という言葉には「敬意、敬愛」という意味があるのですから「敬+愛=リスペクトしてなおラブ」なんて本当に素敵な言葉だなぁと思っております。それに「ベスト」がついてくるとなったら、よほど大切に思う気持ちがある手紙でないと使いたくないなぁ、なんて思うのですが、どうですか。
先日、そんなREGARDという素敵な言葉を使った優雅な文化を学びました。
花には花言葉、宝石にもそれぞれの持つ意味がありますよね。これらは19世紀、ヴィクトリアン時代のイギリスにおいて始まったそうです。私達の時代にまで受け継がれてきた素敵な文化ですが、そんな宝石や花を組み合わせることで更にメッセージを持たせた「REGARD」なる「文字遊び」があるんです:
R:ルビー
E:エメラルド
G:ガーネット
A:アメジスト
R:ルビー
D:ダイヤモンド
と、頭文字をとって、1つのジュエリーにその6つの宝石を全てあしらったものが当時、プレゼントとして大流行したんだそうです。「私を忘れないで」という花言葉がついた「わすれな草」などのモチーフまでつけられるとなると1つのジュエリーにどのぐらいの真心が込められたんでしょうね。
先日、東京・渋谷のブンカムラ・ザ・ミュージアムで開催中の美術展に足を運びました。内覧会ではなかったので、写真撮影などはできませんでしたが、んもうキラキラしてました。19世紀に本当に身につけられていた、誰かが誰かの為を想って作られた、真心こもったジュエリーの数々。約300点が1つの会場にあるんですよ。その場の空気を吸うだけで女子力が上がりそうです。
「
愛のヴィクトリアン・ジュエリー展--華麗なる英国のライフスタイル」
足を運ぶ時間がない方も、サイトを覗くだけでも優雅な気分に浸れますよ。